土鍋でクリームシチュー!美味しい作り方・おすすめ&簡単レシピを公開
土鍋は冬の鍋料理のために使うものというイメージがありましたが、最近ではさまざまな料理を楽しむことが出来るとして再注目されています。
クリームシチューやカレーなどの煮込み料理に使うことも出来ることから、毎日のご飯作りに土鍋を活用している人も増えてきているのです。
しかし、土鍋でクリームシチューを作ることに問題はないのか心配になることもあるのではないでしょうか?
結論から言うと土鍋でクリームシチューを作ることにリスクや問題はありません。
むしろ、じっくりコトコト煮込むことの出来る土鍋ではとてもおいしいクリームシチューが出来るでしょう。
ただし、水分量の多い鍋ものやおでんなどに比べると焦げつきやすいため、火加減や加熱時間には注意が必要です。
この記事を読めば次のことがわかります。
- 土鍋でクリームシチューを作っても大丈夫?
- 土鍋で作るクリームシチューの簡単レシピ
- 土鍋でクリームシチューを作る際の注意点
- クリームシチュー作りにもおすすめの人気土鍋
土鍋を愛用し、クリームシチューはもちろんさまざまな煮込み料理を楽しんでいる私が土鍋料理のポイントや注意点について詳しく解説していますので、ぜひチェックしてくださいね。
もくじ
土鍋でクリームシチューを作っても大丈夫?
土鍋は煮込み調理に適した調理器のため、クリームシチュー作りにも大変おすすめです。
土鍋というと水炊きなどの鍋ものやおでん、炊飯などに使うイメージがありますが、実はクリームシチューやカレー、ポトフなどの洋食との相性も抜群なのです。
土鍋は熱伝導率が低く高い保温性があるため、食材の芯から熱を加えてじっくり煮込みます。
食材の旨みを逃さず、味の染み込みもよくなるためよりおいしい料理が出来上がると言われているのです。
また、土鍋では弱火で沸騰させずに煮込むことが出来、余熱・蓄熱調理も出来ることから野菜の煮崩れが起こりにくいというメリットもあります。
クリームシチューではじゃがいものように特に煮崩れしやすい食材が含まれることが多いので、土鍋でコトコトと煮込めば形をきれいに保ったまま中までしっかり火を通すことが出来るのです。
土鍋で作るクリームシチューの簡単レシピ
メニュー①炒めず簡単!野菜たっぷりシチュー
材料(3~4人分)
- ほたて…250g
- 白菜…1/8株
- しめじ…1パック
- にんじん…小1本
- たまねぎ…1/2個
- じゃがいも…小3個
- ブロッコリー…1株
- 市販のシチュールウ
作り方
- 白菜をざく切りに、たまねぎは薄切りに、にんじんはいちょう切りにしておきます。しめじは石づきを取ってほぐします。
- じゃがいもは皮をむいて食べやすい大きさに切って水にさらしておきます。ブロッコリーは食べやすい大きさに切り分けます。
- 土鍋に水を入れ、1の野菜を加えて火にかけます。
- 2をそれぞれ電子レンジであたためておきます。(じゃがいもは串が通るまで)
- 3の野菜がくたくたになったらシチュールウを加えます。
- シチュールウが溶けたらほたてと4の野菜を加えて、2~3分弱火にかけてさらにひと煮立ちさせます。
メニュー②じっくりコトコト♪本格ホワイトシチュー
材料(4人分)
- 鶏もも肉…2枚
- たまねぎ…1個
- にんじん…1本
- じゃがいも…中4個
- かぶ…3個
- バター…30g
- 小麦粉…50g
- 水…400cc
- コンソメスープの素(粉末)…小さじ1
- 牛乳…400cc
- ローリエ…1枚
- 塩…小さじ2
- こしょう…適量
- 油…適量
作り方
- 鶏もも肉は6~8等分に切り、塩(分量外)をまぶしてもみ込みます。30分程おいて余分な水分と臭みをキッチンペーパーで拭き取ってください。
- たまねぎはくし切り、にんじんは厚さ1cmの輪切り、かぶは葉を少し残した状態で面取りし6~8つ切りにします。
- じゃがいもは皮をむいて4つ切りにして水にさらしてアクを抜いてください。
- フライパンに油を熱し、1の鶏肉に塩・こしょうをして表面を軽く焼きつけます。
- たまねぎ、にんじんを加えて軽く炒めます。(中まで火が通らなくてOK)
- さらに、フライパンに小麦粉を加えて焦がさないように弱火で炒めます。
- 炒めた材料を土鍋に移し、水とコンソメスープの素、ローリエ、じゃがいもを加えて中火で煮ます。
- ひと煮立ちしたら、アクを取り除いてさらに10分程煮てください。 底が焦げつかないように時々混ぜ合わせてください。
- 火を止めて土鍋のふたをして、そのまま30分~1時間余熱調理します。
- 最後に牛乳、かぶを加えてひと煮立ちさせて、塩とこしょうで味をととのえたら出来上がりです。
メニュー③お肉とろとろ!本格ビーフシチュー
材料(4人分)
- 牛すね肉…400g
- 牛すじ肉…200g
- にんじん…2本
- じゃがいも…6個
- たまねぎ…2個
- まいたけ…1パック
- にんにく…2片
- コンソメキューブ…2個
- デミグラスソース…1缶
- 塩…少々
- ウスターソース、ケチャップ…お好みで
- ローリエ…1枚
- 赤ワイン…400cc
作り方
- にんじんは乱切り、たまねぎは薄切り、じゃがいもはやや大きめの一口サイズに切ります。
- しめじは石づきを切り落として1本ずつバラしておきます。
- 牛すね肉、牛すじ肉はそれぞれ一口サイズに切って、塩をまぶして軽くもんでなじませます。
- 薄く油をひいたフライパンにたまねぎを入れて、塩をひとつまみ加えます。水を少々加えながらあめ色になるまで炒めてください。
- あめ色になったたまねぎを鍋に移して、浸る位水を加えて弱火にかけます。
- 薄く油をひいたフライパンににんじん、じゃがいもを入れて、煮崩れ防止のため表面だけ焼きつけるように強火でさっと炒めます。(中まで火が通らなくてOK)
- フライパンにしめじを加えて少ししんなりさせてください。
- 6、7で炒めた野菜を鍋に入れて、全体が浸る位まで水を入れて弱火にかけます。
- 野菜を煮ている間に、深めのフライパンで牛すじ肉の表面の色が変わるまで焼きます。(中まで火が通らなくてOK)
- 牛すじ肉が浸る位水を入れ、15分程煮込んで余計な脂とアクを浮かせます。アクを出し切ったら牛すじ肉をざるに上げてお湯で軽く洗います。
- 牛すね肉をにんにくと一緒に強火でさっと炒めます。(中まで火が通らなくてOK)表面の色が変わったら赤ワインを入れます。
- 強火で赤ワインのアルコールを飛ばしたら、牛すじ肉を加え20分程弱火で煮ます。アクが出てきたら取ってください。
- 野菜を煮ている鍋に12を入れ、コンソメキューブ、ローリエを入れて15分程弱火で煮ます。
- デミグラスソースと水(ソース缶1+1/2)を鍋に入れてさらに弱火で10分煮込みます。
- 14を土鍋に移して弱火で20~30分程煮込みます。土鍋の底が焦げつかないように時々優しく混ぜ合わせてください。
- ソースやケチャップ、塩で好みの味にととのえたら完成です。
土鍋でクリームシチューを作る際の注意点
土鍋でクリームシチューを作る際に気をつけなければならないことや危険性などはほとんどありません。
ただし、クリームシチューはとろみが強い傾向にあるので焦げつきやすいでしょう。
土鍋はテフロン加工などがされている金属製鍋に比べて、焦げたり食材がくっついたりしやすいのです。
コンロでの火力が強すぎたり、混ぜ合わせずに長時間加熱を続けるとどうしても鍋の内部が焦げついてしまうので火加減や加熱時間に注意しましょう。
火力や加熱時間は基本的にレシピに従って設定すれば問題ありませんが、土鍋の大きさや厚み、室温などに左右されやすいので、土鍋調理を何度かくり返しながら最適な火力・加熱時間を掴むようにしてください。
もしもクリームシチューを焦げつかせてしまった場合でも、慌てる必要はありません。
焦げつきを見るとつい急いで処理しようと熱いうちに洗い流そうとする人が多いようですが、土鍋が熱を持っているうちに水をかけて急冷すると割れてしまう可能性があるので気をつけてください。
土鍋の焦げや食材の付着がある場合は、素手で触れる程度まで土鍋の熱が冷めてから水を入れて一晩置いておきましょう。
土鍋には吸水性があるので、水を吸うことで焦げなどがふやけて自然と落ちやすくなります。
一晩経ったらスポンジややわらかい布で焦げをはがすように落とし、きれいに洗い流してください。
土鍋の浸け置き洗いをする場合は、洗剤などを入れず水だけでOKです。
洗剤を入れると水と一緒に洗剤まで土鍋が吸ってしまい、においや洗剤の成分が残ってしまうことがあるのでおすすめ出来ません。
洗剤は焦げつきなどを落としてから仕上げとして洗う時に使用し、すぐに洗い流すようにするといいでしょう。
なお、こちらでは土鍋に食材がくっつく原因や予防・対処法を解説していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒土鍋にお米・うどんがくっつく!くっつかないようにする方法は?
また、調理した料理を土鍋に入れたまま長時間保存するのは危険です。
特に気温や湿度が高い季節は菌が繁殖してしまう可能性があるので、食べきれない分は取り分けて冷蔵庫などで保存するようにしましょう。
クリームシチュー作りにもおすすめの人気土鍋
おすすめ土鍋①bestpot(ベストポット)
bestpot(ベストポット)は蓄熱調理が可能な土鍋として今注目を集めています。
コンロで火にかける時間は10分程度で、その後は鍋全体が保持している熱によって食材に火を通します。
蓄熱調理は料理の手間やガス代・電気代を減らすことが出来、おいしい料理をより手軽に作りやすくなるのです。
bestpot(ベストポット)には日本の優れた技術が採用されており、次のような特徴を持っています。
- 高い遠赤外線放射率
土鍋本体には三重県四日市の萬古焼を採用。
9万年前の阿蘇山の火山灰を釉薬として鍋内部に独占使用しています。
鉄分を多く含むことから、安定的な赤外線放射率を実現しています。 - 高精度な気密性
bestpot(ベストポット)では、航空宇宙産業の部品加工にも携わる高精度技術の現合加工が採用されています。
土鍋本体とふたの間は1000分の1ミリの高度な切削技術が用いられて高い気密性が確保されています。
調理中に食材の旨みや栄養素を逃しません。
また、鍋本体と異素材の鉄鋳物を使用することで独特の風合いを演出し、その重みによってさらに気密性を高めています。 - 羽釜形状でよりおいしく
特殊な羽釜形状と二重構造によって、鍋全体にまんべんなく熱が対流します。
そのため、じんわり、コトコト、ふっくらと食品に熱を加えることが出来、素材本来のおいしさを引き出します。 - 循環された蒸気で旨みを戻す
ふたの裏側には突起物がフィボナッチ数列で配置され、中央部分が隆起しています。
これらの加工によって、高い気密性の土鍋の中で食材の旨みを含んだ蒸気が循環されて水滴に変わり無水調理が可能になります。
このように、bestpot(ベストポット)は“デザイン×伝統工芸×工業技術”において、メイドインジャパンの全てを集約。
あらゆる献立やシーンを想定した5色のカラーバリエーション「見て楽しい、使ってうれしい、食べて満足」をテーマとしたデザイン・機能性を追求したこれまでにない新たな無水調理鍋となっています。
直火用、IH対応、1人分で楽しめるミニサイズと種類も豊富なので自分にぴったりのものを見つけられるでしょう。
おすすめ土鍋②HARIO(ハリオ)
創業1921年の日本で唯一工場を持つ老舗の耐熱ガラスメーカーであるHARIO(ハリオ)では、ふたがガラス製の土鍋を販売しています。
『ふたがガラスの土鍋』は本体が保温性や耐久性に優れる萬古焼で、ふたが耐熱・耐久性の高いガラス製となっています。
本体内部の表面は、つるっとなめらかで焦げつきにくく汚れが残りにくいのが特徴。
直火はもちろん、電子レンジ使用にも対応しています。
また、HARIO(ハリオ)では炊飯用土鍋も製造販売しています。
炊飯用土鍋もふたはガラス製になっており、火を止めるタイミングを知らせてくれるホイッスルがついています。
内部が見えるガラス製なので、ふたを開けずに加熱状態を把握し、目と耳で確認することが出来るため失敗しにくい土鍋として評判を集めています。
土鍋でクリームシチューを作る注意点とレシピまとめ
土鍋でクリームシチューを作ると、食材の芯までじっくり熱を通して旨みを引き出してくれます。
弱火で煮込むことで煮崩れなく、食感と味を最高の状態でキープすることが出来るでしょう。
ただし、とろみの強いクリームシチューは土鍋で作ると焦げついてしまうことがあるので、火加減や加熱時間に注意しましょう。
土鍋を使って作るクリームシチューのレシピは、ここで紹介したものだけでなくレシピサイトや料理ブログなどにもたくさん載っているので色々なクリームシチューを楽しんでくださいね。