低温調理器でサツマイモを使った美味しい料理!おすすめ温度・レシピ
焼き芋専門店で購入したサツマイモは濃厚でしっとりした味わいですね。
この焼き芋専門店の味を自宅で再現してみませんか?
焼き芋といえば誰しも一度は食べたことがあるはず。
子供の頃、冬になると食べていたなぁと思い出す方も多いのではないでしょうか。
あの頃に食べた焼き芋といえば「ホクホクだけどパサパサ感もあった」と感じる方が圧倒的に多いと思いますが、より甘いサツマイモの品種が登場したことで「よりしっとり、ねっとり、濃厚な味わい」の焼き芋が近年人気を集めています。
焼き芋専門店では温度と時間を完璧に管理することで自宅では出せない専門店ならではの濃厚な焼き芋に仕上がっていますが、この専門店の味を自宅でも再現できるのをご存じでしょうか。
『BONIQ(ボニーク)』や『ANOVA(アノーバ)』など、近年料理好きの女性のブログやインスタなどSNSで口コミ人気が高まっている低温調理器を使えば自宅でも焼き芋専門店の本格的で濃厚な味を再現することができるんですよ。
そこで今回は野菜の中でもスイーツとして楽しめるサツマイモで焼き芋専門店のプロの味を自宅で再現してみたい!という方に向けて、
- 低温調理器を使った厳選おすすめサツマイモレシピ
- 低温調理器でサツマイモを調理する際のおすすめ温度
- 調理後に保存する際の注意点
といった内容で、基本の焼き芋レシピだけでなくスイーツやサラダなどの人気レシピもご紹介します。
この記事を読めば低温調理器の初心者でも自宅で本格専門店の焼き芋を再現できるだけでなく、ワンランク上の本格サツマイモレシピもマスターできますよ!
実際に低温調理器でサツマイモレシピを何度も楽しんでいる私が保証します。
甘いもの大好きだけどカロリーも気になるから素材の甘みだけで楽しみたい!という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
低温調理器を使った厳選おすすめサツマイモレシピ
おすすめレシピ①基本の焼き芋!1番美味しいのはどれ?サツマイモ比較実験
焼き芋といえばサツマイモをじっくり焼いたもの。
焼き芋専門店などでは遠赤外線に当ててじっくり時間をかけて少しずつサツマイモの芯まで熱を通しますが、自宅で再現するとなるとなかなか難しいですよね。
自宅で焼き芋を再現する場合、一般的には「茹でる」「オーブンで焼く」「レンジでチンする」の3パターンが挙げられますが、低温調理器を使えば一番甘くて美味しい焼き芋に仕上げることができます。
今回は従来の3パターンに低温調理器を使った2パターンを加えた合計5パターンの焼き芋の比較実験をご紹介します。
基本となる焼き芋レシピなので、ぜひ参考にしてみてください。
材料
- サツマイモ(輪切りの直径4.5cmの鳴門金時)
- 塩
作り方(全5パターン)
①茹でる
- 鍋に水と塩を適量入れ、サツマイモを入れて弱火で茹でる。
- 直径4.5cmのサツマイモで約45分茹でる
②オーブンで焼く
- ホイルに塩を1つまみ振り、洗って濡れた状態のサツマイモを巻く
- オーブンの温度を100℃に設定し、90分焼く。
- その後、温度を200℃に上げてさらに30分焼く。
③低温調理(80℃・90分 → 95℃・15分)
- 洗って濡れた状態のサツマイモと塩1つまみをジッパーバッグに入れ、空気をしっかり抜いて密閉する
- 低温調理器の温度を80℃・90分に設定し、設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんする
- 設定時間が経過したら設定温度・時間を95℃・15分に再設定し湯せんする
④低温調理(95℃・90分)
- 洗って濡れた状態のサツマイモと塩1つまみをジッパーバッグに入れ、空気をしっかり抜いて密閉する
- 低温調理器の温度を95℃・90分に設定し、設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんする
⑤電子レンジでチンする
・洗って濡れた状態のサツマイモを濡れた新聞紙で包み、レンジ庫内に入れる
・電子レンジを600Wに設定して3分チンし、さらに100Wで10分チンする
レシピのポイント
サツマイモの甘みを引き出すにはサツマイモに含まれる「β-アミラーゼ」という消化酵素を加熱することで「麦芽糖」という甘味成分へと生成する必要があり、そのために最も最適とされている加熱温度が70~80℃と言われています。
上記でご紹介した5パターンはそれぞれ結果に大きな差があり、特に電子レンジでチンしたパターンでは水分が失われてパサパサの食感になってしまいました。
それぞれの味や食感をまとめてみました。
- 茹でる ⇒ 甘さ控えめ。しっとり・ねっとりの食感。少し水っぽい。
- オーブンで焼く ⇒ 皮が香ばしい。しっとり感と甘みが強い。
- 低温調理器(80℃・90分→95℃・15分)⇒ ホクホクした食感。一番甘みが強い。
- 低温調理器(95℃・90分)⇒ しっとりとした食感。甘みはやや控えめ。
- 電子レンジでチン ⇒ カスカス。甘みも残念な焼き芋に。
サツマイモの甘みを感じられる焼き芋はオーブンで焼く方法か低温調理した方法でした。
この3パターンは食感や甘みに少しずつ差がありますが、自宅で食べる焼き芋としては格段の美味しさですよ!
低温調理でホクホクの食感に仕上げた場合にはサラダやスイーツ作りに活用できるので、お好みの食感や甘さに合わせて調理方法を変えてみるのもおすすめです。
今回ご紹介したサツマイモの焼き芋比較実験は低温調理器『BONIQ(ボニーク)』の公式動画サイトでも紹介されているので、そちらもぜひご覧くださいね。
おすすめレシピ②しっとり爽やか サツマイモのレモン煮
常備菜やお弁当のおかずとして人気が高いサツマイモのレモン煮。
低温調理器で調理するとしっとり感がアップした仕上がりになりますよ。
材料(2人分)
- サツマイモ…1本(直径4cm、約200g)
- さとう…大さじ1
- レモン汁…大さじ1
- 白ワイン(電子レンジで煮切り)…大さじ1/2
- 塩…1つまみ(約1g)
低温調理器の温度&時間設定
- 温度設定⇒95℃
- 時間設定⇒40分
作り方
①サツマイモの下準備
- サツマイモの両端を切り落とし、水に浸けてアク抜きをする
②低温調理器のセット
- 低温調理器を95℃・45分に設定する
③低温調理
- アク抜きしたサツマイモと他の材料をジッパーバッグに入れ、空気をしっかり抜いて密閉する
- 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんに入れる
④味を染み込ませる
- 低温調理器の設定時間が経過したらジッパーバッグを取り出す
- 常温にそのまま置いて冷ましながら味を染み込ませる
- 直ぐに食べない場合は冷蔵庫で保存する
⑤仕上げ
- サツマイモを適当な厚さに輪切りし、皿に盛り付けたら完成!
レシピのポイント
このレシピのポイントは「アク抜き」と「白ワインの煮切り」です。
サツマイモの下処理の際にアク抜きをすることで変色を防ぐと同時に味を染み込ませやすくする効果があります。
また白ワインは電子レンジでチンをする煮切りを行うことでアルコールが抜け、サツマイモがアルコール臭くなることを防ぐことができます。
調理直後に食べない場合はジッパーバッグを開けずにそのままの状態で冷蔵庫に保存してください。
一晩置くと味がさらに染み込んで美味しさもアップしますよ!
おすすめレシピ③しっとり甘~いスイートポテト
サツマイモのスイーツといえばスイートポテトですね。
サツマイモをしっとりした食感になるように熱を通さないと出来上がりがパサパサのスイートポテトになってしまいます。
低温調理器を使って調理すれば甘くてしっとり滑らかなスイートポテトに仕上がりますよ!
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
材料
- サツマイモ…1本(550g)
- バター…55g
- グラニュー糖…110g
- 生クリーム…40ml
- 卵黄…1個
<塗り卵>
- 卵黄…1/2個
低温調理器の温度&時間設定
- 温度&時間設定⇒80℃・1時間30分→95℃・15分
作り方
①低温調理器のセット
- 低温調理器を80℃・1時間30分に設定する
- バターを常温に戻しておく
②低温調理
- サツマイモを皮ごとよく洗ってジッパーバッグに入れ、空気をしっかり抜いて密閉する
- 低温調理器の設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんする
- 最初の設定時間が経過したら、低温調理器を95℃・15分に再設定して湯せんする
③サツマイモの裏ごし
- 2回目の低温調理が終わったらジッパーバッグを取り出す
- サツマイモの皮を剥き、冷めないうちにザルなどで裏ごしする
④生地作り
- ボウルに裏ごししたサツマイモと常温に戻しておいたバターを入れ、混ぜ合わせる
- グラニュー糖を3~4回に分けて加え、その都度よく混ぜ合わせる
- 生クリームと卵黄を加え、さらに混ぜ合わせる
⑤成形する
- 生地を適当な大きさに当分し、お好みの形に成形する
- 塗り卵を丈夫に塗り、つやを出す
⑥仕上げ
- オーブンまたはバーナーで表面に焼き色を付けたら完成!
レシピのポイント
このレシピのポイントはしっとり滑らかなスイートポテトに仕上げるための「裏ごし」です。
サツマイモが冷めないうちに手早く裏ごしをしましょう。
グラニュー糖の量はお好みで調整しても構いません。
なお、低温調理器で作るスイートポテトはこちらでもご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒低温調理器で美味しいデザート・スイーツを作る!おすすめ温度・レシピ
おすすめレシピ④サツマイモとクリームチーズのサラダ
サツマイモのサラダと聞くと甘いサラダをイメージしがちですが、クリームチーズと組み合わせることで絶妙な塩気とのハーモニーが味わえる1品に仕上がります。
ナツメグやコリアンダーなどをプラスすればよりスパイシーなサラダに!
暑い季節にサッパリしたほのかに甘いサラダはいかがでしょうか。
材料(3~4人分)
- サツマイモ…300g
- クリームチーズ…30g
- マヨネーズ…大さじ1
- ハム…30g
- くるみ(ローストしたもの)…20g
- 塩…適量
- コショウ…適量
- パセリ(粗みじん切り)…適量
低温調理器の温度&時間設定
- 温度&時間設定⇒80℃・40分→95℃・15分
作り方
①低温調理器のセット
- 低温調理器を80℃・40分に設定する
②低温調理
- サツマイモをよく洗って皮ごと1.5cmの厚さにスライスする
- ジッパーバッグにカットしたサツマイモを入れ、空気をしっかり抜いて密閉する
(※サツマイモが太い場合は半月切りにする) - 低温調理器が設定温度に達したらジッパーバッグを湯せんする
③低温調理(2回目)
- 低温調理器の設定時間が経過したら、90℃・15分に再設定し湯せんする
④他の材料を混ぜ合わせる
- クリームチーズを室温に置いて柔らかくしたら適当な大きさにカットする
- ハムは適当な大きさにカットする
- くるみは手で1/4ほどの大きさに割る
- クリームチーズ、ハム、くるみ、マヨネーズを混ぜ合わせる
⑤冷水に浸ける
- 2回目の低温調理が終了したらサツマイモを取り出し、ジッパーバッグごと冷水に浸ける
⑥仕上げ
- サツマイモの粗熱が取れたら④と混ぜ合わせ、塩・コショウで味を調える
- パセリを散らしたら完成!
レシピのポイント
このレシピのポイントは「サツマイモが重ならないようにすること」です。
1.5cmの厚さにカットしたサツマイモをジッパーバッグに入れる際、サツマイモ同士が重ならないようにしましょう。
重ならないように入れることで空気を抜く際にしっかり空気が抜けて密閉しやすくなります。
ナツメグやコリアンダーなどお好みのスパイスを加えたり、粉チーズを混ぜたりするとまた違った味わいが楽しめますよ。
ぜひお試しください。
低温調理器でサツマイモを調理する際のおすすめ温度
低温調理器でサツマイモを調理する際のおすすめ温度は「80~95℃」です。
今回ご紹介したレシピも最初は80℃に設定し、その後95℃に再設定して低温調理するもの多かったですね。
これは最初に80℃で低温調理することで「麦芽糖」というサツマイモの甘味成分を生成させ、その後95℃で低温調理することでセルロースが破壊され甘味を感じやすい食感になるからです。
80℃と95℃の温度設定を上手く使い分けることでホクホクでありながらしっとり甘味が強いサツマイモになります。
これは焼き芋で食べる時に最も効果を実感しやすい温度設定でもあるので、まずは基本の焼き芋レシピでサツマイモの食感と濃厚な甘みをお楽しみください。
なお、こちらでは低温調理器ボニークが推奨している加熱時間と温度基準をご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒低温調理器ボニークの使い方を徹底解説!おすすめの作動時間・温度は?
調理後に保存する際の注意点
上記で紹介したサツマイモレシピは基本的に保存することが可能です。
サツマイモのみを味わう焼き芋レシピに関しては調理直後に召し上がることをおすすめしますが、レモン煮やスイートポテト、サラダなどはタッパーなどの容器に移し替えて冷蔵庫で2~3日ほど保存できます。
とはいえ、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
スイートポテトやサラダはサツマイモを低温調理後にさらに加工してあるため調理時の温度変化にはそれほど気を遣う必要はありませんが、レモン煮を直ぐに食べない場合には低温調理後にジッパーバッグの口を開けずに冷水で十分冷やしてから冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
低温調理器で作るサツマイモレシピまとめ
今回は『BONIQ(ボニーク)』や『ANOVA(アノーバ)』といった低温調理器を使って作るサツマイモレシピをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
基本となる焼き芋レシピをはじめ、常備菜としても人気のレモン煮、大人も子供も大好きなスイートポテト、アレンジ次第でスパイシーに仕上げることができるサラダなど、どれも人気のレシピです。
どのレシピも低温調理器を使うことでサツマイモをしっとり濃厚な甘さに仕上げることができるので、ぜひ参考にしてチャレンジしてみてくださいね。