横向き寝は猫背の原因になる?横寝と猫背の関係、原因と対策について
長時間のデスクワークやスマホの使用などで、猫背になってしまったという方は、多いようです。
猫背は、背中が丸まった姿勢のことなので、寝ている時の姿勢とも関係があるのではないか?と気になったことはありませんか?
横向きで寝ることによって背中が丸まりやすくなるのではないか?と感じている方もいます。
実は、横向き寝をすると、猫背が悪化してしまう場合があります。なぜ、そう言えるのでしょうか?
猫背にならないためには、どのような体勢で寝るのが良いのでしょうか?
結論から言うと、寝ている時の体勢と猫背には深い関係があり、横向き寝は猫背の原因になります。
そして、猫背を治すには、横寝よりも【仰向け寝】の方がおすすめです。
これさえ気を付ければ、あなたの猫背は改善されて正しく綺麗な姿勢が手に入り、健康的な生活を送ることができるでしょう。
姿勢の悪さや肩こり首こりなどに長年悩まされてきた私がお約束します(or私が言うのですから間違いありません)。
今回この記事では、猫背と横向き寝の関係性や猫背の対策について、徹底的に解説していきます。
姿勢の悪さで悩んでいるという方、横向きで寝るのが好きだけれど、猫背が気になる、姿勢の悪さを改善したいと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事がお役に立てれば、嬉しく思います。
もくじ
デメリットだらけの猫背は横向き寝と関係が?
「背中が丸まってるよ!」と周りから指摘されたことはありませんか?
自分ではあまり気づきにくいものですが、姿勢が悪くなっていると指摘されたことのある方は、少なくありませんね。
猫背は、印象が良くないだけではなく、身体にも大きな負担となるものなので、出来るだけ早めにケアするのがおすすめです。
猫背の原因は普段の姿勢?
では、猫背と横向き寝にどのような関係があるのかを考える上で大切な、猫背の一般的な原因を復習しておきましょう。
簡単に言うと、猫背の原因は普段の姿勢です。特に、現代人が持っている二つの良くない習慣が、猫背、もしくは猫背予備軍を大量に生み出すと言われています。
デスクワークのスマホ使用が猫背の原因に
現代の猫背の二大原因の一つは、コンピューター、そしてもう一つがスマートフォンの使用です。
特に、仕事で長時間同じ姿勢のデスクワークをしているという方は非常に多いため、簡単に猫背になってしまいます。
肩が内側に入り、前かがみの姿勢が長時間続くため、背骨や骨盤が歪んでしまい筋肉が衰えるため、猫背がどんどん悪化してしまいます。
前かがみの姿勢をしていると、腹筋や配筋を使うことが減ってしまうため、背骨を支えている筋肉が衰えいきます。
それで、猫背の姿勢が習慣づいてしまう危険が高まるというわけです。
また、長時間スマホを使うことも、猫背にはよくありません。
1日あたり平均3時間もの時間を費やしているとも言われているスマホの使用姿勢は、デスクワークと同様、猫背の大きな原因です。
画面を覗き込むために首が前かがみになったりすると、背骨や骨盤のゆがみにつながり、猫背を引き起こしてしまうんです。
猫背の原因で見えてくる普段の姿勢との関係
このように猫背の要因を見ていくと、普段の姿勢と深い関係がある!ということが分かってきました。
普段の姿勢には起きている時だけではなく、寝ている時のものも含まれますよね。
ですから、寝ている時の体勢と猫背には、深い関係があるということができます。
背中が丸まって見えてしまう猫背は、毎日の習慣や姿勢など日々の積み重ねによる結果と言えるでしょう。
ですから、起きている間のコンピューターやスマホの使用に加えれて、寝ている時の体勢が猫背に良くなければ、猫背の進行に悪影響を与えるというのは納得がいきますよね。
横向き寝と猫背の深い関係
もしかしたら猫背かも…猫背が悪化しているかも…?と思ったら、寝る時の体勢を見直すのがおすすめです。
人生の約1/3もの時間を費やしている睡眠時間の姿勢は、猫背と深い関係があります。
この時間の使い方によっては、猫背が悪化してしまうこともあれば、改善することもあるのです。
では、横向き寝は、猫背に良くないと言われているのはなぜでしょうか?
横向き寝が猫背に良くないと言われている理由は、ずばり重心のバランスがきちんと取れていないからです。
体に負担の少ない姿勢をとることが、猫背対策・悪化を予防する上で最も重要なことです。
横向き寝は重心のバランスが崩れやすい
横向き寝をすると、重心のバランスが崩れてしまいます。と言っても、体の重心バランスは、常に一定に保たれているわけではありません。
その日の体調や疲れ方、活動内容によっては、背中の筋肉の働きが低下したり、向上することがあります。
しかし、姿勢を支えている筋肉の働きが低下すると、重心のバランスが崩れやすくなり、結果として猫背の悪化を招いてしまうというわけです。
ですから、寝ている時には体の力がしっかりと抜け、重心バランスが整いやすい体勢で寝るのがおすすめです。
体の力がうまく抜けていないと、朝起きた時に体が痛くなったりするでしょう。
寝心地の良い状態を探すために、何度も寝返りを打って眠りが浅くなるため、長い時間寝ているのに、全く疲れが取れない!という症状が起きてしまうこともあるでしょう。
横向き寝をすると、どうしても防ぎようがないのが、体の特定の部位に圧力がかかるということです。
首や肩、お尻など、仰向けで寝ている時と比べると、かなり狭い面積で身体全体を支えなければならなくなってしまいます。
圧がかかるということは、血流がそこで滞ってしまうということです。
筋肉がこわばって、背筋が伸ばしにくくなるため、横向き寝をすると猫背が悪化してしまうことが考えられるのです。
そこで、リラックス状態に近づけてから眠ることで、猫背に良い眠り方を取り入れることができます。
横向き寝をするとリラックスできる方も多いが…
人間が最も眠りやすく、疲れをしっかりと取ることのできる睡眠姿勢は、体に負担がかかっていないという体勢です。
体の一部分に大きな力が加わっている不安定な体勢をしていないと、どうしても眠りにくいだけではなく、猫背や首の痛み、肩の痛みに繋がってしまいます。
横向き寝をしていると、どうしても猫背の方は、自然に体を丸めて眠りやすくするという特徴があるんです。
横向き寝はリラックスするように感じる方も多いのですが、実際にはお腹の部分が圧迫されているので、内臓の位置がずれたり、背中の骨が丸まってしまうなど、体にとっては非常に大きな負担になっています。
横向き寝の方が寝やすい、リラックスできると感じる方の多くは、仰向けだと眠りづらい原因が何かあるということになります。
実は、猫背の方は体が歪んでいたり、骨盤の位置が正しい位置にないために、反り腰になっていることが少なくありません。
つまり、腰が緊張していたり、呼吸が浅くなるということが原因で、仰向け寝を嫌う傾向が強いんです。
横向き寝がリラックスできると感じている方は、実は仰向け寝が嫌いなだけ、ということも多いのです。
無意識のうちに横向き寝の方が落ち着くと考えていますが、それは仰向けだと眠りづらい原因があるからだ、と言えるでしょう。
横向き寝が猫背に良くないならどうすれば良い?
横向き寝は、基本的に猫背に良くない影響を与えます。特に、猫背など体に負担のかかる姿勢が続くと、睡眠障害にもなりやすいと言われているのです。
体の緊張がほぐれる体勢がなく、うまく眠ることができなくなるため、疲れとストレスが溜まってしまいます。
ぐっすり寝たという感覚を得るためには、猫背ではなく、体に負担をかけない姿勢で眠りたいものです。
骨と筋肉のどこにも余分な力がかかっていない状態を手に入れることが、猫背に良い睡眠方法です。
質の良い睡眠を得るために、背骨をまっすぐに保ち、首、肩、腰に負担をかけないことが大切です。
この寝ている時の正しい姿勢を手に入れるためには、起きている時の猫背から予防・改善していくことが必要です。
猫背は癖になりやすく、寝ている時にも、普段くせになっている猫背の体勢を取ってしまいやすいので、日頃から横寝をせず猫背の姿勢への対策をする意識が必要です。
猫背の方は横向き寝よりは仰向けがおすすめ
体に最も負担をかけない姿勢は、やはり立っている時と同じ仰向けの状態です。
ベッドに面している体の面積が広ければ広いほど、一定の場所に圧力が関わる加わらないため、体のリラックス効果が高まります。
腰痛持ちの方は、横向きになると楽だという方も多いのですが、骨盤が歪んでしまうこともあるため、猫背防止には良くありません。
横寝は、身体全体をくるっとまとめた状態になるため、眠っている間も、猫背の姿勢になってしまうことにつながります。
また、肩が内側に入ってしまう巻き肩という障害を起こしてしまうこともあるため、首のゆがみや猫背を悪化させる可能性が高いんです。
なお、横向きに寝ることと巻き肩の関係とその対策についてはこちらで詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒横向きに寝ると巻き肩になる?原因と対策について徹底解説します
猫背の方が快適に仰向けで寝るには?
では、横向き寝が好きだ、とにかくこれが落ち着くという猫背の方が、快適に仰向けで寝るには、どうすれば良いのでしょうか?
横向きに寝ることに慣れている方が、仰向けで寝るには、いくつかのコツが必要です。
特に、横向き寝が好きな方は、仰向け寝を快適に感じないことが多いため、普段からの習慣づけがポイントとなります。
違和感や痛みを出さないために、普段から仰向けで寝る意識が必要ですが、なぜか落ち着かないという方に、ぜひ取り入れてほしいポイントが3つあります。
1 首の下に枕を入れてみよう
猫背を改善していくためには、仰向けに寝て首の下に枕を入れるのが効果的です。
寝ている間には、体のあらゆる筋肉がリラックスしますが、首の筋肉はリラックスさせるのが横向き寝では、非常に難しいんです。
横向き寝をすると、首で体を支えなければならないため、どうしても筋肉がこわばってしまうことが多いと言えます。
横向き寝が好きな方が仰向け寝を始める場合、枕を首の下に入れることで、首周辺の筋肉を緩めることができます。
頚椎、つまり首の骨をあるべき位置に戻すことができるため、良い姿勢の習慣づけにつながるでしょう。
起きている時の姿勢の改善、つまり猫背の対策としても、とても効果的なので、横向き寝から仰向け寝に変えるという方は、首の下に枕を入れることを意識してみてください。
2 バスタオルを腰にあてよう
バスタオルを二つか四つ折にして、腰の位置に当てることで、無意識のうちに寝返りを打って姿勢が悪くなるのを防ぐことができます。
うつ伏せや横向き寝をしまわないためにも、軽くバスタオルを腰に当てて、眠ると良いでしょう。
3 膝を軽く曲げるとリラックスしやすい
仰向け寝をすると、なんだか落ち着かないという方に試してほしいのは、軽く膝を曲げるということです。
膝の下にクッションや枕などを入れると、軽く足を曲げた状態を自然に保つことができるので、背骨の緊張を和らげることにつながります。
横向き寝よりも、背骨の負担を軽減しつつ、身体をリラックスさせることができます。
どうしても横向き寝をしたいときは?
猫背には横向き寝よりも、仰向け寝の方が体に負担がかからず良いということが分かっていても、普段慣れている体勢、リラックスできる体勢で寝たいと感じる日もあると思います。
やはり猫背で悩んでいる方が毎日横向き寝をすることはおすすめできないのですが、どうしても横向き寝をしたいという方は、横向き用のマットレスや枕を取り入れると良いでしょう。
特に、横向き寝用の枕を取り入れれば、横向きに寝た時にも、首周辺の筋肉のこりを落としやすくなり、身体全体のバランスの乱れを最低限に抑えることができます。
猫背を改善したいなら横向き寝はできるだけ避けて
猫背を改善していくためには、身体の重心のバランスがとりやすく、筋肉をリラックスさせやすい仰向け寝がおすすめです。
横向き寝にはデメリットが多いように聞こえてしまいますが、呼吸がしやすくなったり、消化器系に負担がかからないなど様々なメリットがあるのも、事実です。
猫背は気になるけれど横向き寝がしたいという方は、横向き寝専用のアイテムを取り入れて、体への負担を軽減しましょう。
現代人の生活習慣ゆえに、どうしても猫背の姿勢が、いつもの姿勢として定着しがちです。
せめて、寝ている間だけでも体に負担のかからない姿勢を取り入れてあげることが、体をいたわることにつながります。
横向き寝をする頻度を減らし、猫背が改善されると、体のさまざまな辛い症状、肩こりや首こり、疲れやすさ、腰痛などが改善されることもあるでしょう。
見た目の印象も良くなるため、猫背が改善され、体に負担のかからないあなたにぴったりの熟睡姿勢を探してみてくださいね。