低温調理器でチーズが美味しい料理に!おすすめ温度・レシピ
料理好きの方のブログやインスタなどSNSで最近人気のキッチンツールといえば低温調理器です。
『BONIQ(ボニーク)』や『ANOVA(アノーバ)』など様々なメーカーから低温調理器が発売されていますが、簡単手軽にいつもの料理をワンランクアップさせたり、プロの味を自宅で再現できることから人気を集めています。
なお、こちらでは『BONIQ(ボニーク)』と『ANOVA(アノーバ)』の特徴や実際に使用した方の口コミをご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒BONIQとANOVAの違いは?温度・時間・電気代など徹底比較!
この低温調理器、主に肉料理や魚料理に使用している方が多いですが、実はチーズ料理にも大活躍します!
チーズ料理は熱を通し過ぎると硬くなったり、逆に熱の通りが不十分だと食感が悪かったりと失敗しやすい料理でもあります。
チーズ料理は火を通し過ぎたら硬くなるから難しくて苦手・・・という方は必見です!
今回は、お店の料理みたいにしっかり熱が通っているのに柔らかく、チーズ特有のトロトロ感やフワフワ感のある料理にチャレンジしてみたい!という方に向けて、
- 低温調理器を使った厳選おすすめチーズレシピ
- 低温調理器でチーズを調理する際のおすすめ温度
- 調理後の保存方法に関する注意点
といった内容をご紹介します。
この記事を読めば低温調理器の初心者でも挑戦しやすいチーズレシピやおすすめの温度が分かり、自宅で簡単手軽に“お店のチーズ料理”を楽しむことができますよ。
実際に低温調理器でチーズ料理をマスターした私が保証します!
濃厚チーズをヘルシーに、メイン料理からデザートまでチャレンジしたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
低温調理器を使った厳選おすすめチーズレシピ
おすすめレシピ①ヘルシーなのに満足感あり!見た目も鮮やかなチーズ鶏ハム
女性にとってダイエットは永遠のテーマとも言えますが、近年は“食べてキレイに痩せる”というのがブームとなっています。
そんな中、ダイエット食に最適として注目を集めブームとなったのが「サラダチキン」ですね。
脂肪分が少ない鶏むね肉を使ったサラダチキンはヘルシーでありながらタンパク質もしっかり摂取できるためまさにダイエットのお供に最適な食材です。
このサラダチキンも中にチーズを巻けばいつもの味気ないサラダチキンがちょっとお洒落なメイン料理に大変身!
野菜も一緒に巻くことで満足感も得られます。
何を巻くかはアレンジ次第!
今回は大葉タイプと明太子タイプの2種類をご紹介します。
材料(4~5人分)
<大葉タイプ>
- 鶏むね肉…1枚
- プロセスチーズ…2本
- 大葉…3枚
- 塩…少量
- 塩麹(お好みで)…適量
<明太子タイプ>
- 鶏むね肉…1枚
- スライスチーズ…2枚
- 明太子…2本
- 塩…適量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒64℃
- 時間設定⇒3時間50分
作り方
①低温調理器をセット
- 低温調理器を64℃・3時間50分にセットする
②鶏むね肉の下準備
- 鶏むね肉は皮と余分な脂身を取り除く
- 鶏むね肉全体を均一の厚さにするために、厚みがある部分には包丁を入れて切り開き、綿棒や包丁の背で全体を叩いてのばしておく
③中身を巻く
- 鶏むね肉の水気をキッチンペーパーで取り、両面に塩をふる
- 鶏むね肉をまな板に乗せる
- 大葉タイプは大葉を横に並べ、その上にプロセスチーズを真ん中より手前に並べ、鶏むね肉を手前からきつめに巻き、お好みで塩麹を表面に塗る
- 明太子タイプはスライスちーすを並べ、その上に明太子を置いて手前からきつめに巻く
④ラップで形を整える
- それぞれの鶏むね肉をラップできつく巻き、円柱状に形を整える
(ラップを引き出す方向に対して肉を垂直方向に置くこと) - ラップの両端をきつくねじり、左右の端をを中央に寄せて結ぶ。
- ジッパーバッグに鶏むね肉を入れ、しっかり密閉する
⑤低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
⑥急速冷却
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- ジッパーバッグを氷水に浸け、急速冷却する
⑦仕上げ
- 鶏むね肉がしっかり冷めたら1.5cm幅にカットし、お皿に盛り付けたら完成!
レシピのポイント
このチーズ鶏ハムレシピのポイントはラップをしっかり巻いて形を整えることです。
ラップをきつく巻くことでキレイな丸い鶏ハムに仕上がるほか、中に巻き込んだ食材が偏ることなく中央に位置しカットした際にキレイな断面になります。
今回は大葉タイプと明太子タイプの2種類をそれぞれ異なるチーズを使ってご紹介しましたが、1種類のチーズのみを両タイプに使用してもOKです。
また大葉タイプはお好みで塩麹を塗ることでより塩味がしっかり付き、メインディッシュにピッタリな味となります。
鶏むね肉とチーズの相性は良く、今回ご紹介した以外の野菜を巻けばまた違った味を楽しめます。
どんな野菜を巻き込むかでアレンジ自由自在なので、ぜひお好みの野菜でお試しくださいね。
低温調理器でサラダチキン作るのに
大葉とスライスチーズと明太子巻いてから作ったらめちゃくちゃ( ゚Д゚)ウマーだったw pic.twitter.com/ukVdPWCjUD— あやまめ (@ayamame318) June 2, 2020
おすすめレシピ②本格イタリアンの味!濃厚チーズのカルボナーラ
ちゃちゃっと簡単に食事を済ませたい時はパスタにするという方も多いのではないでしょうか。
パスタの中でも人気が高いカルボナーラですが、やはり本格イタリアンのプロの味は一味違いますよね。
そのプロの味も低温調理器を使えば自宅で再現できます!
チーズの風味豊かな濃厚なカルボナーラをお楽しみください。
材料(1人分)
- パスタ…80g
- 塩…湯量に対し1%
- 粗びきコショウ…適量
<低温調理用>
- 卵黄…2個
- パルメザンチーズ…20g
- 生クリーム…30ml
- 粗びきコショウ…適量
<フライパンソテー用>
- ブロックベーコン…20g
- ニンニク…1/2片
- オリーブオイル…小さじ2
- パスタのゆで汁…大さじ2
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒45℃
- 時間設定⇒7分
作り方
①パスタを茹でる下準備
- 鍋にお湯を沸かし、塩を入れる
②具座位の下準備
- ベーコンを1cm幅に、ニンニクをみじん切りにする
③卵液の下準備
- 卵黄を溶き、チーズ、生クリーム、粗びきコショウを加えてよく混ぜる
- 卵液をジッパーバッグに入れる
④低温調理器をセット
- 食材全体がきちんと湯せんに浸かるようにたっぷりの水量を用意する
- 低温調理器を45℃・7分に設定する
⑤低温調理&パスタを茹でる
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
- ①の鍋でパスタを茹でる
⑥具材のソテー
- フライパンでオリーブオイルを弱火で熱し、ニンニクを焦げないように炒める
- ニンニクの香りが立ったらベーコンを加え、さらに炒める
- パスタのゆで汁を加え、火を止める
⑦パスタ・具材・ソースを絡める
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- パスタが茹で上がったらザルにあげる
- ⑥のフライパンにパスタを入れ、全体をよく絡める
- ジッパーバッグの底を切り落とし、そこから卵液をフライパンへと流し入れる
- パスタ、具材、卵液をよく混ぜ合わせる
⑧仕上げ
- パスタをお皿に盛り付け、粗びきコショウをちらして完成!
レシピのポイント
このカルボナーラレシピのポイントは風味が強いチーズを使用することです。
パルメザンチーズにも色々な種類がありますが、生っぽい種類のものを使用すると風味豊かな濃厚な味わいに仕上がります。
またパスタを茹でる、具材のソテー、低温調理が同時進行で進むため時間配分で失敗するのでは・・・と不安に思うかもしれませんが、上手くいくか不安という方は先に具材をソテーしゆで汁を加えた状態で一度火を止めましょう。
パスタが茹で上がったら再度温め、パスタと卵液を加えると失敗しにくいのでおすすめですよ。
おすすめレシピ③くちどけ良好♪しっとりチーズスフレ
チーズを使ったお菓子といえばチーズケーキが代表的ですが、チーズケーキの中でもフワフワなのに濃厚な風味を味わえることで人気なのがチーズスフレです。
通常のベイクドチーズケーキと比べて食感がフワフワしており、口に入れると溶けるような軽さが特徴です。
しかしチーズスフレは加熱加減を失敗すると上手く膨らまないことから難しいレシピの一つでもあります。
そんなチーズスフレも低温調理器で調理すれば常に一定温度に保てることによってしっかり膨らみ、またくちどけ良好のしっとりした食感に仕上がります。
甘くてシュワシュワしっとりスフレが好きな方はぜひお試しください。
材料(ココット(直径7.5cm)4個分)
- クリームチーズ…50g
- 卵…1個
- 生クリーム…30ml
- グラニュー糖…大さじ2
- 薄力粉…大さじ1
- レモン汁…小さじ2
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒88℃
- 時間設定⇒45分
作り方
①チーズを室温に戻す
- クリームチーズを冷蔵庫から出し、室温に戻しておく
②メレンゲを作る
- 卵を黄味と白身に分ける
- 卵白をハンドミキサーなどで8部立てに泡立てる
- 卵白が泡立ったらグラニュー糖大さじ1を2~3回に分けて加える
- しっかりとしたメレンゲができたら冷蔵庫に入れておく
③生地を作る
- クリームチーズ、グラニュー糖大さじ1、卵黄をボウルに入れ、ハンドミキサーなどで混ぜ合わせる
- 生クリーム、レモンを順に加え、最後に薄力粉を加えてさっくりと混ぜ合わせる
- 冷やしておいたメレンゲを3回に分けて加え、メレンゲをつぶさないようにさっくりと混ぜ合わせる
④生地を型に流し込む
- 生地をココットの8分目まで流し入れ、少し持ち上げて落とし中の空気を抜く(2~3回ほど行う)
- ココットにアルミホイルをふんわりと被せて蓋をする
⑤低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらココットを湯せんに入れる
- ココットの高さの8分目辺りまで水位がくるように調整する
⑥仕上げ
- 低温調理器の設定時間が経過したらココットを取り出す
- 冷蔵庫に入れてしっかり冷やしたら完成!
レシピのポイント
このチーズスフレレシピのポイントはメレンゲです。
メレンゲを8分立てにするとフワフワのくちどけ食感に仕上がります。
メレンゲはチーズ生地と混ぜるまで冷蔵庫で冷やしておきますが、メレンゲボウルが冷凍庫に入る場合は冷凍庫に入れておくほうがよりベストです。
またメレンゲとチーズ生地を混ぜ合わせる際はメレンゲの泡を潰さないようにゴムベラなどでさっくりと手早く混ぜ合わせましょう。
このレシピでは生クリームを使用しましたが、牛乳にすることで少しサッパリした味わいに仕上げることができます。
生クリームだと濃厚、牛乳だとサッパリ、ぜひお好みの仕上がりをお楽しみください。
低温調理器でチーズを調理する際のおすすめ温度
低温調理器でチーズを調理する際のおすすめ温度はレシピによって異なります。
鶏ハムなどチーズよりも他の食材の分量が多い場合には温度よりも調理時間の長さが重要となります。
またカルボナーラレシピのようにブロックタイプではないチーズを使用する場合はおすすめ温度は低く調理時間も短くなります。
今回ご紹介した各レシピの設定温度はあくまで目安ですが、これより高く設定することはあっても低く設定するのはおすすめできません。
チーズ料理はチーズ単体ではなく他の食材も一緒に調理するため、チーズよりも他の食材に熱がしっかり通ることが調理するうえで重要となります。
とはいえ熱を加えすぎるとチーズが硬くなってしまうため、+5分ほどを目安にお好きな加減を見極めて下さいね。
調理後の保存方法に関する注意点
今回ご紹介したチーズレシピ3つのうち鶏ハムとスフレは冷蔵庫で保存が可能です。
鶏ハムは調理後すぐに冷水で急速冷却したのち、ラップを外さずにそのまま冷蔵庫(チルド室)で保存しましょう。
調理後に急速冷却する理由は食中毒リスクを避けるためです。
鶏肉は熱の通りが甘いと食中毒を引き起こしやすい食材の一つです。
低温でも3時間以上しっかり熱を通せば大丈夫!と思うかももしれませんが、低温は食中毒の原因菌が繁殖しやすい温度帯でもあります。
そのため必要以上に低温時間が続かないよう、加熱が済んだら一気に芯まで冷やしましょう。
なお、低温調理での食中毒リスクについてはこちらで詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒低温調理器の危険性・安全性|注意点やリスクを分かりやすく解説します
スフレは粗熱を取ったのちに冷蔵庫で保存しますが、スフレのくちどけ良好のシュワシュワ食感は出来立てが最も良いため、できればすぐに食べることをおすすめします。
いかがでしたか?
今回ご紹介したチーズレシピはどれも特別な一皿になる料理ばかりです。
鶏むね肉だけのサッパリサラダチキンも中にチーズや大葉、明太子を巻き込むことでおもてなしにもピッタリなメインディッシュになります。
風味豊かなパルメザンチーズを使ってカルボナーラを作れば本格イタリアンのプロの味に匹敵する一皿となるでしょう。
加熱加減で失敗しやすいスフレも低温調理器で常に一定温度を保てばしっかり膨らんでくちどけ良好なシュワシュワ&ふわふわ食感に仕上がりますよ!
今回ご紹介したレシピを参考に本格チーズ料理にチャレンジしてみてくださいね。