スロージューサーの絞りかすレシピ|かすを使った美味しいメニューは?
美味しいコールドプレスジュースが作れることで、今、スロージューサーが注目されています。
スロージューサーは、低速ジューサーとも呼ばれており、その名の通り、ゆっくりと回転しながら食材をすり潰すようにして搾汁するというものです。
ミキサーなどの高速ジューサーとは異なり、ゆっくり回転することで摩擦熱が生じにくく、熱に弱いビタミンCや酵素などの栄養素を損なうことなく、そのまま摂取できるというメリットがあるんですよ。
搾りたてのコールドプレスジュースはとても美味しいので、健康を意識している方だけでなく、野菜が苦手なお子さんがいらっしゃる方たちからも、支持されています。
自分で作るので、自由に材料を組み合わせ、多くのメニューを生み出すこともできます。
味だけでなく、栄養素のバランスも考えて、美味しいジュースが作れるのは、大きな魅力だと言えますよね。
スロージューサーの特徴の一つとして、繊維質を取り除くという点が挙げられます。
出来上がったジュースはさらっとした喉ごしで、ごくごく飲むことが出来ますが、大量の絞りかすが出てしまうというデメリットもあります。
そのまま捨てるのは勿体ないので、なにかレシピに使えないかな?と思う方も、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スロージューサーで出てしまった絞りかすを使ったレシピを、ご紹介していきたいと思います。
簡単な作り方や方法をご紹介していきますので、料理が苦手な方でも安心してくださいね。
ぜひ、最後までご覧になってください。
にんじんピラフ
<材料>
- 白米…3合
- にんじんの絞りかす…60g
- 1㎝角に切ったベーコン…50g
- コンソメスープの素(固形)…1個
- バター…20g
- 塩・胡椒…適量
- 粉チーズ・パセリ…お好みで
<作り方>
- 白米は洗って、ざるに上げる
- 水気を切るために15分ほど置く
- 炊飯器のお釜に白米を入れ、3合の水位線まで水を注ぐ
- コンソメスープの素を溶かして入れ、さらにベーコンと搾りかすを加えて、まんべんなく広げる
- 炊飯スイッチを押し、出来上がりを待つ
- 炊き上がったらバターを加え、塩・胡椒で味を調える
- 器に盛り付け、粉チーズやパセリを散らせば完成
<にんじんの絞りかすレシピの魅力>
スロージューサーの中でも、にんじんは最も多く使用される食材の一つではないでしょうか。
コールドプレスジュースにしたとき、甘みを強く感じて飲みやすいということはもちろん、安価な材料なので手に入れやすいというメリットもあります。
また、にんじんにはβカロテンが豊富に含有されていることを、ご存知の方も多いと思います。
オレンジ色をしている五寸人参が特にβカロテンの含有量が多いんですよ。
βカロテンは、カロテノイドという色素の一つで、橙色の脂溶性色素です。
身体の中でビタミンAに変換され、粘膜や皮膚を強くしたり、がん予防、免疫力の向上、視力維持、アンチエイジングなど、身体の健康を維持するために、役立つ栄養素です。
実はビタミンAは、過剰に摂取すると肝機能障害の心配があります。
しかし、カロテノイドは、必要な量だけを身体の中でビタミンAに変換しますので、過剰に摂取する心配がないんですよ。
さらに、βカロテンは、油と一緒に摂取することで吸収率が向上しますので、今回のレシピのようにバターと一緒に食べるという方法は、とても効率が良いと言えるのです。
のし鶏
<材料>
- 鶏ひき肉…300g
- 溶き卵…大2
- 片栗粉…適量
- サラダ油…適量
- 白ごま…適量
(絞りかす)
- にんじん…1本
- ほうれん草…1株
- りんご…1/4個
(調味料)
- しょうゆ…大2
- 砂糖…大1/2
- みりん…大1
<作り方>
- 鶏ひき肉と絞りかすを袋に入れて、肉が白っぽくなるまで良く揉む
- 調味料を加え、さらに良く揉む
- 片栗粉と溶き卵も加え、袋に入れたまま、さらに良く混ぜ合わせる
- 袋の中で、暑さ1.5cmほどの長方形に伸ばし、真ん中で二つに分ける
(手や割り箸を使って分ける) - 袋の両端を切り開き、生地の上に片栗粉をまぶす
- フライパンに油をひき、熱してから一度火を止める
- 生地の半分をフライパンに乗せ、白ごまをまぶしてから、手で軽く抑える
- 焦げないように弱火で注意しながら焼く。片面が焼けたら、ひっくり返して弱火で3分~4分、蒸し焼きにする
- もう半分の生地も同様に焼けば、完成
<ほうれん草の絞りかすレシピの魅力>
ほうれん草もにんじんと同様、コールドプレスジュースに良く使用される食材の一つです。
スロージューサーで搾汁すれば、栄養素をそのまま、美味しいジュースを飲むことが出来ますよ。
そんなほうれん草には、どのような栄養素が含有されているのか、ご存知ですか?
一日に必要なβカロテンのうち、40%が100gあたりに含まれているほど、栄養価の高い食材なんですよ。
また、ほうれん草と言えば、鉄だとイメージする方も多いと思います。
その鉄分もβカロテンと同じく、100gで一日に必要な量のおよそ40%を摂取することが出来るのです。
鉄分は、赤血球を作る材料となる大切な成分ですから、これが不足すると貧血になる可能性もあります。
このようにほうれん草は、特に女性が積極的に摂取したい食材の一つだと言えますね。
<りんごの絞りかすレシピの魅力>
りんごもスロージューサーで良く使用される食材です。
安価で手に入れやすく、甘みがある美味しい果物ですから、好んで食べる方も多いのではないでしょうか。
そんなりんごには、リンゴポリフェノールという成分が豊富に含まれています。
強力な抗酸化作用があり、コレステロール値の改善、アレルギーの抑制、生活習慣病の予防など、様々な健康効果が期待できます。
また、ペクチンという水溶性食物繊維には、腸内環境を整え、便秘を改善する働きもあるんですよ。
ビタミンCも含有されていますので、肌荒れを改善し、お肌を美しくする美容効果も期待できます。
絞りかすのお焼き
<材料>
- にんじんの絞りかす…150g~200g
- ピーマン…1個
- 卵…2個~3個
- 玉ねぎ…1/4個
- ブイヨン(チキン)…6g
- 塩・胡椒…少々
<作り方>
- 玉ねぎ、ピーマンをみじん切りにする
- 卵は器に割り入れ、良く溶きほぐしておく
- 材料を全てボウルに入れ、しっかり混ぜ合わせる
- フライパンに油をひき、温まったら、3で混ぜ合わせた生地をハンバーグのような形にして乗せる
- 片面に焼き色が付いたら、ひっくり返してさらに焼く
- 中まで火が通れば、完成
にんじんふりかけ
<材料>
- にんじんの絞りかす…100g
- ちりめんじゃこ…20g
- 酒…大1
- しょうゆ…大1
- みりん…大1
- 白ごま…小1
- かつお節…1/3袋
<作り方>
- フライパンに白ごまとかつお節以外の、全ての材料を入れ、水分が飛ぶまでしっかりと炒める
- 水分が飛んだら、白ごまとかつお節を入れ、さらに混ぜれば完成
ドライカレー
<材料>
- にんじんの絞りかす…400g
- みじん切りにした玉ねぎ…400g(2個)
- にんにく…少々
- サラダ油…大1
- 合びき肉…300g
(調味料)
- カレー粉…大3
- 薄力粉…大2
- ウスターソース…大1と1/2
- 顆粒コンソメ…大1
- トマトケチャップ…大4
- 水…2カップ
- 塩…小1/2
- 胡椒…少々
<作り方>
- フライパンに油をひき、熱した後、玉ねぎとにんじんの絞りかす、にんにくを加え、たまねぎが半透明になるまで炒める
- 1に合びき肉を加え、火が通るまでしっかりと炒める
- さらにフライパンに調味料を入れて、味を調えながら煮詰めれば完成
小松菜のクッキー
<材料>
- 小松菜の絞りかす…50g
- 室温に戻したバター…45g
- 薄力粉…50g
- 砂糖…20g
- いりごま…適量
<作り方>
- 小松菜の絞りかすをクッキングシートに広げ、耐熱皿に乗せる。
- 電子レンジで3分(500W)チンする。
(絞りかすが乾燥するまで加熱すること) - 乾燥した小松菜の絞りかすを、包丁で細かく刻む
- ボウルに砂糖とバターを入れ、白っぽくなるまで、しっかりと練り混ぜる
- 4にいりごまを加えて、混ぜる
- ふるった薄力粉を入れ、さっくりと切るようにして混ぜる
- 生地を20等分ほどにして、クッキングシートを敷いた角皿に丸めて並べる。
- フォークで格子状に抑えながら模様を付け、飾り用のいりごまを乗せる
- 180℃に余熱したオーブンで、およそ15分焼けば完成
<小松菜の絞りかすレシピの魅力>
牛乳よりもカルシウムを豊富に含む小松菜は、日々の健康管理にぴったりな食材ですよね。
ビタミンCの量も多いので、女性にも嬉しい効果が期待できます。
小松菜は一年を通して、いつでも購入できますし、スロージューサーでジュースにする以外にも、サラダやお浸し、炒め物など、様々なレシピに使えるのも魅力です。
そんな小松菜には、どのような効果が期待できるのでしょうか。
小松菜のカルシウムの量は170㎎と言われており、牛乳の110㎎と比較しても、その量が多いことがわかりますね。
骨や歯を形成し、イライラや疲れやすい身体を改善する働きがあるカルシウムは、積極的に摂取したい栄養素の一つです。
むくみを防止するカリウムも含有されているので、身体がむくみやすい女性にも嬉しいですね。
カリウムには、高血圧を予防する効果もあるんですよ。
抗酸化作用に優れたビタミンCも含有されているので、アンチエイジング効果や美肌効果も得られます。
ビタミンCは、免疫力を向上させたり、ストレスを解消する働きもありますよ。
小松菜には、他にも多くの栄養素が含有されています。
- 鉄
赤血球を作るために欠かせない栄養素です。
鉄分が不足してしまうと、貧血になりやすく、貧血にあると酸素が不足して疲労やすくなったり、頭痛に繋がったりします。
- マグネシウム
骨や歯の形成に役立つ栄養素の一つであるマグネシウムは、血圧の維持にも欠かせない栄養素なんですよ。
また、エネルギーを作るためにも、必要不可欠です。
- ビタミンK
血液凝固作用のあるビタミンKも、大切な栄養素の一つです。
脂溶性ビタミンの一つであるビタミンKが不足してしまうと、出血した際に、血が止まるのに時間がかかってしまいます。
骨の形成にも関わるので、骨粗しょう症が気になる方は、積極的に摂取してくださいね。
- βカロテン
にんじんに豊富に含まれているβカロテンですが、実は小松菜にも含有されています。
βカロテンは、活性酸素の増加を抑制してくれるんですよ。
この活性酸素が増えると、がんや脳卒中の原因に繋がると考えられていますので、がん予防や脳卒中の予防に役立ってくれます。
他にも、動脈硬化や心臓病の予防、美肌効果、アンチエイジング効果、免疫力の向上、眼精疲労の改善、視力の維持など、多くの健康・美容効果が期待できる優れた栄養素です。
- 葉酸
妊娠中の方の摂取が推奨されている葉酸は、胎児の正常な成長に欠かせません。
細胞分裂を促すなど、細胞やたんぱく質を作るために役立ちます。
心筋梗塞や脳卒中など、循環器疾患を予防する働きもあるんですよ。
なお、小松菜の栄養素や期待できる効果についてはこちらでも詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒スロージューサーの小松菜レシピ|美味しい・手軽な作り方を解説
まとめ
ここまで、スロージューサーで出た絞りかすを活用したレシピをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
いつもなら「もったいない」と思いつつ、捨ててしまっていた絞りかすも、ご紹介したレシピを参考にすれば、美味しいご飯に早変わりです。
特に、にんじんの絞りかすは汎用性が高いので、なんにでも使えますよ。
ご飯を炊く際に、にんじんの絞りかすを入れれば、にんじんの炊き込みご飯が出来ますし、お子さんのおやつでホットケーキを作るときも、混ぜ込むだけで、にんじんホットケーキの完成です。
サラダにそのまま乗せてドレッシングと和えるだけでも、とても美味しいですよ。
がん予防のため、健康維持のために、にんじんをよく使うという方も多いと思います。
ぜひ、色々なレシピを試して、絞りかすも有効に活用してくださいね。
ちなみに、こちらではにんじんを使ったコールドプレスジュースやアレンジレシピをご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒スロージューサーのにんじんレシピ|美味しい・手軽な作り方を解説
ほうれん草や小松菜、りんごを使ったメニューもご紹介しましたので、気軽に試してみてください。
どうしても絞りかすが使い切れないというときは、思い切って家庭菜園などの肥料にするのも、一つの方法ですよ。
美味しいコールドプレスジュースを作ったあとの絞りかすは、出来れば無駄なく使ってくださいね。