土鍋の収納方法|100均で買えるアイデア満載のおすすめ箱・ケース
冬のお鍋や炊飯に便利な土鍋ですが、重く大きいことから収納方法に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと土鍋の収納方法でおすすめしたいのが、箱やケースに入れて縦置きすることです。
土鍋はとても重い上にデリケートな素材で出来ているので、他の鍋との重ね置きはNGです。
土鍋の収納場所は出来るだけ湿気の少ないところで、戸棚などであれば落下の危険性を考えて下段に入れるようにすると安心です。
また、土鍋は収納場所や収納方法だけでなく、収納前にしっかりと汚れを落として乾燥させることが重要です。
念入りにお手入れすることで、カビやにおいを防いで土鍋を清潔に長持ちさせることができるでしょう。
この記事を読むと次のことがわかります。
- 土鍋の正しい収納方法とは?収納場所や注意点
- 土鍋の収納前にするべきお手入れ方法
- 無印や100均で出来る!おすすめ土鍋収納アイデア
土鍋を愛用しながらも収納方法にも悩んでいた私が調べた土鍋収納に関する情報を徹底網羅!
土鍋の収納時に絶対やっておくべきお手入れや気をつけたいポイント、手軽な収納アイデアなどを詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
土鍋の正しい収納方法や注意すべき点について
土鍋の正しい収納方法とは?収納場所や注意点
土鍋の正しい収納方法や注意点
土鍋を収納する時に最も気をつけたいことが「しっかりと乾燥させる」ということです。
特に風通しの悪い戸棚の中にしまったり、鍋ものの季節が終わって長期間しまって保管したりする時には気をつけましょう。
金属製の鍋のように洗ってから布巾で水気を取り、すぐに収納してしまうのもNG。
表面的に水気はなくても、土鍋は吸水性が高いことから素材の内側まで水分が入り込んでしまいます。
吸い込んだ水分をそのままにして収納すると、表面にカビが生えてしまったりひびや割れの原因になることがあります。
そのため、表面の水分を拭き取ってから収納する前に風通しのいい場所で十分に乾かすことが大切です。
特に土鍋の底部分は水分を吸いやすいので、網タイプの鍋敷きの上に置くなど底部分が乾燥しやすい状態で2~3日かけて完全に乾燥させましょう。
底に箸を2本置いて下にすき間を開ける方法もありますが、安定性が悪いので気をつけてください。
土鍋に最適な収納場所とは?
土鍋の収納方法と合わせて注意したいのが収納場所です。
土鍋を比較的頻繁に使用する場合は、日常的に使う金属鍋などと一緒にしまうことが多いと思います。
多くの家庭では、キッチンのシンクやコンロ下のスペースに鍋などの調理器を収納していると思いますが、実は土鍋にとってシンク下というのはあまりおすすめ出来ない収納場所なのです。
シンクの下は水の通り道でもあり、比較的新しい住宅やマンションでは食器洗浄機がついていることも少なくありません。
どうしても湿度が高くなりがちで土鍋もその湿気を吸ってしまうので、シンク下は避けて余裕があれば食器棚などにしまうようにしましょう。
土で出来た土鍋が呼吸をして湿気を吸うことで、土鍋がカビてしまったり、においがついてしまったりするので収納場所にも気をつけるようにしてくださいね。
また、土鍋は鍋ものを楽しむ冬場にしか使わないなど使用頻度が少ない場合は箱に入れて納戸などにしまう場合もあるかもしれません。
確かに土鍋を購入した時の箱はサイズもぴったりで、重ねて収納することも出来るのでとても便利だと思います。
しかし、箱にしまうと湿気がこもって土鍋にカビが生えてしまうことも多いので出来るだけ使わない方がいいとされています。
箱に収納する場合は空気穴を開けておいたり、全面ふたを閉じないなどして通気性をよくすることが大切です。
季節を過ぎて半年振りに箱を開けてみたら土鍋にカビが生えていたということもめずらしくないので、長期間しまい込む場合は数日かけてしっかり乾燥させ、新聞でくるんでから収納するようにしてください。
土鍋の収納場所として最も理想的なのは、スチールラックや扉のない収納棚など通気性のよい場所。
それが出来ない場合は、収納前に十分に乾燥させてから新聞などでくるみ、土鍋が水分を吸い込まないように注意しましょう。
土鍋の収納前にするべきお手入れ方法
土鍋を清潔に長持ちさせるためには、収納方法だけでなく収納前のお手入れをしっかりと行うことが大切です。
焦げはそのままにせずしっかり落とす
土鍋は金属製の鍋などに比べて焦げたり、食材がくっついたりしてしまいやすい性質を持っています。
多少の焦げつきは土鍋であれば仕方ない部分ではありますが、汚れも一緒に付着しているとカビやひび割れの原因になるのでしっかり取り除かなくてはいけません。
まず、土鍋を焦がしてしまった時は土鍋がある程度冷めてから半分位まで水を入れ、そのまま一晩放置します。
焦がしてしまうと慌てて洗い流そうとする人もいますが、土鍋が熱い状態で水をかけると割れてしまうことがあるので非常に危険です。
素手で触ることが出来る程度になるまで冷ましてから、中に水を入れるなどしましょう。
土鍋はその性質上吸水性があるため、水を入れておくとその水分を少しずつ吸うのでくっついた食材や焦げがはがれやすくなります。
一晩水でふやかした状態で、焦げをスポンジや布巾、指の腹などを使って焦げを取るようにしましょう。
この時、スプーンやお玉など金属製のものを使ってそぎ落とそうとすると、土鍋自体に傷をつけてしまうので使わないようにしてください。
また、水を入れて一晩放置する際、洗剤を一緒に入れておくのもNGです。
吸水性があるため、長時間洗剤を入れておくと土鍋が洗剤も吸い込んでしまうので浸け置きは水のみで行うようにします。
焦げやお米の付着がひどい時には、重曹を使うのもおすすめです。
お米や肉、魚などの焦げは酸性のため、逆の性質を持つアルカリ性の重曹でお手入れすると落ちやすくなります。
ただし、重曹を大量に使うと土鍋の釉薬が傷む恐れがあります。
重曹で焦げや汚れを落とす場合は多用しすぎないようにしましょう。
土鍋がカビてしまったらお酢で除去
土鍋にすでにカビがついてしまっている時は、絶対にそのままにしないようにしましょう。
そのまま使用すると健康を害する恐れもありますし、収納時に増殖してしまう可能性が高いでしょう。
土鍋についたカビはお酢やクエン酸など酸性の性質を持つもので除去します。
土鍋にお酢3杯とたっぷりの水(土鍋の7~8分目程度)を入れて弱火で10分程煮立てます。
お酢やクエン酸は優れた殺菌作用を持つのでカビを死滅させることが出来ますし、口に入れても問題ない成分なので安心して土鍋のお手入れに使うことが出来ます。
また、土鍋にカビがついてしまっている時やカビくさいと感じた時でも漂白剤は使用しないでください。
洗剤の浸け置きNGと同様に、漂白剤を土鍋が吸ってしまうことがあるので、使わないようにしましょう。
においが気になる場合はお茶がらを使う
土鍋ににおいがついてしまって気になる場合は、お茶がらを使うと取りやすいとされています。
お茶がらには優れた消臭・除菌効果があり、食品のため安全性も高いため、土鍋のお手入れをする際にもぜひ使いたいものです。
土鍋に緑茶やほうじ茶のお茶がらを軽くひとつかみ程度入れ、水を土鍋の7~8分目あたりまでたっぷりと加えます。
そのまま加熱し10分程度煮立て、冷めたらもう一度よく洗って乾かしてください。
食材や調味料ではなく、カビのにおいがする場合は上記したようにお酢やクエン酸を使ってカビ自体を除去するようにしましょう。
目立つひび割れには目止めを行う
土鍋のひび割れが目立ってきた場合は、使用前に行うべきとされている「目止め」の工程を再度行うといいでしょう。
目止めを行う前にまず土鍋をしっかりと洗って乾燥させます。
水分が残ったままでは、目止めの効果が半減してしまうのでこの手間を惜しまないようにしてくださいね。
しっかり乾燥した土鍋に米の研ぎ汁またはひとつかみ程度のお米と水を入れて火にかけます。
沸騰したら弱火にして30分程度加熱を続けてから火を止めてください。
土鍋に素手で触れるくらいまで冷めたら水を捨て、もう一度きれいに水洗いしてください。これで目止めは完了です!
ひび割れがあると大きな割れの原因になるだけでなく、目止めされていないことで焦げつきやシミ、におい移りが起こりやすくなるので定期的にお手入れしておくといいでしょう。
無印や100均で出来る!おすすめ土鍋収納アイデア
土鍋は湿気の少ない場所に収納するのがベストではありますが、収納場所や生活状況によっては十分にスペースを取ることが出来ないこともあるでしょう。
ここでは、無印良品やニトリ、100均など身近なお店で購入することの出来るアイテムを使ったおすすめの収納方法や収納アイデアを紹介します。
引き出し収納ならファイルケースで縦置き
システムキッチンのシンク下やコンロ下などの引き出し収納に鍋を入れている人は多いと思いますが、土鍋の場合重ねておくことが出来ず場所を取って困る…という悩みが出てきます。
土鍋のようにデリケートな鍋や重い鍋は重ね置きすると危険または不便なので、出来るだけ立てて収納することがおすすめです。
具体的には無印料品などの雑貨屋さんや100均で売っている書類を立てるための“ファイルケース”“ファイルボックス”を引き出し収納の中に並べ、そこに土鍋を立てて入れるのです。
ファイルケースの厚みに合わせて土鍋のふたをさかさまにするなどして、無理に詰め込まないようにしてください。
ファイルケースを使えば、土鍋の箱を使わずにスペースを有効活用することが出来ます。
箱に比べて通気性がよく、取り出しやすいというメリットもあるので土鍋収納には最適です。
ファイルケースは100均でも手に入りますが、よりきれいに収納したい人には無印良品の『ポリプロピレンファイルボックス』がおすすめです。
サイズや大きさが異なるファイスケースを並べると見栄えがよくなく、デッドスペースも出来がちですが、無印良品の『ポリプロピレンファイルボックス』は1996年の発売以来「変わらない形」にこだわり続けています。
必要な時に必要なだけ買い足すことが出来るため、キッチン収納へのこだわりがある人にはぜひ取り入れて欲しいアイテムのひとつです。
土鍋収納におすすめの『ポリプロピレンファイルボックス』はA4用スタンダードタイプで、幅が10cmと15cmの2種類から選ぶことが出来ます。
土鍋の大きさや収納スペースの合わせて選ぶといいでしょう。
扉内収納ならコの字ラックで空間を仕切る
システムキッチンのコンロ下や戸棚の下段など引き出しではなく、観音開きの扉を開けるタイプの収納場所であれば、ファイスケースよりも高さを区切ることの出来るコの字ラックがおすすめ。
扉内収納は引き出しに比べて空間が広い傾向にありますが、そのまま使うと土鍋などが場所を取ってしまいデッドスペースが出来てしまいがちです。
そのため、高さや奥行きを活かすために、空間を上下に仕切るイメージでコの字ラックを複数並べたり重ねたりして、置き場所を作りましょう。
置くものの重さや使用頻度に合わせて、それぞれの鍋や調理機器を使いやすい場所に配置すると多くのものを置けると思います。
また、上下に重ねる場合は、通気性を高めるために網状のコの字ラックを選ぶとよりよいと思います。
土鍋の正しい収納方法まとめ
土鍋は冬の鍋料理にしか使わないという人や炊飯など日常的に使っている人など、その使用頻度は家庭によりさまざまだと思います。
どのような使い方であっても、基本的に土鍋の収納方法としては念入りなお手入れと乾燥を行い、湿気の少ない場所で保管することが大切です。
また、土鍋は重く割れやすいという性質を持っているため、そのまま重ね置きしたり食器棚の上などに乗せておくことはおすすめ出来ません。
通気性のいい箱をはじめ、無印良品や100均で手に入るファイルケースなどを使って縦置き収納するとスペースを効率よく使うことが出来るのでとても便利。
デリケートな土鍋を長く大切に使っていくためには、正しいお手入れと収納方法を知ることが重要な鍵となります。
ここで紹介した収納方法やアイデアを参考に、キッチンスペースや土鍋の使い方に合わせて上手に収納してください。