低温調理器で美味しいカレーを作る!おすすめ温度・レシピを公開
暑い季節になるになるといつもより美味しさがアップしたように感じるカレー。
スパイシーな味わいは食欲もアップしますよね。
お肉がホロッと柔らかいビーフカレーやポークカレー、子どもでも食べやすいチキンカレー、いつもと違ったカレーを楽しみたい時のスープカレー、本格エスニックを楽しみたい時のグリーンカレー、カレーには様々な種類がありますが、いつものカレーをワンランクアップさせるなら低温調理器がおすすめです。
『BONIQ(ボニーク)』や『ANOVA(アノーバ)』などの低温調理器は料理好きの方のブログやインスタなどSNSで近年注目を集めているキッチンツールで、低温調理器初心者の方でも扱いやすいうえに本格的なプロの味を再現できると人気を集めています。
なお、こちらでは『BONIQ(ボニーク)』と『ANOVA(アノーバ)』の特徴や実際に使用した方の口コミをご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒BONIQとANOVAの違いは?温度・時間・電気代など徹底比較!
「カレーって本格的に作るとなると時間も手間もかかるでしょ?」とイメージされる方も少なくありませんが、低温調理器を使うと下拵えをした後は低温調理器にお任せでOK!
とっても簡単に本格的なカレーに仕上がります。
そこで今回は、国民食ともいえるカレーをより本格的にワンランクアップさせたい!という方に向けて、
- 低温調理器を使った厳選おすすめカレーレシピ
- 低温調理器でカレーを調理する際のおすすめ温度
- 調理後の保存方法に関する注意点
といった内容をご紹介します。
この記事を読めば低温調理器初心者でも簡単手軽に挑戦できるカレーレシピやポイントとなるおすすめ温度が分かり、失敗せずに本格的なプロの味を自宅で楽しめますよ。
実際に低温調理器で日々様々なカレーレシピを楽しんでいる私が保証します!
暑い夏こそカレーが食べたい!自宅でも本格プロの味を再現したい!という方は、ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください。
もくじ
低温調理器を使った厳選おすすめカレーレシピ
おすすめレシピ①ホロホロ食感がたまらない!王道ビーフカレー
カレーの中でも特に人気が高いビーフカレー。
一口大サイズにカットした牛肉は存在感がありますが、口の中でホロッと崩れることも重要なポイントになります。
お鍋でコトコトと煮込む通常の作り方では時間がかかるうえに牛肉があまりホロホロにならず硬かったりと失敗しやすいのもハードルの高さの一つですよね。
そんなビーフカレーも低温調理器で調理すれば牛肉がホロッと崩れる絶妙な加減と低温調理ならではの味の深さが楽しめるビーフシチューに仕上がりますよ!
材料(4人分)
- 牛バラ肉…500g
- 玉ねぎ(櫛切り)…中1個
- 水…100ml
<調味料>
- 市販カレールー…1/2箱
- 赤ワイン…大さじ2
- ケチャップ…大さじ1
- バター…大さじ1/2
低温調理器の温度&時間設定
- 低温調理1回目⇒80℃・60分
- 低温調理2回目⇒80℃・120分
作り方
①低温調理器をセット
- 低温調理器を80℃・60分にセットする
②牛肉の下拵え
- 牛肉を食べやすい大きさ(一口大)にカットする
- ジッパーバッグに牛肉と水を入れ、空気をしっかり抜いて密閉する
③低温調理1回目
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんする
- 設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出し、中の湯を捨てる
- 低温調理器を80℃・120分に再設定しておく
④調味料を加える
- 湯を捨て牛肉だけが入っているジッパーバッグに玉ねぎと調味料を加える
- ジッパーバッグ内の空気をしっかり抜いて密閉する
⑤低温調理2回目
- 低温調理器が設定温度に達していることを確認し、ジッパーバッグを湯せんに入れる
⑥仕上げ
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- カレーを器に盛り付けたら完成!
レシピのポイント
このビーフカレーレシピのポイントは2回の低温調理です。
1回目の低温調理で牛肉を柔らかく仕上げ、2回目の低温調理でホロホロの食感に仕上げます。
ファイナルカレーの手順でカレーロード作った後に、牛肉とブロスをInstantPotに入れて高圧調理からの低温調理やると、ホロホロ肉のビーフカレーができて最高が発生することがわかってしまった。
— すもふぃ (@smlfld) January 20, 2020
Twitterでも高評価のホロホロ食感はとにかく牛肉の下拵えが重要!
牛肉の下拵えは鍋でも行えますが、お湯を一定温度に保つのが難しく、牛肉に熱が通り過ぎて逆に固くなってしまう場合もあります。
ホロッと崩れる本格プロのビーフカレーを目指すなら牛肉の下拵えも低温調理をおすすめします。
また今回は牛バラ肉を使用しましたが、牛スジ肉などお好きな部位の牛肉を使っても構いません。
他にも豚肉や鶏肉などを使っても美味しく仕上がりますよ。
今回は市販のカレールーに隠し味として赤ワイン・ケチャップ・バターを加えましたが、お好みで入れなくてもOKです。
入れることでグッと大人の味になるので、小さなお子様も一緒に食べる場合には隠し味の量を減らすか入れないなど調節してください。
さらに一手間かけて味をより本格的にするなら、玉ねぎを牛肉に加える前にフライパンで飴色になるまで炒めておくといいですよ。
市販のルーを2~3種類使うなどするとまたグッと風味が変わるので、ぜひお好みのビーフカレーを見つけてみてくださいね。
おすすめレシピ②下拵え5分!?時短で本格ヨーグルトカレー
カレーを作る際にどうしても手間や時間がかかる下拵え。
肉や野菜のカットは包丁やまな板を洗う手間もかかってしまいます。
この下拵えを必要最低限に抑えたのがこのヨーグルトカレーレシピです。
下拵えにかかる時間はわずか5分!?
簡単手軽&時短で本格ヨーグルトカレーが味わえる!
あっさりした味わいは辛い物が苦手な方や小さなお子様でも食べやすいのでおすすめです。
材料(2人分)
- 豚肉(肩ロース切り落とし)…80g
- 玉ねぎ(スライス)…小1/2個
- パプリカ…1/2個
- ヨーグルト…50g
- ショウガ(すりおろし)…1/2片orチューブ2cm分
<調味料>
- カレー粉…大さじ1/2
- トマトケチャップ…大さじ3
- 砂糖…大さじ1/2
- 塩…小さじ1/4
- 白ワインビネガーor穀物酢…小さじ1/2
- ガーリックパウダー…少々
- コショウ…少々
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒68℃
- 時間設定⇒40分
作り方
①低温調理器をセット
- 低温調理器を68℃・40分にセットする
②下準備
- ジッパーバッグに野菜以外の材料を全て入れ、肉に味が染み込むように揉み込む
- 野菜を加え、全体を馴染ませる
- ジッパーバッグの空気をしっかり抜いて密閉する
③低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
④仕上げ
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- お皿に盛り付けたら完成!
レシピのポイント
このヨーグルトカレーレシピのポイントは“とにかく時短”です!
材料のうちショウガはチューブを使用すればカットするのは玉ねぎとパプリカのみとなります。
また玉ねぎはスライサーでスライスすればさらに時短になります。
後はジッパーバッグに調味料を入れるだけで下準備は終了。
この下準備は慣れれば5分ほどでチャチャッとできますよ。
前日に下準備を済ませてチルド室などに保存しておき、翌日に低温調理する方法をとれば調理時間をさらに時短できるので小さなお子様をお持ちの方などにおすすめです。
40分という短時間で調理を済ませるためには具材に厚みを持たせないことが重要です。
このレシピでは豚肩ロース切り落としを使用しましたが、他の部位でも切り落としであればOKです!
豚肉の代わりに牛肉を使う場合でも切り落としであればOKですが、牛肉は豚肉と比べて臭みが出やすいのでショウガを少し多めに入れると良いでしょう。
カレーの具といえばジャガイモやニンジンが定番ですが、根菜類を入れるとなると調理時間が長くなるほか、68℃という低温では逆に硬くなる可能性があるのでおすすめできません。
もし追加で何か野菜をプラスしたい時は生トマトやキャベツがおすすめなのでお試しください。
おすすめレシピ③自宅で本格エスニック!鶏肉のグリーンカレー
カレーの中でもエスニック風味が好きな方にはたまらないグリーンカレー。
市販のルーを使ったビーフカレーや下拵え5分のヨーグルトカレーと比べると手間暇がかかりますが、その分だけ本格的なエスニックカレーに仕上がります。
今回はグリーンカレーと相性抜群の鶏むね肉を使用します。
パサパサになりがちな鶏むね肉も低温調理器を使えばしっとりした仕上がりになりますよ。
暑い夏こそエスニックカレー!という方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
材料(4人分)
- ココナッツミルク…1缶(400ml)
- 鶏むね肉…300g
- グリーンカレーペースト…50g
- 塩…小さじ1/4
- 白コショウ…少々
- ショウガスライス…2枚
- ナンプラー…大さじ1~
- 三温糖orパームシュガー…大さじ1~
- ナス…お好みの量
- 水煮タケノコ…お好みの量
- パプリカ…少量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒64℃
- 時間設定⇒90分
作り方
①低温調理器をセット
- 低温調理器を64℃・90分にセットする
②鶏むね肉の下拵え
- 鶏むね肉の余分な脂を取り除く
- 厚みがある部分に包丁を入れて開き、均一の厚さにする
- 塩、コショウ、グリーンカレーペースト(小さじ1/2)を鶏むね肉にまぶす
- ジッパーバッグに鶏むね肉とショウガスライスを入れる
- ジッパーバッグ内の空気をしっかり抜いて密閉する
③低温調理
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
④野菜の下拵え
- 低温調理の間に野菜を全て一口大にカットする
⑤カレールーを作る
- 鍋にココナッツミルクの濃い部分を入れて熱する
- 油が分離してきたら残りのグリーンカレーペーストを入れ、よく混ぜる
- 低温調理が終了したらジッパーバッグを取り出し、中の肉汁だけを鍋に加える(ショウガは取り除く)
- 残りのココナッツミルク、三温糖、ナンプラーを加えてよく混ぜる
- 火を強火にし、沸騰するまでかき混ぜる
- 沸騰したら野菜を加え、弱火で野菜に火を通す
⑥仕上げ
- 低温調理した鶏むね肉をカットし、器に盛りつける
- ルーをかけたら完成!
レシピのポイント
このグリーンカレーレシピのポイントは鶏むね肉のみを低温調理することです。
グリーンカレーのルーは別に鍋で作りますが、市販のグリーンカレーペーストを使えば手間を格段にカットできます。
また低温調理器と鍋、別々に作ることでグリーンカレールーは再加熱が可能になります。
調理後すぐ食べる場合はカットした鶏むね肉をルーが入った鍋に入れても構いませんが、加熱時間が長くなるとせっかっくしっとり仕上がった鶏むね肉がパサパサになるので注意しましょう。
調理後すぐに食べない場合は低温調理した鶏むね肉のジッパーバッグから肉汁を取り出した後に再び密閉して冷蔵庫で保存、グリーンカレーペーストは鍋のまま保存し、食べる際に鍋を温めるようにしましょう。
今回は市販のグリオキサールーを使用しましたが、それでも揃える材料が多いため手間がかかるように感じますが、野菜はカットするだけ、調味料は混ぜるだけなので意外と簡単に調理できますよ。
本格エスニックカレーが好きな方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
低温調理器でカレーを調理する際のおすすめ温度
低温調理器でカレーを調理する際のおすすめ温度はレシピによって異なります。
今回ご紹介した3つのレシピのおすすめ温度・時間は次の通りです。
- ビーフカレー(1回目/2回目) ⇒ 80℃・60分/80℃・120分
- ヨーグルトカレー ⇒ 68℃・40分
- グリーンカレー ⇒ 64℃・90分
ご紹介したビーフカレーレシピでは一口大の牛肉を使用したため低温調理も先に牛肉のみに熱を入れる工程が必要となり、牛肉の厚みに合わせて高温&長時間の調理時間が必要でした。
一方でヨーグルトカレーでは低温調理の温度も低く調理時間も短時間で済みましたが、これはこま切れ肉を使用することで可能となっています。
グリーンカレーでは鶏むね肉の厚みを均一にすることで低温調理において低い温度と短時間で済ませることができます。
どのレシピも牛肉・豚肉・鶏肉のうちどの肉を使うかはお好みでOKですが、使用する肉の厚みが最も重要です。
こま切れ肉など薄い肉は短時間、一口大など厚い肉は長時間の低温調理が必要となることに注意しておきましょう。
調理後の保存方法に関する注意点
低温調理したカレーは基本的に保存が可能ですが、できれば調理後すぐに食べることをおすすめします。
今回ご紹介した3つのカレーレシピのうち、ヨーグルトカレーは低温調理後に粗熱を取ったらジッパーバッグの袋を開けずに冷蔵庫でそのまま保存し、1~2日以内に食べきりましょう。
なお、こちらでは低温調理と保存におすすめのナイロンポリ袋をご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒ボニークの低温調理でおすすめのナイロンポリ袋・使い方を徹底解説!
ビーフカレーは低温調理することで得られるホロホロ食感が重要なポイントなので、できれば調理後すぐに食べましょう。
調理後に冷蔵庫で保存し、食べる際に鍋などで再加熱するとホロホロ食感が失われる可能性があります。
グリーンカレーは鍋で作ったルーは再加熱しても食感に影響は無いのでそのまま保存が可能です。
これからの暑い季節は鍋の粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫に入れてください。
鶏むね肉は氷水に浸けて急速冷却し、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
食べる際にルーの鍋に入れて再加熱してOKですが、鶏むね肉のしっとり食感は失われます。
できるだけしっとり食感を残したい場合は鶏むね肉を再加熱せずに器に盛り、温めたルーを上からかけると良いでしょう。
いかがでしたか?
カレーは国民食といっても過言ではないほど小さなお子様から大人までみんな大好きですよね。
今回ご紹介したカレーレシピはどれも具材をアレンジ可能なものなので、肉や野菜の種類を変えてオリジナルレシピに仕上げてみてくださいね。