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横向き寝すると大転子・足の付け根が痛い?原因と対策を解説します

 
横向き寝すると大転子が痛い?
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横向き寝をするだけで足の付け根が痛い、大転子が痛いと感じている場合、横向き寝が原因になっていることがあります。
また、横向き寝をすることで、足の付け根が痛い場合には、股関節や骨盤のトラブルを抱えている可能性があります。
足の付け根が痛い、大転子が痛いことの原因を突き止めて対策をとれば、骨盤の歪みの矯正にもつながるため、痛みから解放されるだけではなく、ダイエット効果などもアップし、あなたの魅力がアップしますよ。
長年、腰痛や股関節の痛みに悩まされてきた私が、足の付け根や大転子の痛みと横向き寝の関係について、徹底解説していきます。

横向き寝とや足の付け根が痛いことの関係

横向き寝すると大転子が痛い?

横向き寝をすることが原因で、大転子や足の付け根が痛いと感じる方は、意外と少なくないものです。
横向きに寝ると、落ち着く…なんだかリラックスできる…と感じているから、横向き寝は続けたいけれど、大転子や、足の付け根の痛みの原因となっているのなら、やめた方がいいのかな…?と感じている方は、横向き寝が下半身、特に足の付け根や大転子に与える影響について、知っておくと良いでしょう。

横向き寝を続けていると骨盤に負担がかかる

横向き寝すると大転子が痛い?

横向き寝を続けていることが原因と分かっていてもいなくても、足の付け根が痛い、大転子が痛いと感じている場合は、骨盤の歪みが起きていることが考えられます。
骨盤がかなり歪んでいることの原因には、日頃の姿勢の悪さや妊娠・出産なども考えられますが、多くの場合、毎日続けている生活習慣にも、原因があるとされています。
足を組む癖などは骨盤の歪みの原因となりますが、多くのケースで当てはまるのが、寝ている時の姿勢なんです。

実は、横向き寝を続けていると、骨盤に大きな負担がかかります。
特に、横向き寝が好きだという方は、右側を下に、もしくは左側を下になど、決まった一つの方向があるという方が多いでしょう。

身体の片側に圧力がかかるから骨盤が歪む

いつも右側を下にして寝ている、いつも左側をして寝ているなど、特定の方向だけに圧力がかかる寝方をしていると、片側の骨盤が自分の体の重さで押し付けられることで、全体のバランスが乱れて、歪んでしまうというわけです。
片側を下にして寝る癖をつけてしまうと、反対側を下にして寝ることに違和感が出てしまい、心地よく寝れなくなってしまう、そのことが原因で、また同じ方向に戻るという悪循環に陥ってしまいます。
仰向けで寝ることにも違和感が出てくるため、その方向でしか眠れなくなり、骨格の歪みがどんどんと悪化するんです。
気がついたときには、自分では戻せないほど大きな骨盤のゆがみに陥ってしまう原因にもなるので、非常に危険です。

骨盤の歪みが原因となり、足の付け根や大転子が痛いといった症状が引き起こされます。
それを予防するためには、いつも体の片側を下にして、横向き寝をしないことが、非常に大切になってきます。

横向き寝にもメリットはある

横向きにを続けることで骨盤の歪みを引き起こし、足の付け根が痛い・大転子が痛いといった症状が引き起こされるケースはありますが、横向き寝をすることに、もちろんメリットもあります。

腰痛の緩和につながる

横向き寝すると大転子が痛い?

横向き寝をすることは、足の付け根が痛い・大転子が痛い原因になり、骨盤の歪みを引き起こすとも言われていますが、実はそれと同時に、腰痛の緩和につながる体勢だとも言われているんです。
この二つは、パッと見では矛盾しているように感じるのですが、体の大部分を占めている腰への負担を軽減するためには、横向き寝が適しています。
特に、身体が沈み込んでしまうような柔らかめの布団などを使っていると、なおのこと腰への負担は重くなるため、横向きで寝ることで、腰への角度を自由に変えることができます。
背骨が曲がっているような寝方ではなく、横向きで骨盤と首と背中が一直線になるような体勢を作り出すことが、骨盤への負担を軽減するコツです。

足の付け根が痛い・大転子が痛い時に考えたい構造

横向き寝をすると大転子・足の付け根が痛いと感じている方がまず考えてみたいのが、足の付け根や骨盤、股関節といった体のパーツがどのような構造になっているかということです。
足の付け根が痛い、大転子が痛いという症状を防止し、改善するために、これらの構造を知ることは大切です。
構造を知ることで、なぜそこが痛むのか?という原因がわかり、予防や対策がしやすくなりますよ。

股関節の構造はこうなっている

横向き寝すると大転子が痛い?

では、まず股関節の構造から見ていきましょう。股関節といえば、ざっくり言うと足の付け根のことなのですが、具体的には、様々な細かいパーツに分かれています。
大腿骨の先端にあるボールのような形をした大腿骨骨頭と言われるものと、骨盤側で、骨の受け皿となるお椀型の臼蓋との組み合わせによってできている関節のことです。
骨頭が、約75%程度が包み込まれてた状態で動くことで、関節は安定していきます。

実は、股関節には歩く時に体重の3倍から4倍もの力がかかるとされているので、非常に体の中でも大きな負担のかかる、強い関節と言えるでしょう。
この大きな力を支えることができるよう、股関節は、筋肉などで全体を覆っていて、安定性を保っているんです。
股関節、つまり足の付け根の痛みを起こさないためには、これらの関節の骨に負担をかけすぎないようにしつつ、周辺の筋肉を鍛えることが非常に大切になります。
大転子と言われているのが、骨頭の反対側にある大きな膨らみのことです。足の付け根の外側を押して、触れることができるのが、大転子にあたります。

骨盤と足の付け根が痛い・大転子が痛い症状の関係

では、骨盤と足の付け根、つまり股関節には、どのような関係があるのでしょうか?
横向き寝をすることで、身体の多くの体重が骨盤にかかってしまい、さらにマットレスに接している面積が小さいため、骨盤に負担がかかります。
骨盤に歪みが生じることで、足の付け根が痛い・大転子が痛いといった症状につながるのですが、足の付け根と骨盤には、どのような関係があるのでしょうか?

骨盤は非常に大きな骨ですが、周辺に様々な筋肉があり、それが関節の動きを制限しています。
股関節の可動が狭くなってしまう原因は、この骨盤のズレです。そして、この骨盤のズレは、横向き寝の繰り返しによって、引き起こされることがあります。

足の付け根が痛い・大転子が痛い時に考えられる病気

横向き寝すると大転子が痛い?

横向き寝をすると、足の付け根が痛い・大転子の部分が痛いと感じる方は、骨盤のズレからくる股関節の可動域の狭まりだけではなく、疾患にかかっている可能性もあります。
そのような病気が原因なら、そちらの根本を治療しなければ、足の付け根が痛い・大転子が痛いといった症状は、横向き寝をやめたところで、改善されないかもしれません。
では、具体的にどのような病気が考えられるのでしょうか?

変形性股関節症

横向き寝をすると、足の付け根が痛い・大転子が痛いという時に考えたい病気の一つは、変形性股関節症と言われるものです。
変形性股関節症になってしまうと、痛みは放っておいても治るものではありません。
進行してしまうと、昼夜を問わず、常に強い痛みが続き、日常生活に大きな支障があります。
変形性股関節症とは、股関節の軟骨部分がすり減ることで、関節が変形してしまい、痛みを生じさせる病気のことです。

膝の上部やお尻、足の付け根などにこわばりや重たい感じを覚えたという記憶があり、その後横向きで寝ると足の付け根が痛い・大転子が痛いという症状が出た場合には、この変形性股関節症を疑ってみると良いでしょう。

股関節脱臼

股関節脱臼は、強い痛みを引き起こす怪我の一つです。横向き寝をした時に、大転子が痛い、足の付け根が痛いと感じる以外にも、日常生活で常に股関節が痛い!と感じ始めるようになるでしょう。
正常な股関節は、大腿骨の大腿頭骨という骨が骨盤のくぼみにはまって、形成されています。
この骨とくぼみが完全に外れている、または外れかかっている状態になると、足の付け根に強い痛みが出るようになります。

先天性のものではない場合、強い衝撃が加わった時に起こる怪我なので、歩行が不可能になります。
緊急に脱臼を戻さなければ大腿骨頭壊死など、深刻な状態に進行する可能性が高いため、緊急を要する状態の一つです。
横向き寝をすると、足の付け根が痛いという以外にも、何もしていなくても強い痛みがある、歩けないほど大転子周辺に痛みが残るという場合には、この股関節脱臼を疑いましょう。

関節リウマチ

関節の内側を覆っている滑膜と呼ばれるパーツに炎症が起きる病気である関節リウマチも、横向き寝をした時に、足の付け根が痛い、大転子が痛いといった症状を引き起こす理由となる場合があります。
横寝をすることで、痛みが特別ひどくなるというわけではないものの、股関節に発症した場合は、強い腫れや痛みを生じさせます。

この病気は、手足の指関節にこの症状は起こりやすいのですが、股関節にも発症することがあり、特に朝にこわばりや痛みを生じさせるケースが少なくありません。
横寝をした次の日の朝、特に足の付け根が痛い、大転子周辺が痛いと感じている場合には、この関節リウマチを疑うことができます。

突発性大腿骨頭壊死症

この突発性大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭の血流が悪くなることで、骨の組織が死んだ状態になり、骨折してしまう病気のことです。
足の付け根のあたりに、急に痛みが現れることが多いのですが、お尻や膝、腰といった体の他のパーツの痛みから、症状が始まることもあります。
骨が折れてしまうわけですから、横向き寝をした状態では、足の付け根が痛いどころか、その体勢を保つことすら、辛くなってしまうでしょう。

左右どちらの骨が折れているかによっては、大転子あたりに痛みや違和感を感じる程度だということもあります。
強い痛みが急に現れたという場合には、この突発性大腿骨頭壊死症を疑うことができるでしょう。

股関節唇損傷

股関節の使いすぎや骨盤の形態異常などによって股関節痛が生じる病気は、股関節唇損傷と言われています。
これまで、原因のわからなかった股関節痛の多くは、この股関節唇損傷という診断を、近年では受けているでしょう。
自然に治ることもあるのですが、変形性関節症や臼蓋形成不全などとも混同されやすいため、医師に相談するのがおすすめです。
横向き寝をして、足の股関節に負担がかかる時に、足の付け根が痛い、大転子が痛いと感じる場合には、悪化する前に一度専門医に相談することが大切です。

横向き寝で足の付け根が痛いときの対策

横向き寝用のアイテムを使う

横向き寝すると大転子が痛い?

横向き用のまくらや抱き枕などを使うことで、横向き寝をした時の骨盤や股関節への負担を、軽減させることができます。

クッションで補正

横向きにを続けたいという場合には、足の間に薄めのクッションなどを挟み、体を補正しましょう。足や腰が水平の高さに近くなるため、痛みが楽になるでしょう。
体を少し丸めて横向きになると、腰や骨盤への負担も、軽減されます。

タオルで腰回りの違和感を軽減

横向き寝すると大転子が痛い?

足の付け根が痛い、大転子が痛いと感じる場合には、やはり仰向けにトライするのがお勧めです。
しかし、骨盤が歪んでしまっている場合、急に仰向け寝を試しても、違和感を感じてしまい、眠りにくいということがあるでしょう。
その時は、タオルを使って補正するのがポイントです。腰と敷き布団の間の隙間が埋まるように、タオルを詰めましょう。
腰回りの違和感が軽減するため、股関節や足の付け根の負担を軽くしながらも、快適に眠りやすくなります。

股関節が痛い場合は原因を早く突き止めて対策を

横向き寝すると大転子が痛い?

横向き寝をすることで、片方の骨盤に体重のほとんどがかかってしまうため、骨盤の歪みを引き起こし、股関節のトラブルの原因になるということがわかりました。
骨盤と股関節には深い関わりがあるため、骨盤の歪みによって、足の付け根が痛い、大転子が痛いといった症状を引き起こす場合があります。

股関節の痛みは、骨盤の歪みが原因のこともありますが、深刻な進行してしまう病気や怪我の場合もあるため、できるだけ原因を突き止めて、対策するのがおすすめです。
骨盤の歪みがひどい場合には、タオルなどで補正しつつ、まずは仰向け寝を試してみてくださいね。

なお、こちらでは横向きに寝ることによる股関節への影響について説明していますので、興味がある方はご覧ください。
横向きで寝ると股関節が痛い?横寝と股関節の痛みの関係、原因と対策

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