低温調理器で美味しいよだれ鶏を作る!おすすめ温度・レシピを公開
手頃な価格でたっぷり作れるチキンレシピの中で、最近注目の『よだれ鶏』。「想像しただけでよだれが出てしまうおいしさ」であることから『よだれ鶏』という名前がついた中国・四川料理で、ご飯にもお酒にも合うため家庭メニューとしても大人気!
低温調理器では鳥肉をじっくり低温で加熱するため、パサつきなどの失敗がなくジューシーに仕上がります。低温調理器で作った『よだれ鶏』は、普通に茹でる・蒸すのとは全く異なる味わいが出るので、ぜひ試してもらいたいレシピのひとつです。
低温調理器の元祖としてNo.1シェアを誇る『ANOVA(アノーバ)』や、国内初の専門メーカー『BONIQ(ボニーク)』など、高機能で使いやすい低温調理器を持っている人も増えてきているようですが、いつも同じメニューばかりで飽きてきた…と持て余している人も。
『よだれ鶏』は低温調理器を使えば超簡単に作れるだけでなく、タレのレシピが豊富なところも魅力です。低温調理器を使いこなせずにいる人はぜひ『よだれ鶏』でメニューのバリエーションを増やしてくださいね!
もくじ
低温調理器で作るよだれ鶏レシピ5選
人気の『ANOVA(アノーバ)』や『BONIQ(ボニーク)』などの低温調理器は、肉や魚などの食材を長時間かけて低温で加熱することができる調理機器です。
焦げ付きやムラなどの失敗がなく、油を使わないので摂取カロリーを抑えられるというメリットがあります。さらに、低温調理器を使う場合、密封して調理するため食材の栄養や旨味を逃さず、浸透圧によって味の染み込みもよくなるとされています。
レシピ①絶品!甘辛酸っぱいよだれ鶏
材料(2~3人分)
- 鶏むね肉…1枚(約300g、厚み2cm以内)
- 長ねぎの青い部分…1本分
- しょうが皮…適量
- 塩…適量
- こしょう…適量
- ごま油…大さじ1
<タレ>
- すりおろしにんにく…小さじ1
- すりおろししょうが…小さじ1
- 黒酢…大さじ3
- しょうゆ…大さじ3
- 砂糖…大さじ2
- ごま油…大さじ2
- 白ごま…大さじ2
- 豆板醤…小さじ1
- 花椒…小さじ1
- ラー油…大さじ1
<薬味>
- 白ねぎ…5cm分
- ピーナッツ…適量
- 香菜…適量
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
60℃/1時間30分
・手順
- 鶏肉の下ごしらえ
鶏むね肉を軽く叩いてから両面に塩・こしょうを振ります。 - 袋に食材を詰める
フリーザーバッグなどの袋に鶏むね肉、ごま油、しょうが皮、長ねぎの青い部分を入れて空気を抜き密封します。 - 低温調理器を設定、投入
低温調理器を60℃/1時間30分に設定し、温度が達したら食材を入れた袋を湯せんして低温調理を開始します。 - タレ作り
花椒・ラー油以外すべてのタレの材料を小鍋に入れて火にかけます。ひと煮立ちしたら火を止め、砂糖を溶かすように全体をなじませます。さらに花椒をビニール袋に入れて上から麺棒などで叩いて砕き、ラー油と共に火から下ろしたタレに加えます。 - 薬味準備
白ねぎ・香菜をみじん切りにし、ピーナッツをビニール袋に入れて小さく砕くか刻んでおきます。 - 仕上げ
低温調理器での調理が終了したら、袋から鶏むね肉を取り出してスライス。袋に残った肉汁をタレに加えて混ぜ合わせます。皿に盛った鶏むね肉にタレをかけ、上から薬味をかけたら出来上がりです。
調理のポイントや注意点
使用するのは鶏もも肉でもOK。タレはよだれ鶏に対して2回分の量となっています。冷蔵庫で約2週間保存可能です。花椒を乾煎りしておくとさらに香りが立つのでより本格的なよだれ鶏に仕上がります。
レシピ②子どももおいしく♪さっぱりよだれ鶏
材料(2~3人分)
- 鶏むね肉…2枚
- しょうゆ…大さじ3
- 酢…大さじ1
- 砂糖…小さじ2
- レモン汁…大さじ1
- ごま油…大さじ1
- 白ねぎ…10cm
- しょうが(チューブでも可)… 一片の半分
- にんにく(チューブでも可)…一片
- すりごま…大さじ1
- ゆで汁…大さじ4
- (大人用)食べるラー油…大さじ1
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
62℃/2時間
・手順
- 鶏肉の下ごしらえ
鶏むね肉の両面を包丁の背で軽く叩いて厚さをある程度均一にし、塩・こしょうを振ります。 - 食材を袋に入れる
フリーザーバッグなどの袋に鶏むね肉を入れて空気を抜き、密封します。 - 低温調理器を設定、投入
低温調理器を62℃/2時間に設定し、準備が完了したら食材を入れた袋を湯せんします。 - タレ作り
白ねぎをみじん切りにし、にんにく・しょうがをすりおろしておきます。それらにしょうゆ、酢、砂糖、レモン汁、ごま油、すりごまを加えてさっと混ぜ合わせます。 - 仕上げ
低温調理器の終了時間になったら、袋から鶏むね肉を取り出して食べやすい大きさに切ります。袋に残ったゆで汁を4でつくったタレに加えて混ぜ、皿に盛った肉にかけます。辛味が欲しい大人は食べるラー油を上に乗せて出来上がりです。
レシピ③鶏モモで!坦々風よだれ鶏
材料(2人分)
- 鶏もも肉…1枚
- 酒…大さじ2
- 塩…2つまみ
- こしょう…2つまみ
<タレ>
- 市販のごまダレ…100cc
- 中華だし…10g
- 粉花椒または粉山椒…少々
- ラー油…2~3プッシュ
- 甜麺醤…小さじ1
- ごま油…小さじ1
- 鶏肉の煮汁
<薬味>(分量は好きなだけ)
- 青ねぎ
- シソまたはパクチー
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
60℃/1時間30分
・手順
- 鶏肉の下ごしらえ
鶏もも肉の余分な脂を取り除いてから、両面に塩・こしょうをします。 - 鶏肉を袋に詰める
フリーザーバッグなどの袋に下処理した鶏もも肉と酒を入れてなじませ、袋の中の空気をしっかりと抜いて口を閉じます。 - 低温調理器の設定、投入
低温調理器を60℃/1時間30分に設定して、設定温度に達したら鶏もも肉を入れた袋をお湯に投入します。 - タレ作り
小鍋にごまダレを入れて沸騰させ、中華だし、粉花椒または粉山椒、ラー油、甜麺醤を加えて軽く混ぜて1~2分煮詰めてから火を止めます。火を止めてからごま油を加えてひと混ぜ。青ねぎみじん切り、シソやパクチーは細切りにしておきましょう。 - 仕上げ
低温調理器での調理が完了したら、袋から鶏もも肉を取り出してスライスします。袋に残った肉汁を4で作ったタレに加えて混ぜ合わせます。スライスした鶏もも肉にタレをかけ、青ねぎやしそ、パクチーを上から盛り付けたら完成です。
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら鶏むね肉を取り出し、スライスして皿に盛る。フリーザーバッグに残った鶏の汁は、たれに加える。
たれをたっぷり上からかけ、白ねぎ、ピーナッツ、香菜を盛り付けたら出来上がり。
調理のポイントや注意点
パクチーは切らずにそのまま上に乗せても、みじん切りにして鶏もも肉の下に敷いて隠し味にしてもOK。
レシピ④たっぷり野菜で!ヘルシーよだれ鶏
材料(2人分)
- 鶏もも肉…2枚
- 酒…50ml
- 長ねぎの青い部分…1本分
- 塩…2つまみ
- こしょう…少々
- しょうが…1片
- 長ねぎの白い部分…1本分
- レタス…好きなだけ
- 水菜…好きなだけ
- かいわれ…好きなだけ
- きゅうり…好きなだけ
<タレ>
- 中華だし…小さじ1/2
- しょうゆ…大さじ3
- 黒酢…大さじ4
- にんにく…1片分
- しょうが…1片分
- ラー油…大さじ2
- 粉花椒…少々
- 鶏肉の茹で汁
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
62℃/2時間
・手順
- 鶏肉の下ごしらえ
鶏もも肉の黄色い余分な脂を取り除いて、両面に塩・こしょうをします。 - 食材を袋に入れる
袋に下ごしらえした鶏もも肉と酒、長ねぎの青い部分、薄切りにしたしょうがを入れ、袋の上からなじませて空気を抜いて密封します。 - 低温調理器を設定、投入
低温調理器を62℃/2時間に設定し、設定温度に達したら食材を入れた袋を湯せんします。 - タレ作り
長ねぎの白い部分をみじん切りに、しょうがとにんにくをすりおろしておきます。中華だし、しょうゆ、ラー油、黒酢、にんにく、しょうが、粉花椒を混ぜ合わせます。 - 野菜の準備
レタスを一口大にちぎり、きゅうりは細切りにしておきます。かいわれと水菜は3~4cm程度の長さに切ります。 - 仕上げ
低温調理器での調理が終了したら、鶏もも肉を取り出して食べやすい大きさにカットします。袋に残った肉汁をあたたかいうちに4で作ったタレに加えて混ぜ合わせておきます。レタス、水菜、きゅうりを敷いた皿に鶏もも肉を乗せてタレをかけ、最後にかいわれを散らして出来上がりです。
レシピ⑤食べ応え抜群!ザクザクよだれ鶏
材料
- 鶏もも肉…1枚
- 柿の種…小袋1袋分程度
- 万能ねぎ…20g
- ポン酢…大さじ2
- ラー油…大さじ1/2
- すりおろししょうが(チューブでも可)…1/2片分
- すりおろしにんにく(チューブでも可)…1/2片分
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
60℃/1時間30分
・手順
- 鶏肉の下ごしらえ
鶏もも肉の余分な脂を取り除き、皮部分にフォークで穴を開けます。両面に塩・こしょうをしてなじませます。 - 鶏肉を袋に詰める
袋に鶏もも肉を入れて空気を抜いてしっかり密封します。 - 低温調理器を設定、投入
低温調理器を60℃/1時間30分に設定。食材を入れた袋を湯せんして低温調理を開始します。 - タレ作り
万能ねぎを小口切りにし、柿の種を袋の上から叩いて砕いておきます。器にポン酢、ラー油、しょうが、にんにくを入れて混ぜます。 - 仕上げ
低温調理が完了したら、袋から鶏もも肉を取り出してカットします。袋の中の肉汁はタレに加え、カットした鶏もも肉にかけます。最後に砕いた柿の種とねぎをかけて完成です。
調理のポイントや注意点
出来上がってから時間が経つと柿の種が水分を吸ってしまうので、柿の種は食べる直前にかけるようにしてください。
基本を押さえよう!袋の選び方と密封方法
低温調理器に使用する袋の選び方
低温調理器を使用して調理をするときは、調理する食材をフリーザーバッグなどの袋に入れて真空状態にします。低温調理器のメーカーや種類によっては、専用袋や真空パック器が付属されていることもありますが、市販のポリ袋やフリーザーバッグで代用することも可能です。
低温調理器で使用する袋には耐熱・耐冷性があり空気を通しにくく、穴が開きにくいものを選ぶといいでしょう。
ただし、低温調理器では90℃を超えるような加熱はほとんどしないのでそれほど高い耐熱性はなくても問題ないとされています。また、調理した袋のまま長期保存しないのであれば、ガスバリア性の高さなどについてもそれほど高機能でなくていいと思います。
調理中に破れたり穴が開くことを避けるため、ジップロックのような口をしっかり閉じることのできるフリーザーバッグを使用するのが最もおすすめです。
バッグを上手に真空状態にする方法
低温調理器で湯せん調理をする際、袋に食材を入れて真空状態にする必要があります。袋の中に余分な空気が残っていると加熱が均一にできなくなったり、味の染み込みが悪くなったり調理の失敗につながることもあると考えられています。
袋の中の空気をしっかり抜くための真空パック器も販売されていますが、専用の機器がなくても袋を真空状態にすることは可能です。最も手軽で効果的な方法は、水圧を利用したもので、水が溜まったボウルの中に食材を入れた袋を沈め余計な空気を抜いていく方法です。
上手に袋を真空状態にする方法は、低温調理器メーカー『BONIQ(ボニーク)』のレシピサイトでも紹介されているので、ぜひ参考にしてくださいね。
低温調理器で作るよだれ鶏レシピまとめ
よだれ鶏は元々比較的簡単に作ることができる料理ですが、鳥肉への火の通り具合で味わいが大きく変わってしまいます。火が入りすぎると食感が硬くなってしまったりパサついてしまうこともあるので、適度な水分と旨味を閉じ込めることができる低温調理器はぜひ利用したいアイテムです。
よだれ鶏はタレに変化をつけることでさまざまな楽しみ方ができます。低温調理器メーカーの公式サイトや大手レシピサイトをはじめ、『BONIQ(ボニーク)』や『ANOVA(アノーバ)』などの低温調理器愛用者のブログやSNSにもよだれ鶏のレシピが数多く紹介されているのでぜひチェックしてみてくださいね。
なお、こちらでは低温調理器BONIQ(ボニーク)についてご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒低温調理器BONIQ(ボニーク)を徹底解説!時間と温度・使い方など