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アルコール(エタノール)と次亜塩素酸水を比較|除菌効果や危険性など

 
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2020年は新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大し、自宅で手指の消毒はもちろんのこと、お掃除の際に除菌・殺菌を意識し始めた!という方も多いですよね。

除菌水や抗菌効果のあるアイテムは人気を集めていますが、何がどう違うのかいまいちわからない!どれをどこに使えば良いの?と悩んでいる方も少なくないのでは?

結論から言うと、アルコール消毒液にも次亜塩素酸水にも殺菌・消毒・抗菌といった効果はあるものの、扱い方や消臭効果といった点で、大きな違いもあります。

今回この記事では、以下のようなポイントでエタノールと次亜塩素酸水の違いを比較していきます。

  • 定義と成分の特徴
  • ウイルスへの効果
  • カビ対策効果
  • 汚れ落とし
  • 消臭効果
  • 除菌・殺菌効果
  • 安全性
  • コスパ
  • 扱いやすさ

家族の健康を守るために欠かせない自宅の除菌・殺菌に有効な次亜塩素酸水とアルコールの違いをしっかりと理解することで、コスパよく使い分けしたり効果についての不安を解消したりできるので、気分も晴れやかになります。

インフルエンザに家族で一気に感染してしまった経験をきっかけに、家庭内の除菌マスターとなった私がお約束しますよ!

エタノールと次亜塩素酸水が注目されている理由

アルコールと次亜塩素酸水を比較

毎年訪れるノロウイルスやインフルエンザの流行ピーク。
2020年には、新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大が顕著となりましたね。
この時期に多いのが、殺菌・消毒効果を持った洗剤や除菌水、手の消毒スプレーなどの品薄・品切れです。

アルコールスプレーなどが入手困難になったことをきっかけに注目され始めたのが、次亜塩素酸水なんです。
アルコール消毒液の代用として使える殺菌液、手が荒れない消毒液として厚生労働省にも認可されています。

医療の現場でも多く使われているアルコール消毒液と新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに注目が集まっている次亜塩素酸水、これら2つの違いをはっきり理解していない人は多いでしょう。

赤ちゃんやペットがいる家庭でも使えるのか?副作用なく風邪・インフルエンザや花粉症対策にも使うことができるのか?といった小さな疑問を解決するためにも、比較表がとても参考になりますよ。

アルコールと次亜塩素酸水の定義・特徴を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

では早速、アルコールと次亜塩素酸水はそれぞれどのような成分なのか?定義から比較してみましょう。

アルコール(エタノール)

採血や注射・点滴を打つ時など、医療現場でも多く使われているのがアルコールです。
古くからアルコールには消毒殺菌効果があることが知られており、食品の除菌や保存にも活用されていますよね。
私たちにも馴染みのある成分なので、アルコールスプレーやアルコールジェルを掃除や手の消毒などを目的として、日常的に使っているという方も多いでしょう。

消毒・殺菌・抗菌に使われているアルコールには、主にエタノールが使われています。
アルコールジェル・スプレーなどに表示されている「80%」「90%」といった数字は、含まれているエタノール濃度を表す数字です。

ただこのアルコールを使った消毒・殺菌剤、面白いことにエタノールの濃度が高ければ高いほど殺菌効果が高まるというわけでもないんです。
エタノール濃度が高くなりすぎると、アルコールを使った時に細菌が死滅するまでの時間が、逆に長くなるとされているんです。
最も効率よく消毒・殺菌するのに必要なエタノールの濃度は、70%とされています。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水とは、塩化ナトリウム水溶液、私たちの身近なところで言えば食塩水を電気分解することによって作られた成分です。
細菌だけではなくウイルスを取り除く効果もあるため、アルコール消毒液に代わる新たな消毒液として高い注目を集めています。
次亜塩素酸水の液性は、弱酸性から中性です。

次亜塩素酸水は元となる成分を粉末状にしたり極端に濃度を高めたりするということができないため、家庭で作ることは一般的に不可能で、高額な専用の機械使ってのみ生成できます。

経済産業省によると、2020年に世界中で感染拡大が認められた新型コロナウイルスに対して次亜塩素酸水は有効な可能性があるとされています。

アルコールと次亜塩素酸水のウイルスへの殺菌効果を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

殺菌・消毒液の違いについて考えるときに知っておきたいのが、細菌とウイルスは異なるものということです。

細菌は目には見えない小さな生物であり、単細胞生物で、人の体の中に入ると病気を引き起こすものがあります。
大腸菌・結核菌・黄色ブドウ球菌などがよく知られています。
また、ボツリヌス菌やO-157を始めとした食中毒の原因となる細菌も多くありますね。

一方で、ウイルスは細胞よりもかなり小さく、細胞と比較すると1/50程度の大きさです。
自分では細胞を持たないものの、他の細胞に入り込んで増殖していきます。
よく知られているウイルスとしては、インフルエンザウイルスやノロウイルスなどがあります。

細菌もしくはウイルスが原因で病気になってしまった場合、薬の種類を変える必要がありますよね。
例えば細菌の場合、抗生物質は効きません。

これと同じように、殺菌・病気予防について考えるときには、細菌には効いてもウイルスには効かないもの、ウイルスには効いても細菌には効果のないものがあると言えるでしょう。

では、エタノールを主成分としたアルコールと次亜塩素酸水を比較した場合、ウイルスに対する効果にはどのような違いがあるのでしょうか?

アルコール(エタノール)

アルコールは万能な消毒液というイメージがありますが、エタノールか主成分であるアルコール消毒液にも弱点があります。

脂質とタンパク質を溶かすという特徴を持ったアルコール消毒液は一般的な微生物にほとんど対応できますが、芽胞菌と呼ばれる種類の細菌には対応できません。
これには、セレウス菌・納豆菌・ウェルシュ菌などが含まれます。

そして、ノロウィルスには効果がないことで知られています。
ここが、次亜塩素酸水と比較すると最も異なる特徴のひとつです。

ちなみに、アルコール消毒剤は細菌やウイルスのタンパク質の特徴を変化させることで働きを抑えるという仕組みになっています。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水はエタノールが主成分であるアルコール消毒液と比較すると、ノロウイルス・インフルエンザウイルス・O-157などを始めとした様々な細菌やウイルスに効果があるという特徴を持ちます。
それで、アルコール消毒液では効果が期待できないノロウイルスや芽胞菌にも効果を期待できるとされているんです。

次亜塩素酸水は、次亜塩素酸による酸化反応によって殺菌を行うという仕組みになっています。

アルコールと次亜塩素酸水のカビへの効果を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

毎日綺麗に掃除しているつもりでも気が付くといつのまにか生えている!というカビにお悩みなら、殺菌・消毒を徹底する掃除をおすすめします。
生えてしまったカビを退治したいという場合にも、カビの原因となる細菌をきちんと取り除くことが大切です。

温度や湿度などの条件が合うとカビの原因となる菌が活発に繁殖し始めるため、キッチン・台所・トイレ・お風呂などにカビは起こりがちです。
菌が繁殖してカビを引き起こす前に、原因菌を徹底して除去することが大切ですが、次亜塩素酸水とアルコール、カビの原因菌への働きという点を比較すると、どのような違いがあるのでしょうか?

アルコール(エタノール)

エタノールが主成分であるアルコール消毒液やアルコール抗菌水はカビ対策にぴったりです。

タンパク質を分解して死滅させるという特徴を持つアルコール液を使えば、カビの原因菌となるたんぱく質がきちんと分解されるため、手軽にカビ予防したいという場合のお掃除にはとても向いている成分です。
特に、カビを取り除いた後の仕上げにアルコール除菌スプレーなどを使用しましょう。

布製品などのカビ予防にも、アルコールスプレーなどを活用することができます。

しかし、ニスや水性ワックスが使われた塗装部分・桐の家具アクリル製のプラスチックなど、特定の素材には使うことができないため要注意です。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水も、水回りを中心とした自宅の気になるカビ対策にぴったりの成分!
カビ菌の除菌ができるため、カビの繁殖を防ぐことができます。

ちなみに、次亜塩素酸ソーダやカビ取り洗剤に含まれている強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムとは成分や特徴が全く異なるため、混同しないよう注意して下さいね。

次亜塩素酸水には漂白作用や洗浄作用はないものの、カビの繁殖や根を張ることを予防するという効果があります。
表面に見えているカビのコロニーを取り除く効果はもちろんのこと、奥底に眠っているカビ菌を殺菌する効果が期待できます。

肌と同じ弱酸性で、有機物と接することで水と同じ成分に戻るという特徴を持っているので、カビが発生してしまった部分の素材に関係なく使えるという点がアルコールと比較した時に大きく異なっています。

アルコールと次亜塩素酸水の汚れ落とし効果を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

お家での掃除に次亜塩素酸水やアルコールを取り入れたいと考えている方の中には、汚れ落としと消毒・殺菌が同時にできれば良いのに…と思っている方も多いはず。
除菌水として効果的な成分だからといって、必ずしも洗浄・効果汚れを落とす効果が高いというわけではありません。

結論から言うと、汚れ落とし効果があるのはアルコールだけです。
では、詳しく比較してみましょう!

アルコール(エタノール)

エタノールが主成分であるアルコールスプレーは、とても使いやすく効果の高いお掃除アイテムです。
洗剤というジャンルには入りませんが、たんぱく質を溶かすという効果があるため特に皮脂汚れや油汚れに効果的な成分と言えるでしょう。

さらに、エタノールの濃度が高いアルコールスプレーには高い揮発性があるため、拭き取り掃除をした後はすぐに乾きます。
拭いたた跡が残らず、手垢などが気になる部分のお掃除にもぴったり!
二度拭きの手間もかかりませんよ。

汚れ落としの効果を期待したいというお掃除にアルコールを使うなら、お好みのアロマオイルなどを数滴加えると良いでしょう。

揮発性が高く汚れ落としの効果が期待できるアルコールは、毎日みんなが触っているテレビのリモコンの拭き掃除など、電化製品にも使えます。
電気のスイッチプレートや家電にも、アルコールを使ってみてくださいね。

次亜塩素酸水

タンパク質を分解することで油汚れなどの掃除に向いているアルコールと比較すると、次亜塩素酸水には汚れを落とすという洗浄効果はありません。

次亜塩素酸水はアルコールと比較するとすぐに反応し、分解されてしまうという特徴があります。
すでに汚れを十分に拭き取ってある場所に吹きかけることで、殺菌・消毒効果を発揮しますが、汚れている部分にふりかけてもすぐに有機物に触れるので水に分解されてしまい、洗浄効果を期待できません。

殺菌・消毒したい場所に使う場合には、事前に他の洗剤などを使って汚れをきれいにふき取ってから使用することが非常に重要になります。

アルコールと次亜塩素酸水の消臭効果を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

車や部屋・トイレなどの空間消臭や布製品消臭という面でアルコールと次亜塩素酸水を比較すると、どのような違いが出るのでしょうか?

アルコール(エタノール)

アルコールをキッチンの生ゴミの匂いが気になる部分やカビ臭さが気になるお風呂場などにふりかけると、菌の繁殖が原因となる雑菌臭や腐敗臭を改善する効果が期待できます。
ただ、どちらかと言うと即時の消臭効果よりもニオイ予防効果の方が高いと言えるでしょう。

トイレのニオイはアンモニア臭などが原因になっていることが多く、それらはアルカリ性の成分なので、酸性ではないアルコールを使ってもあまり効果が期待できません。
しかしこまめに掃除する場合、時間が経っていない尿は酸性汚れですのでアルコールでの掃除による消臭効果が十分期待できるでしょう。

次亜塩素酸水と比較すると、アルコールは有機物に触れてもすぐに分解されないため、汚れが多いトイレ掃除や消臭に使いやすい成分と言えます。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水はアルコールと比較すると有機物に反応しやすいという特徴を持っているため、臭いの原因となる有機物を分解することによる高い消臭効果が期待できます。
動物にも無害なので、ペット用の消臭スプレーの代用としても活用できるほど強力なんですよ!

次亜塩素酸水はアルコールと比較しても使える範囲が広く木製のキッチン用品などにも活用できるため、ニオイが気になってはいたけれど従来の消臭スプレーが使えなかったというアイテムに、積極的に使いたいものです。

なお、こちらでは次亜塩素酸水を使用したトイレ掃除について説明していますので、興味がある方はご覧ください。
次亜塩素酸水でトイレの掃除・消毒|消臭やコロナ・ノロウイルス予防に

アルコールと次亜塩素酸水の除菌・殺菌・抗菌能力を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

アルコールと次亜塩素酸水は、どちらも高い殺菌・除菌能力を持つ成分です。

アルコール(エタノール)

アルコールは、タンパク質を変性させることによって細菌やウイルスへの効果を発揮します。

しかし次亜塩素酸水と比較すると、使える範囲が狭いという特徴を持っています。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は酸化反応を使って除菌するという仕組みになっています。
アルコールと比較すると特徴的なのが、ノロウイルスへの高い消毒効果です。

ノロウイルスの家庭内での二次感染を防ぎたいという場合、嘔吐物の処理などに積極的に活用できます。

アルコールと次亜塩素酸水の安全性・危険性を比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

いくら殺菌能力・除菌効果が高い洗剤だとしても、危険性があり安全に使うことが難しい成分であれば、使用を控えたいと思っている方は多いでしょう。

特に、ペットや赤ちゃん、小さな子供さんがいるご家庭では安全性を確認することは非常に大切ですね。

では早速、エタノールを主成分とするアルコール液と次亜塩素酸水の安全性を比較していきましょう。

アルコール(エタノール)

エタノールを主成分とするアルコール液は、基本的には安全に自宅で使うことができる成分です。
しかし、毎日頻繁に、そして必要以上にアルコールを使っていると肌が荒れてしまうことがあります。
アルコール消毒剤には皮膚の油脂成分、つまり皮脂を取り除く作用があるからです。

ウイルス感染・風邪予防でアルコール消毒液を手に使うと、肌が乾燥してしょうがない!手が荒れてしまう!という方も多いと思います。
特に、肌の弱い子供や赤ちゃんであれば、アルコールに強く反応してしまう可能性があります。
これは、次亜塩素酸水と比較すると注意が必要なポイントです。

さらにもう一点、体質によってはアルコールに対してアレルギー症状が現れる方もいます。
生まれつきアルデヒドという物質を分解しにくい体質であれば、アルコール成分に過敏に反応してしまうんです。
お酒を飲むことができないことに加えアルコール消毒液を使えないことあるため、アルコールに触れると肌が赤くなってしまう!痒くなる!という方は、アルコールアレルギーを疑いましょう。
その場合、アルコール除菌水やスプレーなど使い続けるのは危険ですので、その他の次亜塩素酸水などで対応しましょう。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、その安全性の高さから注目を集めています。
アルコールには肌が荒れたりアレルギー反応を起こす可能性がありますが、それと比較すると次亜塩素酸水は、敏感肌の赤ちゃんや生まれつき皮膚が弱いアレルギー体質の方でも、安心して使うことができるのです。

次亜塩素酸水は、有機物に触れることですぐに反応して水と同じ成分になります。
それで、アルコールと比較すると様々な面に使うことができ、危険性が非常に低いんです。

名前が似ている次亜塩素酸ナトリウムと比較しても、発がん性のあるクロロホルムという成分が少量なのでその高い安全性が評価されています。

なお、こちらでは赤ちゃんがいる家庭でも安心して使用できる次亜塩素酸水をランキングでご紹介していますので、参考にしてみてください。
次亜塩素酸水|赤ちゃんにも安心のおすすめ5選【消毒・除菌・消臭に】

アルコールと次亜塩素酸水の価格・コスパを比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

アルコール(エタノール)

エタノールが主成分であるアルコール除菌液として使う場合、無水エタノールもしくは消毒用エタノールを購入し、水で薄めることで、家中のお掃除に使うことができます。

消毒用エタノールは無水エタノールと比較すると安く、コスパ良く活用できますが食べ物に触れる可能性のあるキッチン用品などには使うことができないため要注意です。

アルコールを取り扱っているお店は塩素酸水を販売しているお店より多いため、比較的安く手に入る傾向がありますよ!

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、どの濃度で使うかによってコスパが大きく変わります。

低濃度でも非常に高い殺菌・除菌能力を持っているので、ある程度薄めながら使うことでコスパをアップさせることができます。
濃度の低い物を購入してそのまま使うよりも、高濃度の次亜塩素酸水を購入し水で薄めながら使うのがおすすめです。

エタノールが主成分であるアルコールスプレーと比較すると、やや価格は高めの傾向があります。

アルコールと次亜塩素酸水の使い方・扱いやすさを比較

アルコールと次亜塩素酸水を比較

同じくらい殺菌能力が高い成分であれば、使いやすいものの方が良いですよね!
ではアルコールと次亜塩素酸水を比較した場合、どのような違いが生まれるのでしょうか?

アルコール(エタノール)

エタノールを主成分とするアルコール消毒液は皮膚への刺激があるという注意点に加え、引火しやすいという特徴を持っています。
それで、火の近くに保存すると非常に危険です。

次亜塩素酸水と比較すると、キッチン周りのお掃除で注意が必要です。
引火の危険性があるのでコンロなど火元のお掃除にアルコールを使う際には、十分な注意が必要です。
どうしても使わなければならないという場合には、アルコールの成分が十分に揮発してから火をつけるようにしましょう。

この引火性が高いという特徴があるゆえに、次亜塩素酸水と同じように空気中に振りかけて空間をまるごと除菌するといった使い方もできません。

アルコールジェルで手を消毒した後やアルコールを使ったお掃除の後、タバコを普段吸っている人は注意が必要です。

高い引火性を持っているので次亜塩素酸水と比較すると、上記のような扱い方の注意点があります。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は有機物に触れることで水に戻る成分なので、アルコールと比較すると危険性はなく、使用上の注意はほとんどありません。
アルコールのように高い引火性もないので、キッチン周りに使うのも安心ですよ。

さらに、アルコールと比較すると次亜塩素酸水は劣化が早いことがデメリットと言えるでしょう。
作り置きは基本的にできず、使用期限内に使い切らなければ効果がゼロになってしまいます。
これは、高温多湿や直射日光を避けて未開封のまま保管しておけば最低3年間は品質を保てるとされているアルコール消毒液と比較すると、ややデメリットと言えるかもしれません。

次亜塩素酸水は、紫外線が当たると更に劣化が早まるという特徴も持っています。
そのため、紫外線が通らない容器に入れて販売されているものがほとんどです。
遮光性のある容器に入れて、保管しなければなりません。

安全性が高く体に優しい分効果が衰えるスピードも早いため、アルコールと比較すると、保管方法には注意が必要な成分でしょう。

それぞれの特徴を生かして使い分けしよう

アルコールと次亜塩素酸水を比較

いかがだったでしょうか?
高い消毒・殺菌効果があり、感染症の予防やお掃除にも取り入れられているアルコールと次亜塩素酸水ですが、似ているところもあれば、大きく異なっているところもあるということがわかりいただけたでしょう。

体質や使う素材を気にせずに使いやすいのは次亜塩素酸水です。
ただ、エタノールを主成分とするアルコールの強みと塩素酸水の強みはそれぞれ異なりますので、使い分けることが大切です。
暮らしに合った選び方と目的シーンに合わせた使い方で、あなたと家族の健康を守るお掃除を始めてみてくださいね!

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