低温調理器で美味しいエビ料理を作る!おすすめ温度・レシピを公開
海鮮料理に使われる食材でどもから大人まで幅広い年齢層に人気がある“エビ”。
イタリアンやフレンチのレストラン、アメリカンダイナーで提供されるエビはプリプリで美味しいですよね。
料理上手な方なら自宅で本格レストランのお店の味を再現しようと挑戦したことがある方もいらっしゃると思いますが、実際に作ってみると火が通り過ぎてプリプリ感がなく失敗してしまった・・・というケースが多いのがエビ料理の奥深さと難しさですね。
そこで自宅で簡単手軽にあの“お店の味”を再現したい!という方におすすめなのが「低温調理器」です。
低温調理器のパイオニアであるANOVA(アノーバ)や国産メーカーのBONIQ(ボニーク)など、性能だけでなく見た目もスタイリッシュな低温調理器がここ最近料理好きな方の間で人気を集めています。
ブログやインスタでも低温調理器を使ったオシャレなエビレシピをアップしている方も多いため「自分も挑戦してみたい!」という方が少なくありませんが、いざ実際に挑戦するとなると「低温調理器の温度設定や時間設定が難しそう」「どんなエビを使えばいいの?高級品じゃないとダメ?」といったお悩みをお持ちの方も少なくありません。
そこで今回は低温調理器を使ったエビレシピに挑戦したい!という低温調理器初心者の方に向けて、
- 低温調理器を使った厳選おすすめエビレシピ
- 低温調理器でエビを料理する際のおすすめ温度
- 低温調理器での料理におすすめのエビの種類は?
- 低温調理器で失敗しないための注意点
- 保存時の注意点
といった内容をご紹介します。
この記事を読めば低温調理器初心者の方でも簡単に挑戦できる人気のエビレシピが分かり、失敗しないためのレシピのポイントをマスターすることができますよ。
実際に低温調理器を数年愛用してお店顔負けのエビレシピをマスターした私が保証します!
エビが大好きという方や、お店の本格エビレシピを自宅でも楽しみたいという方、低温調理器でのエビレシピに挑戦したいという方はぜひ参考にしてみて下さい。
もくじ
低温調理器を使った厳選おすすめエビレシピ
おすすめレシピ①旨味たっぷりガーリックシュリンプ
ガーリックシュリンプはエビ料理の中でも特に人気が高い一皿。
お店で提供されるガーリックシュリンプはエビの旨味がギュッと凝縮されていて美味しいですよね。
低温調理器を使えば自宅でもあの本格的な味を再現することができますよ。
材料(2人分)
- エビ 10匹
- バター 15g
<エビの下処理用>
- 片栗粉 大さじ1.5
- 塩 小さじ1
- 水 大さじ2
<A>
- ニンニク 2片
- 白ワイン 小さじ2
- しょうゆ 小さじ1
- 塩 小さじ1/2
- オリーブオイル 大さじ2
<仕上げ>
- チリペッパー
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒57℃
- 時間設定⇒30分
作り方
①エビの下処理
- エビの足をキッチンバサミでカットする
- 殻付きのまま背わたのある上側も頭から尾に向けて切れ込みを入れる
- 竹串などで切れ目から背わたを抜き取る
②エビを洗う
- 下処理用の材料をボウルに入れて混ぜ合わせ、エビを優しく洗う
- 液が黒ずんできたら洗い流し、エビの水気をペーパータオルでふき取る
③下味をつける
- ニンニクをみじん切りにする
- ニンニクと<A>をボウルで混ぜ合わせる
- ボウルにエビを加え、冷蔵庫で1時間ほど寝かせる
④低温調理
- 低温調理器を57℃・30分にセットする
- エビとバターをジッパーバッグに入れる
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
⑤仕上げ
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- ジッパーバッグから取り出したエビの殻をバーナーで軽く炙る
- お皿に盛り付け、お好みでチリペッパーをふりかけたら完成!
レシピのポイント
エビは殻ナシの剥きエビでも構いませんが、殻付きのまま調理したほうがエビの旨味がギュッと凝縮されて美味しいです。
エビの下拵えが大変ですが、下拵えされしてしまえば後は低温調理器にお任せであっという間に本格的なガーリックシュリンプが味わえます。
残ったソースはガーリックライスなどに活用できるので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
低温調理でガーリックシュリンプをhttps://t.co/oUEOlMlekK
調理すると固くなりがちなエビを低温調理でしっとりと。
殻ごと調理してあるので旨みがそのまま残っています。
明日は残ったソースでガーリックライスを。 pic.twitter.com/DtRw7RhiSE— nekoza (@nekozanaruri) March 27, 2019
おすすめレシピ②エビのアヒージョ
アヒージョとはスペイン語で「小さなニンニク」の意味で、スペイン・マドリード以南の代表的な小皿料理です。
刻んだニンニクとオリーブオイルで食材を煮込む一皿ですが、中でもエビのアヒージョはオイルにエビの旨味が移りエビ自体のプリプリ食感も味わえる人気の一皿です。
材料(3人分)
- エビ 12尾(無頭・殻付きで140g)
- オリーブの実 9個
<エビの下処理用>
- 片栗粉 大さじ1
- 塩 小さじ1
- 水 大さじ2
- 鷹の爪(種を取り除き輪切り)1本分
- ニンニク(みじん切り)1~2個
- 白ワイン 50ml
- エクストラバージンオリーブオイル 75ml
- 塩 小さじ1/3(2g)
<仕上げ>
- コショウ 適量
- パセリ(粗みじん切り) 適量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒75℃
- 時間設定⇒20分
作り方
①低温調理器をセット
- 低温調理器を75℃・20分にセットしておく
②エビの下処理
- エビの殻をむき、竹串などで背わたを取り除いておく
- 下処理用の材料をボウルに入れ、エビと一緒に粘りが出るまで揉み込む
- さらに片栗粉と水を加えて揉み、ザルにあげて洗い流す
- キッチンペーパで水気を拭いておく
③低温調理
- ジッパーバッグに仕上げ用以外の食材を全て入れる
- ジッパーバッグの空気を抜いて密閉する
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
④仕上げ
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- お皿に盛り付け、コショウ・パセリを散らしたら完成!
レシピのポイント
ジッパーバッグを湯せんに入れたら仕上がるまでの間に盛り付け用のお皿を準備しておきましょう。
深さのある器を用意し、お湯を注いで器全体を温めておくと熱々に仕上がったエビのアヒージョを熱々のまま食卓に出すことができます。
ただしアヒージョを器に盛りつける直前にしっかり水気を拭きとることをお忘れなく!
アヒージョはオイルを楽しむ料理ですが、エビのアヒージョはオイルにエビのエキスがたっぷり移るので、オイルで野菜を炒めて一緒に食べるのもおすすめです。
SNSではエビと野菜を一緒に楽しんでいる方もいるので、ぜひお好みの野菜と一緒に楽しんでみて下さいね。
低温調理でエビと九条ネギのアヒージョ風が出来たねー
何回食べても美味しいわ。低温調理でエビがプリッぷり!贅沢だねー pic.twitter.com/dmqTaGax0C
— 南浦@げっわいえんたふ! (@t_minamiura) September 6, 2016
おすすめレシピ③揚げないエビチリ
エビチリといえばエビを使った中華料理の王道メニューですね!
本格中華料理店のエビチリは濃厚ソースとプリプリのエビが絡み合う最高の一皿!
しかし自宅で作るとなるとハードルが高いと感じる方が少なくありませんが、低温調理器を使えばエビを揚げずに本格エビチリに仕上げることができます。
このエビチリをマスターすれば料理上手間違いなしですよ!
材料(2人分)
- 天然エビ(冷凍解凍)18尾(厚さ1cm、280g)
- ショウガ 10g
- ニンニク 1片
- 長ネギ 45g
- ゴマ油 大さじ2
- 塩 1つまみ
<エビの下処理用>
- 片栗粉 大さじ2
- 塩 大さじ1/2
- 水 大さじ2
<ソース>
- 豆板醤 小さじ2
- トマトケチャップ 大さじ4
- 酒 大さじ2
- 三温糖 大さじ1
- 鶏がらスープの素 小さじ1/2
- 片栗粉 小さじ2
- しょうゆ 小さじ2
- 水 75ml
<付け合わせ>
- サニーレタスなど 適量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒80℃
- 時間設定⇒30分
作り方
①低温調理器をセット
- 低温調理器を80℃・30分に設定しておく
②エビの下拵え
- エビの殻をむき、竹串で背わたを取り除く
- 下処理用の材料をボウルに入れ、エビを揉み洗いする
- 水を数回取り換えて揉み洗いしたら流水で洗い流す
- ペーパータオルで水気を切る
③低温調理
- エビに塩を振り、ジッパーバッグの中に重ならないように並べ、空気を抜いて密閉する
- 低温調理器が設定温度に達したら湯せんする
④ソース作り
- 合わせ調味料をボウルに全て入れ、混ぜ合わせる
- ショウガ、ニンニク、長ネギを粗みじん切りにする
- フライパンにゴマ油を熱し、ショウガ・ニンニク・長ネギを炒める
- 香りが立ってきたら合わせ調味料を加え、フツフツしてきたら火を止める
⑤仕上げ
- 低温調理器の設定時間が経過したらエビを取り出し、フライパンでソースと絡める
- お皿にレタスを敷き、エビチリを盛り付けたら完成!
レシピのポイント
エビは下処理をしっかり行えば臭みが消えます。
またこのレシピは熱々で召し上がるだけでなく、冷やしてエビチリサラダにしても美味しいのでおすすめですよ。
低温調理器でエビを料理する際のおすすめ温度
低温調理器でエビを調理する際のおすすめ温度はレシピや殻付き・殻ナシなどによって異なります。
殻ナシの剥きエビを半生の状態に仕上げたい場合は低温調理器の温度を40℃に、調理時間は25分に設定して下さい。
「殻ナシのむきエビで40℃・25分」、これが最低限の温度・時間設定になります。
殻付きで調理する場合は温度設定を挙げ、調理時間も長く設定しますが、殻ナシのむきエビを高温度&短時間で調理するレシピもあります。
初めて低温調理器でエビレシピに挑戦する際はまずは殻ナシのむきエビを使って25分を目安に調理してみると良いでしょう。
また温度設定を挙げれば短時間での調理が可能ですが、各レシピの時間設定は必ず守りましょう。
長く調理するとエビのプリプリ食感が失われる可能性がありますが、短く調理すると半生状態で食中毒リスクがアップする可能性があるので要注意です。
なお、低温調理器使用時の食中毒リスクについてはこちらで詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
⇒低温調理器の危険性・安全性|注意点やリスクを分かりやすく解説します
低温調理器での料理におすすめのエビの種類は?
低温調理器で作るエビレシピにおすすめのエビの種類は「バナメイエビ」です。
基本的にどんな種類のエビでもかまいませんが、新鮮な状態のエビが手に入りやすい種類がバナメイエビになります。
バナメイエビは海外から輸入されている場合も多く、現地で急速冷凍された状態で輸入されたエビは国内養殖されたエビと比べて鮮度に差はありません。
海外の冷凍エビを使用する場合は冷凍状態のものを購入しましょう。
実際に調理する際は使用する分量をあらかじめ解凍しておきます。
解凍は流水に5分程浸す方法でも構いませんが、できれば冷蔵庫のチルド室に5~6時間程置いて少しずつ解凍することをおすすめします。
このチルド室解凍ならエビが急激な温度変化に晒されないため鮮度を損なうことなく解凍することができますよ。
もちろん国内養殖されたバナメイエビや車エビなどもおすすめです。
国内産の養殖エビを使う場合は「生食用」を選んで下さい。
生食用のエビは鮮度が最も良い状態です。
生食用のエビを購入したらできるだけ早く冷蔵庫のチルド室に保管しましょう。
スーパーなどで購入し自宅に帰りついても直ぐには調理せず、2~3時間程チルド室に入れてエビの温度を整えておきましょう。
低温調理器で失敗しないための注意点
低温調理器でのエビ料理で多い失敗は「エビに火が通り過ぎてプリプリ食感を失ってしまった」というものと「食中毒」です。
エビに火が通り過ぎてしまう失敗原因は温度設定ではなく時間設定です。
エビを殻付きや殻ナシなどどの状態で調理するかによって設定温度は異なってきますが、「殻付きで何℃・何分」「殻ナシで何℃・何分」とレシピに記載されている場合にはまず設定温度を守り、そして設定時間ピッタリかそれ以上の時間で調理しましょう。
もし設定時間よりも短い段階で調理を終えてしまうと熱の通りが甘いことによって食中毒を引き起こしてしまうリスクがあります。
せっかく出来上がった料理を美味しく食べても食中毒を引き起こしては台無しです。
特に小さいお子様や高齢者の方は成人よりも食中毒リスクが高いのでできるだけエビの芯まで火を通すことが重要です。
とはいえ低温調理器の良いところは熱を通してもエビ本来のプリプリ食感を失わないことですね。
エビも1匹1匹身の厚さが異なるため、レシピに「何℃・何分」と記載されていてもそれでは不十分な場合も出てきます。
そのため実際に調理する際はレシピに記載されている時間設定を必ず守り、もし使用するエビのサイズが大きい場合や厚みがある場合には設定時間よりも少し長く調理すると良いでしょう。
何度か繰り返し調理していく中で熱の通り具合などが把握できるようになるので、初心者の方はレシピに記載されている設定温度と時間を必ず守るようにして下さい。
保存時の注意点
低温調理器でエビを調理した後、直ぐに食べない場合は急いで保存しましょう。
鍋から取り出して直ぐお皿に盛らない場合は密封したジッパーバッグを氷水に浸して急速冷却して下さい。
氷水に浸して急速冷却することによって菌が繁殖しにくい温度まで一気に下げることができ、食中毒リスクを減らすことができます。
氷水で急速冷却したら冷蔵庫か冷蔵庫のチルド室に入れ、その日のうちか翌日のうちに食べきるようにして下さい。
アヒージョなどエビをオイルに浸して調理するレシピの場合は、調理が終わってジッパーバッグからエビを取り出したら残ったオイルを活用しましょう。
残ったオイルにはエビの旨味がたっぷり含まれているので、パンに含ませてそのまま食べたり、オイルを含ませたパンをフライパンで軽く焼くなりするとそれだけでも簡単な1品に仕上がります。
もし直ぐにオイルを使用しない場合は容器に移し冷蔵庫で保管することもできますが、やはり当日か翌日などできるだけ早く消費することをおすすめします。
なお、こちらでは低温調理器で使用できる保存にも便利な袋をご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒ボニークの低温調理でおすすめのナイロンポリ袋・使い方を徹底解説!
いかがでしたか?
本格フレンチやイタリアンのお店のように自宅でもエビを料理することができたら“お料理上手”は間違いないですよね。
とはいえ火の通り加減が難しいのがエビの特徴でもあります。
低温調理器を使えばエビをプリプリに仕上げることができ、ちょっとしたおもてなしやパーティーの席を華やかに演出することもできます!
ぜひ今回ご紹介したエビレシピや注意点などを参考にエビレシピに挑戦してみて下さいね。