横向きに寝る方法・正しい姿勢|左右どっちが下? 肩の位置は?
普段、あなたはどんな姿勢で眠っていますか?
横向きの人もいれば、うつ伏せ、仰向けの人もいると思います。
ご自身の寝姿勢が、身体にとって良くないのでは?と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、正しい横向き寝の姿勢についてご紹介しつつ、仰向け寝やうつ伏せのメリットやデメリットについてもご紹介していきたいと思います。
結論から先に言うと、おすすめの寝姿勢は横寝か仰向け寝になります。
それぞれメリットとデメリットがあり、その姿勢がおすすめの方にも特徴があります。
この記事では、
- 正しい横向き寝の方法
- 横向き寝、仰向け寝、うつ伏せ寝のメリット・デメリット
- 肩の位置に注意が必要な巻き肩とは?
- 寝返りの打ちやすい寝具の選び方
などについて、ご紹介していきます。
私は以前、仰向け寝で眠っていましたが、今は横向き寝で眠ることが多くなりました。
しかし、寝返りを何度も打っているので、入眠が横寝になるという方が正しい言い方になりますね。
寝返りを打ちやすい寝具に変えたことで、同じ姿勢でいる時間が短くなり、腰や肩などの痛みも軽減しました。
そんな私がご紹介する快眠のコツや、各寝姿勢ごとのメリット・デメリットを参考にしていただければ、今より質の高い睡眠がとれることをお約束します。
ぜひ、最後までご覧になってくださいね。
もくじ
快眠のコツ<正しい横向き寝の方法について>
横向きで寝るのが好きな方も多いと思いますが、正しい横寝の姿勢ってご存知ですか?
肩の位置や左右のどっちを上にした方がいいのか、わからないという方も多いと思います。
横向きに寝るのが好きなのに、なんだかしっくりこないという方も珍しくありません。
まずは、正しい横向き寝の方法について、お話ししていきますね。
左右のどちらが下が良いかも触れていきたいと思います。
肩や腰に負荷がかからないようにする
横向きの姿勢で寝ると、当然左右のどっちかが下になりますよね。
どちらが下になったとしても、仰向けのときより肩や腰に負担がかかってしまいます。
その理由は、仰向けに眠ったときよりも、身体を支える面積が狭くなるからです。
肩や腰にかかる負担も大きく、横向き寝をしたら腰が痛くなったという方もいらっしゃいます。
では、どのようにすれば改善できるのでしょうか?
横寝をして肩や腰が痛い場合、マットレスが硬すぎるということが原因の一つとして考えられます。
ですから、体圧分散機能効果のあるマットレスを購入することが、改善方法として有効ですよ。
肩や腰など、一部分に負荷がかかりすぎないように、身体にかかる負担を分散させてくれるマットレスなら、寝心地を改善することが出来ます。
寝心地が改善すれば、横寝のポーズが安定しますし、寝返りも打ちやすく、肩の位置が固定されることもありません。
首から背中まで真っすぐになること
横向きで寝る正しいポーズは、どちらが下かというより、首から背中が真っすぐになることが重要です。
枕に頭を乗せたとき、首から背中まで真っすぐになっていれば正しい寝姿勢であると言えます。
この状態であれば、首への負担を軽減することが出来ますので、横向きで寝た時の睡眠の質が向上します。
逆に、真っすぐでないのであれば、枕が合っていない可能性があります。
現在、横向き寝用の枕も多く販売されていますので、そちらを検討するのも一つの方法です。
出来れば、寝具専門店へ行き、実際に試してみると良いでしょう。
左右どっちを下にしても落ち着いて眠れそうか、肩の位置はどこにあるか、仰向けになったときの寝心地はどうかなど、実際に試してみないとわからないことはたくさんあります。
使う人の体型や好みによっても、選べる素材や硬さも異なります。
店員さんと相談しながら、あなたの身体に合うものを選んでくださいね。
右下がいいか、左下がいいかは好みでOK
より快適な横向き寝を求めるのなら、左右どっちを下にすれば良いか、気になりますよね。
正しい横寝は左下と右下、どちらが下の方が良いのでしょうか?
右下の場合
身体の右側を下にして寝るポーズの場合、心臓が上になりますよね。
また、臓器の中でも重さのある肝臓が右側にありますから、右側を下にして寝る姿勢をとれば、心臓への負担を軽減することが出来ます。
さらに、胃や腸などの消化器官は右側に出口がありますので、消化器系の働きを活発にすることが出来ます。
左下の場合
左側を下にして寝る方法は、リンパ液の分泌を促進させると考えられています。
リンパ液の分泌が活性化されると、身体に溜まった毒素や老廃物をスムーズに排出することが出来るんですよ。
右下が良いか、左下が良いかは、正直好みの問題になってきます。
肩の位置などを調整しながら、入眠しやすい姿勢を探してみてください。
私たちは眠っている間に何度も寝返りを打ちますよね。
寝返りを打って、仰向けになりやすい方を下にしても良いでしょう。
左右のどっちを下にしても、一晩中同じ姿勢にならない限り、健康に著しく悪影響を及ぼすものではありません。
ぐっすり眠れることが大切ですから、眠りやすい横向きのポーズが一番ですよ。
妊婦さんにもおすすめな横向き寝<シムス位とは?>
もう一つ、横向きに寝る姿勢の一つとして、シムス位というものをご紹介させてください。
シムス位は妊婦さんにおすすめのポーズで、妊娠中にリラックスして眠れる方法なんですよ。
お腹が大きくなると仰向けで寝るのが難しくなりますよね。
そんなとき、シムス位ならぐっすりと眠れた!という方も多くいらっしゃいます。
昔からシムス位で寝てました笑
妊娠してからこの寝方シムス位なんだーと、寝やすいですよ!— ???????maYa (@halamali1) December 18, 2019
生理痛辛い人、妊婦さんでお腹出て来て体勢が限られて辛い人は「シムス位」を検索。
結構楽になるよ。妊婦さんは一応クッションとか使って気をつけてやってね。
私はわりと足を上まで上げる(胸につくレベル)が楽で好き。その時によって右か左かは変わるので、どっちがしっくり来るかはやってみて。— 紅稀 (@sechstedoll_rea) December 17, 2019
腰痛のことをマタニティピラティスの先生に相談したら寝方はシムス位がベスト、他の原因としては冷えから来ているのではないかと。
なので今朝は起きる前からしっかり暖房きく時間にタイマーかけて、いつもより足首、腰をあったかくして寝たら大丈夫だった!— とうふう37?22w (@neconeko22tofu) December 12, 2019
SNSでも、シムス位が楽な姿勢であると話題になっていますね。
シムス位はどちらが下でも構いませんので、肩の位置を調整しながら、寝やすい方を試してみてください。
妊娠4ヶ月ごろまで
安定期に入るまではつわりがひどく、眠るのも辛いという方も多いと思います。
つわりがひどくなると胃酸が逆流し、胸やけの理由・原因となる可能性もあります。
一日中、不快感が強く、仕事や家事もままならないというケースも珍しくありません。
妊娠4ヶ月ごろなら横向き寝やシムス位で眠ることにこだわらず、とにかく身体が楽なポーズで眠ってください。
胃酸が逆流する危険性のある方は、上半身を少し高くして寝ることをおすすめします。
妊娠生活が始まったばかりの時期は、身体に様々な変化が起こります。
眠くて起きていられない方もいれば、眠れなくなったりと、起こり得る変化は人によって異なります。
そんな変化の中ですから、楽な姿勢で休めるとき休む、ということを第一に考えてくださいね。
妊娠5ヶ月~7ヶ月ごろまで
つわりも落ち着き、安定期に入ると、お腹もどんどん大きくなっていきます。
胎動が感じられるのもこの頃ですね。
お腹の赤ちゃんの成長を嬉しく思う反面、日常生活で支障が出始めてくる頃でもあります。
今まで横向き寝ではなく、うつ伏せで寝ていた妊婦さんは、寝ている間に赤ちゃんを圧迫してしまわないか心配になるかもしれません。
そんなときは抱き枕を活用して、身体がうつ伏せにならないように予防してくださいね。
それほど苦しくないのなら、仰向けで寝ても構いません。
しかし、妊娠後期になると横向きに寝る方法が楽な姿勢になってきますので、そろそろ横向きで寝るのも良いでしょう。
妊娠8ヶ月~出産まで
妊娠後期のこの時期になると、お腹はさらに大きくなってきます。
仰向けで寝たくても、苦しくて眠れないという方も多くなります。
このころから試してほしいのが、お話ししているシムス位です。
シムス位は左右どっちが下でも構いませんよ。
では、なぜシムス位なら楽になるのでしょうか?
シムス位は身体を横向きにして、上側にある足を前に出して膝を床に付けるポーズです。
身体の緊張がほぐれ、リラックスしやすい姿勢なんですよ。
正式な姿勢は、上半身がほとんどうつ伏せになりますが、臨月の妊婦さんではこの姿勢が苦しいと思う方もいらっしゃいます。
そんなときは、床に付く膝の下にクッションを挟み、膝の高さを調節すると良いでしょう。
肩の位置や顔の向きは、ご自身が楽だと感じる位置が良いですね。
身体のどちらが下でも問題ありませんので、お好きな方を下にして眠ってください。
どうして横向きで寝ると良いの?
メリット1:いびきを軽減することが出来る
いびきをかくと周囲の人が不快に感じたりするだけでなく、健康面での問題もあるんですよ。
仰向けになると舌が気道を狭くしてしまい、いびきをかきやすくなってしまいます。
しかし、横向き寝の姿勢ならば、舌が気道を塞ぐこともありませんので、いびきをかきにくくなるのです。
横寝をするときは、どちらが下でも構いませんが、枕と身体が合うように肩の位置は調節してくださいね。
左右のどっちを下にするポーズでも、横向き寝であればいびきを軽減することが出来ます。
頻繁にいびきをかく方は、いびきを軽減する方法として、横向きで寝るのをおすすめします。
メリット2:腰痛の緩和
妊婦さんや腰痛持ちの方にも、横向き寝はおすすめの寝姿勢です。
低反発のマットレスやぺちゃんこになった敷布団で仰向けになると、腰に大きな負担を与えることになり、腰痛が悪化してしまいます。
横向き寝ならば、腰の角度を自由に変えることが出来ますし、身体を動かしながら自分にとって一番楽な姿勢を探すことが出来ます。
ただし、横向き寝をする際は、背骨が曲がらないように注意してくださいね。
背骨が曲がった状態で眠ってしまうと、腰に負荷がかかってしまいます。
ご自身の体型に合った枕やマットレスを使って、背骨が真っすぐになるように正しい横向き寝の姿勢で眠ってください。
メリット3:アルツハイマー病の予防
ご存知でない方も多いかもしれませんが、実は横向きで寝るとアルツハイマー病の予防になると言われています。
アルツハイマー病の原因は、脳内のごみとも言われる「アミロイドβ」という物質が脳内に蓄積することです。
アミロイドβは、脳が代謝を行った際に分泌されるたんぱく質のことなんですよ。
横向きで寝ると、このアミロイドβの排出がスムーズに行われているということが、近年解明されたのです。
快適な仰向け寝をするには?メリット・デメリットについても
メリット1:肩や腰への負担が少ない
横寝やうつぶせ寝は、左右のどっちかを下にしたり、身体をねじるようなポーズになります。
それに対して仰向けは、身体を歪めることなく、真っすぐにしながら眠れる方法です。
仰向け、うつ伏せ、横向きの中では、仰向けが最も身体が歪まない寝姿勢なんですよ。
身体全体で自重を受け止めるため、眠ったときに肩や腰などに対して、部分的な負荷が少なくなるのです。
どちらが下になるということもありませんので、起床時に片方だけ身体が痛いというトラブルも避けられます。
身体に合った枕やマットレスを使い、肩の位置を調節するということも必要になってきますが、身体へ負担をかけにくい寝姿勢は仰向け寝です。
メリット2:血栓ができにくく、血液の循環が良くなる
身体のどこか一部分に負荷を与えにくい仰向け寝は、身体を真っ直ぐにして眠ることで、身体をめぐる血液の循環を良くしてくれます。
血液がスムーズにめぐるということは、動脈硬化などの原因となる血栓もできにくくなるということです。
動脈硬化は、放置しておくと脳梗塞や心筋梗塞などに繋がる危険性がありますので、注意が必要です。
仰向け寝の最大のメリットは、他の寝姿勢と比較しても重力の影響を受けにくいということです。
むくみの防止対策としても、効果的な寝姿勢だと言えます。
メリット3:深く眠りやすい姿勢である
大の字で寝る方は、熟睡しているイメージがありませんか?
私たちは眠りが深くなるにつれて体温が少しずつ下がっていき、目が覚めていくにつれて体温が上昇します。
つまり、体温が下がっていくと眠りが深くなっている証拠なんですね。
大の字で眠りながら、手足を広げると、身体の熱が放出されやすくなります。
そのため、より質の高い睡眠をとることが出来るんですよ。
メリット4:内臓に負担をかけない
横向きのポーズだと肩の位置によっては、肩を内側に巻き込んでしまう「巻き肩」になってしまう可能性があります。
また、背中を丸くする猫背状態になり、内臓や肺を圧迫する危険性もあります。
しかし、仰向け寝なら自然と姿勢を真っ直ぐにすることが出来ますので、背中が丸くなるのを予防してくれるのです。
ただしこれは、マットレスや敷布団などの寝具が身体に合っていることが前提です。
柔らかすぎるマットレスや、へたっている敷布団を使っていると、身体に負担がかかっている状態ですので、寝具の買い替えを検討してくださいね。
デメリット1:いびきをかきやすくなる
仰向けは左右どっちを下にするという姿勢ではなく、顔を上に向ける寝姿勢ですよね。
そのため、舌や喉の筋肉が気道に落ち込みやすく、いびきの原因となってしまいます。
就寝中、ときどき呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」の方は、仰向けではなく横向き寝の方が安心です。
デメリット2:腰痛に繋がりやすい
どちらが下でも、横向き寝をすると腰へ負担がかかってしまいます。
反面、仰向け寝という方法なら腰への負担を軽減することが出来るとお話ししましたが、ときには腰痛へ繋がってしまう危険性もあります。
仰向けで眠った際、背骨が本来持つS字カーブをつぶしてしまうケースもあるんですよ。
これが原因で、腰が反った状態となり、腰痛に繋がる恐れもあります。
仰向けで寝たとき、膝を立てた方が楽だと感じる方や、腰のくびれが大きい方は、反り腰になっている危険性がありますので、注意してくださいね。
うつ伏せ寝の良い点・悪い点
メリット1:本能的に安心して眠ることが出来る
私たち人間にも、動物としての本能が残っています。
弱点である内臓(お腹)を隠すように眠れるので、本能的に安心して眠りやすくなります。
他にも、お腹を下にすることで、抱っこされているような感覚に近くなり、安心感を得やすい寝姿勢だと言えますね。
メリット2:いびきを軽減することが出来る
これは横向きに寝たときと同じメリットですが、うつ伏せ寝は仰向け寝と異なり、気道を塞ぎにくい寝姿勢になります。
ですから、気道の確保が楽にでき、いびきの軽減に繋がるのです。
あごも上がりにくくなるので、深い呼吸を自然と繰り返すことが出来ます。
デメリット1:首や肩こりの原因となる
左右のどっちを下にしても、首を一方に押さえつけるような恰好になりますから、首に大きな負担がかかってしまいます。
首の筋肉が常に緊張して、凝りやすくなるだけでなく、寝違えやすくなることもあるんですよ。
さらに身体をゆがめ、ねじれる危険性もあります。
顎関節症やO脚などになってしまうことも、十分考えられるのです。
デメリット2:腰に負担がかかる
うつ伏せに寝ると、腰が反るポーズになってしまいますので、腰への負担は避けられません。
腰痛持ちの方はさらに悪化する危険性がありますし、腰椎のS字カーブのバランスが崩れてしまうこともあります。
肩の位置に要注意!巻き肩が様々な不調の原因になります
みなさんは「巻き肩」という言葉をご存知ですか?
実は、この記事でお話ししている横向きで寝ることと巻き肩は、深く関係していることなんですよ。
巻き肩とは、現代の人に多く見られる「肩の変形」です。
上から見た時、両肩が胸より前に出ていて、内側に向いている状態のことを指して言います。
巻き肩になると姿勢が悪くなるだけでなく、身体に様々な不調をもたらす危険性があります。
巻き肩になると、身体にどんな影響があるの?
巻き肩は、肩の位置が本来の位置とは異なるので、肩や首の血流が悪くなってしまいます。
このことが、慢性的な肩こりや首こりの原因となってしまうんですよ。
さらに巻き肩を放置していると、前に飛び出た肩の筋肉が、肋骨や胸などの筋肉を圧迫してしまい、肺へ大きな負担をかけてしまいます。
最悪、呼吸障害に繋がる危険性すらあるのです。
巻き肩の原因・理由はなにが考えられる?
長時間パソコンを使用する
現代人の多くの方は、パソコンを使用して仕事をこなしていますよね。
その時間が長くなれば長くなるほど、巻き肩になる危険性が高まってしまいます。
高さの合っていないイスに座り、気付かないうちに画面に目が近づいていませんか?
これを避けるためにも、適度にイスから立ち上がり、肩甲骨のストレッチを行ってくださいね。
正しい姿勢で座れるイスに変えるのも、一つの方法です。
横向きで寝る
横向き寝はどちらが下になっても、上半身の体重が肩にのしかかります。
ですから、楽な姿勢を探していくうちに、肩を前に突き出すように眠るクセが付いてしまうケースも珍しくありません。
寝返りが少ないと、さらに巻き肩になってしまいますので、適度な寝返りが打てるようにしてくださいね。
なお、横向きで寝た時の肩への影響についてはこちらで詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒横向き寝すると肩が痛い?脱臼の恐れも?原因と対策を徹底解説します
どんな寝姿勢でも気持ち良く!寝返りの打ちやすい寝具とは?
横寝、仰向け寝、うつ伏せ寝のメリット・デメリットについてお話してきましたが、共通して言えることは、どんな寝姿勢でも寝返りを打つことが大切ということです。
私たちは就寝中に20回~30回程度の寝返りを打ちますが、寝返りを打つことで身体のゆがみをリセットしているのです。
つまり、寝返りが少なければ少ないほど、身体が歪みやすく、負担もかかったままになってしまうんですね。
入眠が横向き寝でも仰向け寝、うつ伏せ寝のどれでも構いませんが、何度も寝返りを打てる環境であるかどうかが、非常に大切です。
そこでここからは、寝返りが打ちやすい寝具について、お話していきますね。
ぴったりの枕を選ぶ
快眠するための重要なアイテムとして「枕」選びも大切です。
私たちは普段立って生活をしていますが、身体を横にしたときもその状態をキープできると、快適に眠ることが出来ると言われています。
背骨はS字カーブを描いていますが、首筋にも同じことが言えます。
枕は首筋の隙間を埋めるための大切なアイテムなんですよ。
また、ただなんとなく枕を頭に乗せているだけでは、正しい使い方が出来ているとは言えません。
頭を深く乗せ、肩の位置を調節しながら、後頭部から首筋を全て枕に乗せてください。
こうすることで頭の重さをしっかりと支えることが出来るので、首や肩が疲れにくくなるんですよ。
素材
枕の素材は、使う方の好みで選んでも良いでしょう。
ただし、沈み込みすぎるような柔らかいものは避けてくださいね。
熱がこもりにくく、汗を吸収し、発散させてくれる通気性の良いものがおすすめです。
毎日使う枕は汚れやすく、菌が繁殖しやすくなりますので、洗濯できるものだと衛生的にも安心ですね。
高さ
枕の高さは、快眠するためにとても大切なポイントです。
高すぎても低すぎても、ぐっすり眠ることが出来ないからです。
実際に寝具専門店で試してみることが、身体に合う枕を確実に選ぶ方法ですよ。
仰向きになったり横向きになったりしたとき、身体の一部分が無理をしていないか?負担がかかっていないか?などを、店員さんに見てもらいながら購入すると良いでしょう。
また、枕の幅は寝返りがしやすいように幅広のものがおすすめです。
大きさ
抱き枕と一体型になった横向き用の枕なども販売されていますが、中には大きさが足りない枕もあります。
寝返りを打った時に頭が落ちないくらいの広さで、肩をしっかりと支えてくれるものが良いですね。
目安は60×40センチくらいです。
端から端までゆったりと使えるくらい、大きな枕がいいですね。
寝返りしやすいマットレスを選ぶ
枕と同じく、マットレスもスムーズな寝返りをサポートするために、必要なアイテムです。
柔らかすぎる低反発のマットレスや、真ん中が凹んだ敷布団を使っている方はマットレスを変えるだけでも、腰痛などのトラブルが改善しますよ。
では、寝返りがしやすいマットレスとはどのようなマットレスなのか、お話ししていきますね。
- 柔らかすぎない
- マットレスの厚みは10㎝以上が好ましい
- 横幅が十分にあるマットレス
- 硬すぎない
基本的にこの4つをポイントに選べば、失敗することはありません。
マットレスの硬さを選ぶうえで重要なのは、あなた自身の体重です。
例えば、体重の軽い人が硬めのマットレスで眠っても、適度に身体が沈み込まず、身体とマットレスの間に隙間ができてしまいます。
逆に、体重の重い人が柔らかめのマットレスで眠ると、沈み込みすぎてしまいますよね。
このように、マットレスの硬さと体重は深く関係しています。
マットレスも寝具店で実際に試してみて、どれくらい沈み込むのかなどをチェックするとより安心です。
なお、当サイトでもおすすめの体圧分散マットレスをご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒腰痛に良い敷布団おすすめランキング|高反発で選ぶ人気No.1は?
まとめ
ここまで正しい横向きの寝姿勢や、仰向け、うつ伏せ寝のメリット・デメリットについてお話してきましたが、いかがでしたか?
<正しい横向き寝の方法>
- 肩や腰に負担がかからないようにする
- 首から背中まで真っすぐになるようにする
- 肩の位置を右下にするか、左下にするかは好みでOK
ということをお話ししました。
特に、首から背中までを真っ直ぐにできるような枕を使用することは、とても大切なポイントだと言えます。
<横向き寝は妊婦さんにもおすすめ!シムス位について>
妊娠中、特に妊娠後期に入った方におすすめのシムス位についても、お話ししました。
お腹が大きくなるとうつ伏せ寝はもちろん、仰向け寝もしにくくなってしまいます。
そんな方におすすめなのが、シムス位という寝姿勢です。
身体を横にして、上側の足を前に出し、膝を床につけるという眠り方は、身体がリラックスする方法なんですよ。
それでも落ち着かない場合は、膝と床の間にクッションや枕を挟むのも良いでしょう。
お腹が大きくなるまでは仰向け寝でも問題ありませんが、大きくなると内臓を圧迫される危険性もありますので、出来るだけ横寝で眠るようにしてくださいね。
次にご紹介したのは、それぞれの寝姿勢のメリット・デメリットについてです。
<横向き寝のメリット>
- いびきを軽減できる
- 腰痛の緩和
- アルツハイマー病の予防
<仰向け寝のメリット・デメリット>
- メリット1:肩や腰に負担がかかりにくい
- メリット2:血液のめぐりが改善する
- メリット3:深く眠りやすい寝姿勢である
- デメリット1:いびきをかきやすい
- デメリット2:腰痛の原因となりやすい
<うつ伏せ寝のメリット・デメリット>
- メリット1:本能的に安心できる寝姿勢である
- メリット2:いびきを予防できる
- デメリット1:首・肩こりの原因になる
- デメリット2:腰に負担がかかる
<横寝をするなら、巻き肩に注意が必要!>
「長時間パソコンを使用すること」と「横向きで寝る」ことが巻き肩の原因・理由になってしまうとお話ししました。
巻き肩は、肩が内側を向き、胸より前に出ている状態のことです。
ひどくなると肺に負担をかけてしまうこともありますので、巻き肩にならないように、時々肩甲骨のストレッチをすることを意識してくださいね。
<寝返りをしやすい寝具の選び方>
どんな寝姿勢で入眠しても構いませんが、同じ姿勢が続くことは身体に負担をかけてしまうことです。
私たちは眠っている間に20回~30回の寝返りを打つと言われていますが、それらをサポートする寝具の使用が好ましいですね。
そのため、どのように選べばいいのか、についてご紹介しました。
・枕
首筋の隙間にフィットする枕が良いでしょう。
硬さはお好みですが、高すぎず低すぎず、ちょうど良い高さの枕を選んでくださいね。
素材は出来るだけ、清潔を保てるものが良いですね。
また、寝返りが打ちやすいように幅広サイズを選ぶことをおすすめします。
・マットレス
マットレスは柔らかすぎず、硬すぎず、厚みが10センチ以上あるものが、おすすめです。
また、寝返りがスムーズに打てるよう、幅の広いものを選んでくださいね。