土鍋でローストチキン!美味しい作り方・おすすめ&簡単レシピを公開
鍋料理や煮込み料理に最適な土鍋ですが、最近ではさまざまな調理に利用出来るとして改めて注目を集めています。
多くの人が土鍋料理を楽しんでいる様子は、ブログやレシピ動画などからも知ることが出来ます。
特に保温性の高い土鍋は、家族や仲間で囲んで食べたいローストチキンなどの豪華なパーティメニュー作りにもおすすめ。
しかし、土鍋で鍋料理以外の料理を作ったことがないという人も多いはず。
ローストチキンなどを土鍋で作ることが出来るのか、また作る際にはどんなことに気をつければいいのか気になる人もたくさんいると思います。
この記事を読めば次のことがわかります。
- 土鍋でローストチキンを作っても大丈夫?
- 土鍋で作るローストチキンの簡単レシピ
- 土鍋でローストチキンを作る際の注意点
- ローストチキン作りにもおすすめの人気土鍋
鍋料理だけに留まらず、土鍋を使って日頃から色々な料理を作って楽しんでいる私が詳しく解説していきたいと思います。
土鍋を使うことで引き出される食材のおいしさをぜひ味わってみてくださいね。
もくじ
土鍋でローストチキンを作っても大丈夫?
土鍋は鍋料理をはじめおでんやシチューなどの煮込み料理、煮物作り、炊飯など色々な調理に活用することが出来ます。
そしてローストチキンのようなパーティやおもてなしにぴったりの料理を作ることも出来るのです。
しかし、土鍋でローストチキンを作る際には空焚きが起こらないように注意する必要があります。
土鍋は水分のない状態で加熱するとひび割れや焦げつきなどのトラブルを起こします。
ローストチキンを作る時には水分の多い野菜を一緒に入れるようにしたり、空焚きOKの土鍋を使うようにしたりしてトラブルが起こらないように注意しましょう。
土鍋からは金属製の鍋に比べて3~4倍の遠赤外線が出ており、食材の芯までじっくりと火を通すことが出来るとされています。
その効果によって、固さの異なる食材にもそれぞれムラなく火を通すことが出来、失敗なくおいしい料理に仕上げることが出来るというメリットがあります。
また、熱をじっくり加えてコトコト煮込むことで野菜などの煮崩れを防ぐことも出来ます。
しっかりと味を染み込ませながらも、煮崩れなく見た目もきれいな料理が完成するでしょう。
土鍋で作るローストチキンの簡単レシピ
メニュー①しっとりジューシーなローストチキン
材料(2人分)
- 骨付き鶏もも肉…2本
- じゃがいも…3~4個
- にんじん…1本
- ローズマリー…2本
- 塩…小さじ1/2
- こしょう…少々
- オリーブオイル…大さじ1
作り方
- 骨付き鶏もも肉に塩・こしょうをすり込みます。
- じゃがいもとにんじんは皮をむき、乱切りにします。じゃがいもは水にさらしておきます。
- 中火で熱した土鍋にオリーブオイルを分量の半分ひいて、骨付き鶏もも肉の表面にこんがりと焼き色がつくまで焼きます。表面が焼けたらじゃがいも、にんじんを下に敷いて、骨付き鶏もも肉を乗せます。
- 食材の上から残りのオリーブオイルを回しかけてローズマリーを乗せます。
- 土鍋のふたをして弱火で30分~40分加熱します。この時、ふたの穴をキッチンペーパーなどでふさいで蒸気を逃さないようにしましょう。加熱が終わったら調理完了です。
<参考ページ>
メニュー②ご飯と食べたい!和風ローストチキン
材料(2人分)
<ローストチキン>
- 骨付き鶏もも肉…2本
- 砂糖…大さじ1
- しょうゆ…大さじ2
- 料理酒…大さじ1
- みりん…大さじ1
<だし汁>
- 水…360ml
- しょうゆ…大さじ1.5
- 料理酒…大さじ1
- みりん…大さじ1
- だしの素 大さじ1
<具材>
- 白米…220g/もち米…80g(または白米…300g)
- さつまいも
- しめじ
- れんこん
- にんじん
- 枝豆
作り方
- 骨付き鶏もも肉をローストチキン用の調味料と一緒にビニール袋に入れてもみ込んで30分置いておきます。
- 米を洗って30分水に浸します。
- さつまいもをサイコロ状に、にんじんは小さめの角切りに、れんこんは薄切りに、しめじは石づきを取ってほぐします。枝豆は茹でて取り出しておきます。
- 土鍋に水を切った米とだし汁を入れて軽く混ぜ合わせます。
- 固い野菜から順に米の上に乗せます。
- 1で漬け込んでおいた骨付き鶏もも肉の皮目にフライパンで焼き色をつけます。(タレは取っておいてください)
- 土鍋の中心に焼き色をつけた骨付き鶏もも肉を乗せてふたをします。
- 中火で10分加熱します。穴から蒸気が出て中の水分がほぼなくなったら、再度ふたをしてさらに弱火で10分火にかけます。
- 骨付き鶏もも肉を漬け込んでおいたタレは、フライパンで煮詰めてとろみつけておきます。
- 米やさつまいもの芯がなくなったら火を止め、ふたの穴をふさいで10分間蒸らします。
- 最後に骨付き鶏もも肉にタレを塗り、枝豆を散らしたら完成です。
<参考動画>
メニュー③豪華!丸鶏で作るローストチキン
材料(2人分)
- 丸鶏(内臓を除いたもの)…1羽(約1㎏)
- 塩…適量
- こしょう…適量
- じゃがいも…2個
- 大根…約100g
- ミニトマト…約150g
- にんにく…1個
- ローズマリー…約15g
- オリーブオイル…大さじ3~4
- 水…大さじ3~4
作り方
- ボウルに鶏肉と水を入れて約20~30分肉を浸します。
- にんにくは皮をむいて薄切りに、ローズマリーは1cm程度にを切って半分ずつに分けておきます。
- 1の水を抜いて肉全体にフォークなどで穴を開けます。
- ポリ袋に鶏肉と塩・こしょうを入れてもみ込んで、内側までしっかりとすり込みます。
- 鶏肉の腹の中ににんにくとローズマリーの半量を詰めます。
- ポリ袋の空気を抜いて口を閉じ、手羽先を背側に回して1時間程置いておきます。
- じゃがいもの皮をむいて半分に切り水にさらし、大根は皮をむかずきれいに洗って約2cm幅に切り分けます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、にんにくを入れて香りを立たせて6の鶏肉を入れます。
- 表面全体に焼き色が付くまで中火で約6~7分焼きます。
- 鶏肉を取り出したら土鍋に入れ、フライパンには野菜を入れてこんがり焼き色をつけます。
- 土鍋に鶏肉と野菜を全て入れ、残りのローズマリーを乗せます。フライパンに残った油と水大さじ2を加えてふたをします。
- 中火で1分程熱したら弱火にし、約30分蒸し焼きにします。
- 火を止めてそのまま約10分余熱で火を通したら完成です。
メニュー④スパイスがクセになる!土鍋チキン
材料(2人分)
- 米…2カップ
- 骨付き鶏もも肉…2本
- 塩麹…大さじ3
- たまねぎ…1/4個
- にんじん…1/8本
- セロリ…1/8本
- 生姜…1片
- にんにく…1片
- コリアンダー…小さじ1
- パプリカパウダー…小さじ1
- ターメリック…小さじ2/3
- 黒こしょう…小さじ1
- シナモン…少々
- 塩…小さじ2/3
- クミン(ホール)…少々
- サフラン…少々
- パプリカ…1/4個
- コンソメキューブ…1個
- レモンの塩漬け…1/4個
作り方
- 骨付き鶏もも肉を塩麹、すりおろした生姜、コリアンダー、ターメリック、パプリカパウダー、黒こしょう、シナモンに半日~1日程度漬けておきます。
- 米は洗って水に30分浸した後ざるに上げ、土鍋に入れます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて、漬けておいた骨付き鶏もも肉の表面に焼き色をつけます。
- にんにく、たまねぎ、にんじん、セロリをみじん切りにしてクミンと一緒に炒めます。
- 1の漬け汁に水を合わせて350gになるようにします。
- 5にコンソメ、塩を入れて煮立てたら土鍋に入れて、骨付き鶏もも肉、レモンの塩漬け、オリーブオイル大さじ1を入れて炊きます。
- 沸騰までは強火、弱火で20分、最後に強火で1分加熱。最後に一口大に切ったパプリカを加えてふたをしたまま10分間蒸らします。
土鍋でローストチキンを作る際の注意点
空焚きや火力・加熱時間に注意すること
一般的な土鍋は空焚き禁止とされています。
土で作られた土鍋は空焚きすることでひびが入ったり、大きく割れてしまう危険性があるからです。
ローストチキンを作る際、土鍋で具材を炒めたり、水分を加えず長時間加熱するとそのような危険性が高まるので注意が必要です。
また、強火調理や長時間の加熱で焦げついてしまうことがあるのでコンロの火力や調理時間は食材の量に合わせて調整するようにしてください。
特にローストチキンと一緒にご飯を炊く場合には、吹きこぼれなどが起こる可能性もあるので火加減に気をつけながら調理す売るようにしましょう。
なお、こちらでは土鍋に食材がくっつく原因や予防・対処法を解説していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒土鍋にお米・うどんがくっつく!くっつかないようにする方法は?
土鍋に料理を入れて長時間保存しないこと
土鍋は保温性が高く、熱が冷めにくいという特徴を持っています。
その特徴によって、調理後しばらく経ってもあたたかい料理を楽しむことが出来ますが、それは菌の繁殖の原因にもなるので注意が必要です。
火を消した後も菌が増殖しやすいとされる30~50℃程度の温度を維持している時間が長いので、特に気温や湿度が高い季節は気をつけてください。
食べ残したものを翌日までそのまま土鍋で保存すると、菌が繁殖してしまう可能性があるので別の容器に移して冷蔵庫で保存するようにしましょう。
ローストチキン作りにもおすすめの人気土鍋
おすすめ土鍋①bestpot(ベストポット)
bestpot(ベストポット)には“デザイン×伝統工芸×工業技術”において、メイドインジャパンの優れた技術を集約した土鍋として注目を集めています。
蓄熱調理が可能で“ほったらかし料理”が出来ることから、料理作りに時間が取れない忙しい人にもうれしい土鍋となっています。
bestpot(ベストポット)の特徴
- 安定的な遠赤外線放射率
土鍋本体には三重県四日市の萬古焼の土鍋を採用しています。
萬古焼は熱伝導率が低く、蓄熱性の高い素材として古くから愛されています。
また、鍋内部の釉薬には阿蘇山の火山灰が使用。
鉄分を多く含む釉薬のため、赤外線放射率が安定して高くなるとされています。 - 高気密で熱も旨みも逃さない
bestpot(ベストポット)には航空宇宙産業の部品加工にも携わる高精度技術の現合加工を採用。
1000分の1mmの誤差を保証する精度の高さで、鍋本体とふたの接合部分のすき間をなくしています。
ふたには鍋本体とは異なる重みのある鉄鋳物を使用することで、独特の風合いを演出しながら気密性をより高めています。 - 羽釜形状で素材本来の良さを引き出す
他にはない特殊な羽釜形状と鍋本体の二重構造によって、まんべんなく熱を対流させてじっくりコトコト煮込みます。
あためられた鍋底・羽釜形状・空気層に溜まった熱の“トリプルヒート効果”によって、熱をしっかりと保持する設計となっており食材の持つ旨みを引き出してくれるのです。 - 蒸気を循環して水滴で旨みを戻す
ふたの裏側にフィボナッチ数列で配置された突起物や、隆起した中央部分によって、素材の旨みを含んだ蒸気を循環させ水滴に変えて食材に戻します。
料理のおいしさを引き上げると同時に無水調理も可能とします。 - 使いたくなる豊富な種類&デザイン
「見て楽しい、使ってうれしい、食べて満足」をテーマとした、高いデザイン性とさまざまな献立・シーンを想定した5色のカラーバリエーションが特徴的。
直火用だけでなく、IH対応用や1人でも楽しむことが出来るミニサイズなど、種類も豊富なので自分にぴったりのものを見つけられるでしょう。
おすすめ土鍋②HARIO(ハリオ)
1921年創業の老舗耐熱ガラスメーカーHARIO(ハリオ)では、ふたがガラス製の土鍋を扱っています。
日本で唯一工場を持っている耐熱ガラスメーカーが作り上げる耐熱性・耐久性に優れたガラスふたと、保温性の高い萬古焼の本体でじっくり加熱しながらおいしい料理を作り上げることが出来ます。
HARIO(ハリオ)の土鍋内部の表面には、つるりとなめらかな加工が施されており、食品が焦げつきにくくにおいやシミなどが残りにくいといううれしい特徴があります。
また、コンロの直火調理はもちろん、電子レンジでの調理にも対応しているので大変便利です。
ふたがガラス製で内部が見えるため、加熱途中でふたを開けることなく状態の確認が出来るというメリットも。
蒸気を逃さず、吹きこぼれや焦げつきなどの失敗が起こりにくいので、土鍋調理に慣れていないという人にもぜひおすすめしたい土鍋となっています。
土鍋でローストチキンを作る注意点とレシピまとめ
ここでは土鍋で作るローストチキンのおすすめレシピや注意しておきたい調理のポイントについて紹介してきました。
遠赤外線の力でじっくり食材に火を通す土鍋では、旨みが引き出されてとてもおいしいローストチキンが出来上がります。
ただし、鍋料理などに比べて水分量が少ないことから空焚きになりやすいため注意が必要です。
土鍋は空焚きをすると割れてしまうことなどがあるため、野菜やご飯などと一緒に調理するようにしたり空焚きOKの土鍋を使うなど工夫すると安全に調理が出来ると思います。
土鍋の特性を知ることで、いつもとは一味違う料理を楽しむことが出来ると思います。
これまで鍋料理にしか土鍋を使ったことがないという人も、ぜひローストチキン作りにチャレンジしてみてくださいね。