低温調理器で美味しいプリンを作る!おすすめ温度・レシピを公開

自宅でお菓子作りと聞くとハードルが高いとイメージされる方も多いですが、便利なキッチンツールを使えば簡単手軽にプロの味に挑戦できますよ。
近年では料理やお菓子作りに役立つ様々なキッチンツールが発売されていますが、その中でも料理好きの方のブログやTwitterなどのSNSで注目を集めているのが『BONIQ(ボニーク)』や『ANOVA(アノーバ)』といった低温調理器です。
初心者でも簡単手軽にプロの味へと近づける低温調理器はローストビーフやコンフィなど主に肉料理や魚料理に使用するものと思われがちですが、実はお菓子作りにも大活躍なんですよ!
なお、低温調理器で作れるお菓子はこちらでもご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒低温調理器で美味しいデザート・スイーツを作る!おすすめ温度・レシピ
様々なお菓子作りに大活躍の低温調理器ですが、初心者の方におすすめなのが「プリン」です。
昔懐かしい素朴な味わいから濃厚な味わいまで味わえるプリンは小さなお子様から大人までどの年代の方にも愛される王道スイーツですが、オーブンや蒸し器で作るプリンレシピだと“鬆(す)”が入るといった失敗も多いレシピです。
そんな失敗しやすいプリンも低温調理器を使えば“鬆(す)”が入ることなく滑らかなプリンに仕上げることができます!
そこで今回は、王道スイーツのプリンにチャレンジしてみたい!という方に向けて、
- 低温調理器を使った厳選おすすめプリンレシピ
- 低温調理器でプリンを調理する際のおすすめ温度
- 調理後の保存方法に関する注意点
といった内容をご紹介します。
この記事を読めば低温調理器初心者でも簡単手軽にチャレンジしやすい人気レシピやおすすめ温度が分かり、“鬆(す)”が入らず滑らかな本格プリンを楽しむことができますよ。
実際に低温調理器でプリンレシピをマスターした私が保証します!
これまでのお菓子作りから低温調理器でワンランクアップした簡単手軽な本格プリンレシピにチャレンジしたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
低温調理器を使った厳選おすすめプリンレシピ
おすすめレシピ①みんな大好き!基本のカスタードプリン
昔ながらの硬めのプリンや近年人気のトロトロ生プリンはどちらもカスタードプリンが主流です。
卵と牛乳の素朴な味わいも低温調理器を使えばパティスリーの本格的な味にグンと近づきますよ!
お好みで甘さを調節すれば甘いものが苦手な方でも食べやすいのでぜひお試しください。
材料(120ccカップ5個分)
- 卵Mサイズ…3個(※常温に戻しておく)
- 牛乳…300cc
- 生クリーム…80cc
- グラニュー糖…大さじ4
- バニラエッセンス…5滴
<カラメルソース>
- グラニュー糖(ザラメ糖)…大さじ3
- 水…大さじ3
- 熱湯…大さじ1
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒78℃
- 時間設定⇒45~50分
作り方
①低温調理器をセットする
- 低温調理器を78℃・45~50分にセットする
②カラメルソースを作る
- 小鍋にカラメルソース用のグラニュー糖と水を入れ、中火にかける
- 小鍋を動かさずに全体の色が変わるまでじっくり待つ
- きつね色から濃いカラメル色に変わったら火を止め、熱湯を加える
- 全体が綺麗に混ざったら熱いうちにプリンカップに注ぎ、冷蔵庫で冷やしておく
③プリン液を作る
- 常温に戻しておいた卵をボウルに割り、白身が残らないようにしっかりほぐして混ぜておく
- グラニュー糖を加え、グラニュー糖の粒が溶けるようにしっかり混ぜる
- 牛乳と生クリームをゆっくり加え、泡立たないように注意しながらしっかり混ぜる
- プリン液を目の細かいザルで2~3回ほど濾す
- バニラエッセンスを加え、全体を混ぜる
④プリン液をカップに注ぐ
- 冷蔵庫で冷やしておいたカップ内のカラメルが固まっているか確認する
- カラメルが固まっていたらプリン液をゆっくり注ぎ入れる
- プリンカップにアルミホイルを被せて蓋をする
⑤低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらプリンカップをそっと湯せんに入れ、低温調理する
(※水位はカップの8分目になるように調整すること)
⑥しっかり冷やす
- 低温調理器の設定時間が経過したらプリンカップを取り出し、粗熱を取る
- 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、6時間以上しっかり冷やしたら完成!
レシピのポイント
このプリンレシピのポイントはプリン液を2~3回ほど濾すことです!
2回濾すだけでも滑らかな食感に仕上がりますが、3回濾すとさらに滑らかな食感に仕上がります。
濾す回数はお好みでどうぞ。
またレシピ内ではカラメルソースをプリン液よりも前にカップへ注いでいますが、食べる直前にかけてもOKです。
事前にカップに注ぐ場合、冷蔵庫でしっかり冷やす必要があります。
カップ底のカラメルが固まっていないと後から注ぐプリン液と混ざってしまうので注意が必要です。
もしカラメルが固まっていない場合にはもう少し冷蔵庫で冷やしましょう。
またカラメルが完全に固まっていなくても少しだけ固まっていればプリン液を注いでもOKです。
カラメルの硬さの目安は「作り立てのサラサラ状態でなければOK」と覚えてきましょう。
カラメルソースをプリン液の上から注ぐ場合は先にプリン液を作り、低温調理中に作ると調理時間を短縮できますよ。
カラメルソースが先か後か、これもお好みでどうぞ。
今回のプリンレシピでは低温調理器の調理時間を45~50分としましたが、これもお好みで構いません。
45分間熱を通すことでしっかり固まるので、少し硬めのプリンがお好みの方は50分をおすすめします。
また砂糖・牛乳・生クリームの量もお好みで調節できます。
さっぱりした味わいがお好きな方は生クリームの量を減らしたり牛乳だけで作っても美味しいですよ。
逆に濃厚な味わいがお好きな方は牛乳と生クリームの割合を1:1にしてお試し下さい。
このカスタードプリンは基本でありながら王道のプリンレシピです。
オーブンや蒸し器で調理する場合も同じ材料で作ることができますが、加熱調理の段階で鬆(す)が入って失敗するケースも少なくありません。
鬆(す)が入る原因は加熱中の温度変化ですが、低温調理器で調理すれば湯せん温度を常に一定に保つことができるので鬆(す)が入ることなく滑らかなプリンに仕上げることができます。
TwitterなどのSNSでもキレイなプリンに仕上がったという口コミが多く挙げられているので、ぜひ参考にしてチャレンジしてみてくださいね。
低温調理器でプリンを作ってみました
温度一定だから、すが入ったりしないのが良いね pic.twitter.com/AsquEs9Q3G— mjneko (@mjneko_zeovit) September 1, 2018
低温調理器でなめらかプリン作った。冷やして明日食べる pic.twitter.com/5gstWOaRR0
— 四本線 (@unisan_0603) July 15, 2018
おすすめレシピ②バレンタインにもおすすめ!濃厚チョコプリン
いつものカスタードプリンとは違う味わいが楽しみたい時におすすめなのがこの濃厚チョコプリンレシピです。
ミルクチョコレートを使えばお子様でも食べやすく、ビターチョコレートを使えばほろ苦い大人の味わいに!
バレンタインにもピッタリの濃厚チョコプリンですよ。
材料(120ccカップ2個分)
- 卵Mサイズ…1個
- 牛乳…7cc
- 生クリーム…70cc
- グラニュー糖…大さじ2
- ミルクチョコレート…30g
- 純ココアパウダー…大さじ1
- 粉砂糖…少量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒85℃
- 時間設定⇒50分
作り方
①チョコレートの下準備
- ミルクチョコレートを細かく刻み、湯せんにかけて溶かす
- ココアパウダーを加え、全体をしっかり混ぜ合わせ、粗熱を取る
②低温調理器をセット
- 低温調理器を85℃・50分にセットする
③プリン液を作る
- 卵をボウルに割り、白身が残らないようにほぐして混ぜる
- グラニュー糖を加え、グラニュー糖の粒が溶けるように全体をしっかり混ぜ合わせる
- 牛乳と生クリームを加え、泡立たないようにしっかり混ぜる
- 粗熱が取れた①を加え、全体をしっかり混ぜ合わせる
- プリン液を目の細かいザルで2回濾す
④プリン液を注ぐ
- プリン液をカップにゆっくり注ぐ
- アルミホイルを被せて蓋をする
⑤低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらプリンカップをそっと湯せんに入れ、低温調理する
(※水位はカップの8分目になるように調整すること)
⑥しっかり冷やす
- 低温調理器の設定時間が経過したらプリンカップを取り出し、粗熱を取る
- 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、しっかり冷やす
- 食べる直前に粉砂糖を振ったら完成!
レシピのポイント
この濃厚チョコプリンレシピのポイントは濃厚で滑らかな舌触りです。
そのためには湯煎したチョコレートにココアパウダーを加えた際、ココアパウダーをしっかり混ぜて溶かしておくことが重要です。
またプリン液を2回濾すことで仕上がりが滑らか食感になります。
レシピではミルクチョコレートを使用しましたが、ビターチョコレートを使用すれば大人向けの味になるので甘いものが苦手な方にもおすすめです。
また低温調理器で湯煎することで鬆(す)が入らず上手に仕上げることができますが、そのためにはアルミホイルで蓋をする際に隙間ができないようぴっちり被せておくことがポイントです。
おすすめレシピ③旬を味わう濃厚食感のかぼちゃプリン
秋になるとかぼちゃを使ったパンプキンスイーツを多く見かけるようになりますが、かぼちゃプリンもその一つですね。
カスタードプリンとは違ったかぼちゃの甘さが味わえるかぼちゃプリンは滑らかさもまた格別です!
旬を味わうスペシャルなかぼちゃプリンにぜひチャレンジしてみてください。
材料(100ccカップ4個分)
- かぼちゃ…200g
- 卵Mサイズ…2個
- グラニュー糖…30g
- 牛乳…120cc
- 生クリーム…120cc
- バニラエッセンス…4滴
<カラメルソース>
- グラニュー糖(ザラメ糖)…大さじ3
- 水…大さじ3
- 熱湯…大さじ1
<飾り付け(お好みで)>
- 生クリーム…適量
- 粉砂糖…適量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒85℃
- 時間設定⇒40分
作り方
①カラメルソースを作る
- 小鍋にカラメルソース用のグラニュー糖と水を入れ、中火にかける
- 小鍋を動かさずに全体の色が変わるまでじっくり待つ
- きつね色から濃いカラメル色に変わったら火を止め、熱湯を加える
- 全体が綺麗に混ざったら熱いうちにプリンカップに注ぎ、冷蔵庫で冷やしておく
②かぼちゃの下準備
- かぼちゃを4cmほどの大きさにカットする
- かぼちゃをサッと水に濡らし、水分を切る
- かぼちゃを耐熱皿に入れ、電子レンジで2~3分ほど加熱する
- かぼちゃが熱いうちに皮を剥き、マッシャーなどで潰す
- 牛乳と生クリームを鍋に入れて弱火~中火にかけ、人肌程度にまで温める
③プリン液を作る
- 卵をボウルに割り、白身が残らないようにほぐす
- グラニュー糖を加え、グラニュー糖の粒が溶けるようにしっかり混ぜ合わせる
- 人肌程度に温めた牛乳&生クリームを3~4回に分け濾しながら加える
(加える度にしっかり混ぜ合わせる) - バニラエッセンスを加え、全体を混ぜる
④プリン液にかぼちゃを加える
- ①のボウルにプリン液を濾しながら加え、よく混ぜ合わせる
- ミキサーなどで滑らかになるまで撹拌する
- 全体が滑らかになったら4回ほど濾しておく
⑤低温調理をセット
- 低温調理器を85℃・40分にセットする
⑥プリン液を注ぐ
- かぼちゃプリン液をカップに注ぐ
- 表面に小さな泡がある場合はスプーンなどでそっと取り除く
- カップにアルミホイルを被せて蓋をする
⑦低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらカップを湯煎する
- カップの8分目まで湯につかるように水位を調整する
⑧しっかり冷やす
- 低温調理器の設定時間が経過したらプリンに竹串をさしてみる
- 竹串にプリン液がつかない場合はカップを取り出し、ゆるい場合は45分ほど追加で湯煎する
- カップを取り出したら粗熱が取れるまで置く
- 粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やす
⑨仕上げ
- 生クリームや粉砂糖を食べる直前にトッピングしたら完成!
レシピのポイント
この濃厚かぼちゃプリンレシピのポイントはかぼちゃの下準備です。
今回は生かぼちゃを使用しましたが、冷凍かぼちゃやかぼちゃペーストを使用してもOKです。
かぼちゃをペースト状にする際にしっかり潰して滑らかにしておくことでプリン液と混ぜ合わせる際に舌触りの良いかぼちゃプリン液に仕上がります。
基本のカスタードプリンよりも工程が多い分だけ手間がかかりますが、手間をかけた分だけ濃厚で滑らかな絶品かぼちゃプリンに仕上がりますよ!
ハロウィンの時期のデザートにもピッタリですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
低温調理器でプリンを調理する際のおすすめ温度
低温調理器でプリンを調理する際のおすすめ温度は78℃です。
これは基本のカスタードプリンのおすすめ温度ですね。
チョコプリンやかぼちゃプリンのおすすめ温度は85℃です。
基本のカスタードプリンは主な材料が卵・砂糖・牛乳・生クリームですが、チョコプリンやかぼちゃプリンはここにチョコレートやかぼちゃが加わることで加熱温度が上がります。
また調理時間も40~50分とレシピごとに異なりますが、基本のカスタードプリンは仕上がりのお好みの硬さに合わせて時間を調節すると良いでしょう。
チョコプリンはしっかり50分加熱することでチョコが凝縮された濃厚な味に仕上がります。
逆にかぼちゃプリンはかぼちゃを下準備の段階で加熱しているため40分でOK!
硬すぎない濃厚なかぼちゃプリンに仕上がります。
調理後の保存方法に関する注意点
低温調理器で作ったプリンは冷蔵庫で保存が可能ですが、低温調理器で最も注意しておきたいのが食中毒のリスクですね。
低温で調理する時間が長いほど食中毒の原因菌の活動時間が増え、増殖して食中毒を引き起こす危険が高まります。
特にこれから気温が上がる夏場は食中毒の発生率が最も多い時期でもあります。
食中毒リスクを避けるためには、低温調理器で調理後に粗熱を取ったら直ぐに冷蔵庫に入れましょう!
湯せんからプリンカップを取り出した直後は素手で持てないほど熱いですが、素手で持てるほどに粗熱が取れたら直ぐに冷蔵庫に入れて下さい。
常温に冷めるまで待つと食中毒の原因菌が増殖してしまうので、できるだけ早い段階で冷蔵庫にいれるように注意しておきましょう。
なお、低温調理での食中毒リスクについてはこちらで詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒低温調理器の危険性・安全性|注意点やリスクを分かりやすく解説します
冷蔵庫に入れた後はしっかり冷えるまで5~6時間ほど待ちましょう。
しっかり冷えたら2~3日の間に食べきってくださいね。
いかがでしたか?
今回は王道スイーツのプリンレシピをご紹介しました。
基本のカスタードプリンレシピを覚えたらチョコプリンもかぼちゃプリンもプリン液の作り方は基本的に同じなのでチャレンジしやすくなりますよ。
プリンレシピの良いところはお好みに合わせて甘さや硬さを調節できるところです。
またカラメルソースの先入れ・後入れによって手間や見た目も変わってくるので、ぜひ自分スタイルのプリンレシピを見つけてみてくださいね。