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土鍋にお米・うどんがくっつく!くっつかないようにする方法は?

 
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土鍋では鍋料理はもちろん、ふっくらおいしいご飯を炊くことが出来たり熱々のうどんや煮込み料理を作ることが出来たりとさまざまな料理を楽しむことが出来ます。

しかし、土鍋で調理するとお米やうどんなどの食材が鍋底にくっつくことがあり、簡単に取ることが出来ず困っている人も少なくないでしょう。

出来るだけ食材が土鍋にくっつかないように使いたいと思っている人のために、ここでは土鍋に食材がくっつかないようにする方法を詳しく解説していきたいと思います。

結論から言うと、土鍋に食材がくっつかないようにするためには使い始めに目止め処理をしたり、加熱しすぎないようにしたり、くっつきにくい加工が施された土鍋を選ぶようにするといいとされています。

この記事を読めば次のことがわかります。

  • 土鍋に食材がくっつく原因とは?
  • 土鍋に食材がくっつかないようにする方法
  • 土鍋の焦げやくっつきをきれいに取る方法

土鍋で作る料理が好きで何度も失敗をくり返しながら土鍋を愛用してきた私が、実際にやっているお手入れや参考にしているご飯の炊き方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

快適に土鍋を使うために、正しい土鍋の扱い方やお手入れ方法を知っておいしい料理を楽しみましょう!

土鍋に食材がくっつく原因や予防・対処法

土鍋に食材がくっつく原因とは?

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

土鍋に食材がくっついたり焦げついたりする原因のひとつ目が、調理時の火力が強すぎることです。

土鍋は熱伝導率が低いという性質を持っているため、火をつけたばかりのときはなかなかあたたまらず、つい強火にして調理をしてしまいがちです。

しかし、土鍋は一度あたたまると熱が逃げにくいこともあり、そのまま火力が強い状態で加熱を続けてしまうと鍋の中が非常に高温になってしまい焦げつきの原因になってしまうのです。
もちろん、炊飯の開始時などある程度強い火力で加熱を行うべきときもあり、水分が多い状態であれば食材がくっつく心配はあまりないと思います。

また、レシピ通りの火加減をしてもくっつく、焦げつくということがあると思います。
土鍋の大きさやコンロの種類、外気温や湿度など環境の違いによっても火の通り具合や土鍋内の温度の上がり方が異なってしまいます。

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

そのため、土鍋で上手に調理を行うためには、自分が使っている土鍋の特徴やコンロの火力などについて把握することが大切。
焦がしたり食材がくっついたりしないように、ちょうど良い火加減で調理を行うためには各家庭の環境や状況に合わせてコツを掴まなければならないので、何度も挑戦してみるようにしてください。
その際、「強火」と書かれているレシピでも「強めの中火」から調整するようにすると失敗しにくいと思います。

さらに、土鍋が焦げついたり食材がくっつく原因のもうひとつが、加熱時間が長すぎることです。火力を強くしすぎてしまう人は加熱時間を長くしすぎてしまう傾向もあり、鍋底を焦がしてしまいやすいのです。
土鍋は蓄熱性や保温性が高いので、金属製の鍋に比べて加熱時間を短くしてもそのままふたをして余熱で食材に火を通すことが出来ます。
加熱時間は短めにしてコンロにそのまま置いて余熱調理をしたり、コンロから下ろして余計な熱が加わらないようにするなどして火の通りを調整しましょう。

土鍋に食材がくっつかないようにする方法

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

土鍋の使い始めに“目止め”を行う

土鍋は土で作られた陶磁器のため、表面に微かなすき間や小さな穴が出来ていることがあります。
こうしたすき間や穴をそのままにして調理を行うと、ひび割れが出来て水漏れしたり調味料や食材のにおいや色が染み込んでしまうことがあります。

それを防ぐため、土鍋の使い始めや久しぶりに使うときに“目止め”という処理を行うことが推奨されています。
目止めを行うことで鍋底が焦げつきにくくなったり食材がくっつきにくくなったりするとも言われているため、焦げ癖がついているときなどにも行うといいでしょう。

<目止めの手順>
  1. 土鍋を洗ってからしっかりと乾かします。水分が残ったままだと目止めの効果が弱まってしまうので、目止め前はきちんと乾かすことがポイントです。
  2. 土鍋の中に米の研ぎ汁や一握りのお米+水を入れて火にかけ、沸騰させた後弱火にして20~30分程度加熱を続けます。
  3. 火を止めたら手で触れる程度まで土鍋の温度が下がるまで放置し、冷めたら研ぎ汁を捨てて土鍋をしっかりと水洗いします。

この作業によってお米に含まれるでんぷん質が土鍋の素材をしっかりとつなぎ止めて、シミやにおい移り、焦げなどのトラブルを防ぐことが出来るとされているのです。

火力や加熱時間に気をつける

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

上でも説明した通り、土鍋が焦げついたり食材が鍋底にくっつく主な原因は調理時の火力が強すぎることと加熱時間が長すぎることです。
これは土鍋に限らずどのような調理器でも同じことが言えますが、土鍋の場合は特に焦げつきやすく、くっついた食材を取りにくいため特に注意が必要です。

火力や加熱時間については、基本的にレシピなどに従って設定すれば問題ありませんが、土鍋の大きさや厚み、調理時の室温などにも左右されるため、土鍋調理を何度か行って最適な火力や加熱時間を掴むようにしましょう。

また、でんぷん質を多く含む食材を加熱するときや水分が少なくなる程土鍋に食材がくっつきやすいと言われています。
加熱しすぎることで水分が飛んでしまい焦げやくっつきを発生させてしまうので気をつけましょう。

くっつかないように加工・工夫された土鍋を選ぶ

使っている素材や加工の違いなどから、異なる特徴を持つ土鍋が増えてきました。
そのため、焦げつきや食材のくっつきを防ぐように加工された土鍋やくっつかないようにするための付属品がついている土鍋などを選ぶのもひとつの手です。

最近では自然の土だけでなく鉱物や金属を混ぜて作られた土鍋もありますし、食材のくっつきや焦げつきを予防するためにフッ素加工や撥水加工などでコーティングが施されている土鍋や、鍋底に敷く焦げ付き防止プレートが付属されている土鍋もあります。

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

今人気のHARIO(ハリオ)の土鍋も本体はお米などがこびりつきにくくなっており、洗浄などのお手入れが簡単だという特徴を持ちます。
HARIO(ハリオ)は創業1921年の日本で唯一工場を持つ老舗の耐熱ガラスメーカーで、ふたがガラス製の土鍋を販売しています。
炊飯用土鍋のガラスふたには、火を止めるタイミングを知らせてくれるホイッスルもついているので目と耳で出来上がりを確認出来て加熱しすぎなどを防ぐことが出来ます。

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

また、ふたは金属、本体は土鍋という異素材を組み合わせた新しい鍋として注目を集めているbestpot(ベストポット)も、蓄熱性の高い構造などから焦げや食材のくっつき、調理の失敗を防いでくれます。
bestpot(ベストポット)は本体に萬古焼きを採用し、超高精度な成型技術によってすきのない土鍋を作り上げています。
蓄熱性が高いため、熱だけでなく水分や栄養素も逃がさず食材の旨味を活かす無水調理が可能となっています。

HARIO(ハリオ)やbestpot(ベストポット)のように、土鍋本体の良さを残しながら、より使いやすいよう工夫された土鍋がたくさんありますのでそのような製品を選ぶのもおすすめです。

くっつかないように土鍋でご飯を炊く方法

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

土鍋にくっつきやすい食材としてお米やうどんなどでんぷん質を多く含むものが挙げられます。

うどんの場合は水分を多く使うため、加熱しすぎなどに気をつければ焦げつきやくっつくことを防ぐことが出来ますが、ご飯を炊く場合は水分がお米に吸収されて土鍋の中の水分量が減ってしまいます。
そのため、特にご飯を炊くときはくっつきやすくなってしまうので、正しい土鍋ご飯の炊き方を確認しておきましょう。

土鍋でお米を炊く場合炊飯専用の土鍋を使うのがおすすめですが、通常の土鍋で炊くことも可能です。
その場合は炊き上がり量が土鍋の高さの6~7割以下になる分量にすると、吹きこぼれにくく炊きやすいとされています。

また、お米を炊くときに粗塩をひとつまみ入れたり昆布を1枚敷いたりするとご飯がくっつきにくくなるので試してみてください。

土鍋で炊いたご飯には香ばしいおこげが出来ることもうれしいところですが、おこげ作りのために加熱時間を長くしすぎると焦げてご飯がくっつくので程ほどにしておきましょう。
特に出汁やしょうゆなどが入った炊き込みご飯の場合は、焦げつきやすいので注意してください。

<土鍋ご飯の上手な炊き方>
  1. お米を研いでから30分~1時間を目安に水に浸して水分を含ませます。
    お米が十分に水を吸ったらざるにあけて、しっかりと水気を切ります。その後土鍋にお米を移して水を適量加えます。
    お米2合に対して水400~450ml、3合に対して水600~650mlが目安)
  2. 土鍋は熱がじっくりと伝わるので、中火にかけて沸騰させます。
    2~3合であれば10分程度で沸騰し始めるので、沸騰したら弱火にして15分炊きます。
    弱火にした15分間は熱を逃さないために、出来るだけふたを開けないようにしましょう。
  3. 弱火にしてから15分経ったらふたを開け、水の残り具合を確認します。
    ご飯の表面に水が吹き上げていたり、大きな泡がぶくぶくと出ているようであれば、まだ水気が多いのでさらに1~2分弱火にかけて水気を飛ばしてください。
    土鍋の中の水気がなくなってくると、小さくパチパチという音が聞こえてくることがあるので、見た目や音で水気が残っていないことを確認したら、火を中火に戻して10秒間加熱します。
    おこげを作りたい場合はここで30秒程度加熱するといいでしょう。
  4. 火を止めてふたをしたまま10分間蒸らせば土鍋ご飯の完成!
    蒸らし工程が終わったらふたを取って、お米の粒を潰さないように軽く混ぜて余分な水分を飛ばします。
    炊き上がりから食べるまでにやや時間がある場合は、ふたと鍋の間に布巾などを挟んでおくと鍋の中の余計な水分を吸収してくれるので、ご飯がべちゃべちゃになることを防いでくれます。

※土鍋によって沸騰までの時間や炊き上がりの状態は大きく異なると思うので、基本の炊き方を目安にして水の量や加熱時間を調整し、好みの炊き上がりを探してみてくださいね。

土鍋の焦げやくっつきをきれいに取る方法

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

軽い焦げやくっつきの場合

土鍋に食材がくっついたり焦げてしまったりしても、慌てて水をかけて急冷させたりゴシゴシと強くこすりすぎないようにしましょう。
土鍋は急激な温度変化に弱く割れやすい上、力任せにこすると傷やひび割れが出来ることがあります。

軽い焦げや食材のくっつきであれば、土鍋の中に水を入れて一晩そのまま置いてください。
焦げやくっついた食材が柔らかくなるので、ゆっくりこすって焦げやくっついた食材を取るようにしましょう。

強いくっつき(ご飯や肉・魚)の場合

土鍋にご飯や肉、魚などでんぷん質やたんぱく質を多く含んだ食材がくっついた場合は、重曹を使って取るといいでしょう。
これらの食材による焦げは酸性のため、逆の性質を持つアルカリ性の重曹を使うことで落としやすくなるのです。

土鍋に水を入れて重曹を大さじ3~4杯入れてから火にかけます。
ぐつぐつと煮立ったらお湯を捨てて、焦げやくっついた食材をスポンジや布巾、指の腹などを使って優しくそぎ落としてください。
水から煮立たせることで重曹の効果が発揮されるので、お湯から始めないようにしましょう。

また、重曹はアルカリ性のため大量に使うと土鍋の釉薬が傷む恐れがあります。
重曹で焦げや汚れを落とす場合は出来るだけ土鍋の外側につかないようにし、多用しすぎないように気をつけてください。

強いくっつき(野菜類)の場合

土鍋に野菜やきのこ、果物などの食材が強くくっついてしまった場合、酸性のお酢やクエン酸を使うことがおすすめです。

土鍋の大まかな汚れを落とした後、水を入れてお酢50ccまたはクエン酸大さじ3杯を入れて煮立たせます。
完全に沸騰したら火を止めてそのまま数時間放置してからお湯を捨て、スポンジや布巾、指の腹などで焦げやくっついた食材を落としてください。

土鍋に食材がくっつく原因や予防・対処法まとめ

土鍋にお米・うどんがくっつかない方法

土鍋は色々な料理をおいしく作ることが出来る調理器として今再注目され人気を集めていますが、調理の仕方や土鍋の扱い方によっては食材がくっついたり焦げついてしまったりすることがあります。

しかし、食材の入れる順番や加熱時間・火力を調整したり、目止めなどお手入れをしっかりと行うことで食材がくっつくことを防ぐことが出来ます。

土鍋の扱いに慣れるまではむずかしい、面倒と感じる人もいるかもしれませんが、土鍋では格段においしい料理を作ることが出来るのでぜひ土鍋の上手な扱い方を知って欲しいと思います。

なお、こちらでは土鍋を使って作れるさまざまな料理をご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
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