横向きで寝ると息苦しいのはなぜ?原因と対策を徹底解説します
あなたは、横向きで寝ると息苦しいという噂を聞いたことがありませんか?
横向き寝がクセになっている方も多いと思いますが、そんな噂を聞くと、自分は大丈夫だろうかと心配になってしまいますよね。
そこで今回は、横向きに寝ることと息苦しさの関係について、お話ししていきたいと思います。
最初に結論を言うと、横向きで寝ると息苦しいということは「ありません」ので、ご安心ください。
むしろ、横向き寝は息苦しさを緩和する寝姿勢であると言えるのです。
では、どんな寝姿勢が息苦しさを感じさせてしまうのでしょうか?
また、どうすれば息苦しさを予防・改善することができるのか、気になりますよね。
こちらの記事では、
- どんな寝姿勢が息苦しさを感じさせてしまうのか?
- 息苦しさを感じるとき、どんな危険性があるのか?
- どうすれば息苦しさを感じずに済むのか?<防止・改善対策>
- 横向き寝をするメリット
- 快適な横向き寝をするための、枕の選び方について
これらについてお話していきたいと思います。
この記事を書いている私も、以前は就寝中に息苦しさを感じて、眠りにくさを感じていました。
しかし、今回ご紹介する予防・改善法を試すことで、睡眠の質を上げることに成功したのです。
そんな私がお話ししますので、今、息苦しさに悩んでいるあなたの睡眠を改善することをお約束します。
ぜひ、最後までご覧になってくださいね。
もくじ
横向きで寝ると息苦しいのは本当?
今回お話しするのは、睡眠と息苦しさの関係についてです。
横向きで寝ると息苦しいという噂を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、横向きは息苦しさを感じさせる寝姿勢ではありません。
仰向け、横向き、うつ伏せと寝姿勢は様々ですが、実際に横向きで寝ると息苦しいという方は、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
就寝中に息苦しさを感じてしまうとき、仰向けになっていることが多くありませんか?
なぜ、眠っている間に息苦しさを感じてしまうのか、気になりますよね。
何か病気の前兆ではないか、と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
横向きで寝ると息苦しいということはありませんが、仰向けで寝た時息苦しいと感じる方は、要注意です。
私たちが仰向けで眠ると、空気の通り道である気道が狭くなってしまいます。
通常であれば問題ありませんが、肥満などが原因・理由となり、この気道がさらに狭くなり、いびきに繋がります。
このいびきがひどくなると、睡眠時無呼吸症候群という睡眠時に呼吸が止まってしまう病気の引き金となる危険性があるのです。
いびきをかいている人は要注意!
いびきには二種類あり、鼻詰まりや風邪などが原因・理由となるいびきは、それほど心配ありません。
原因を取り除けば、いびきが解消されることが多いからです。
一時的ないびきを「単純性いびき」と言います。
もう一つは「睡眠時無呼吸症候群」の危険性があるいびきです。
睡眠時無呼吸症候群とは、簡単に言うと眠っている間に呼吸が止まる病気のことを指して言います。
呼吸が止まることで、身体の中の酸素が減少し、身体の心拍数が上昇します。
寝ている間のことですから気付かない方も多いのですが、本来身体を休める時間に脳や身体に大きな負担がかかってしまいますので、脳や身体の疲れをとることが出来ません。
睡眠時無呼吸症候群になってしまうと、日中に強い眠気や身体のだるさ、集中力の低下など、様々な症状が出てくる危険性があるのです。
なお、こちらでは横寝といびきの関係について説明していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒横向きに寝るといびきが出る?逆に解消?横寝といびきの関係を解説
こんな症状はありませんか?
<寝ているとき>
- いびきが時々止まる
(大きな呼吸をしたのち、またいびきをかく) - 息苦しさを感じる
- 寝汗をかく
- 夜中に何度も目が覚める
<目覚めたとき>
- 頭痛がする
- 疲れが取れていない
- すっきりと目覚めない
- 口が渇く
<活動しているとき>
- 強い眠気を感じる
- 身体がとてもだるい
- いつも疲れを感じる
- 集中力が低下した
これらの症状のある方は、睡眠時無呼吸症候群になっている危険性がありますので、普段の寝姿勢や生活習慣を見直す必要があります。
心配な方は、医師へ相談しても良いでしょう。
どうしたら息苦しさを改善できるの?<予防・防止・改善対策>
ダイエットをする
睡眠時無呼吸症候群の方の中には、肥満の方が多くいらっしゃいます。
肥満になることで、気道がさらに狭くなりやすく、いびきをかきやすい状態になってしまうからです。
ですから、ダイエットをして適正体重に近付けることが、予防方法の一つだと言えるのです。
睡眠時無呼吸症候群に限らず、太り過ぎないことは、健康的な身体を維持するためにも必要不可欠なことです。
ご自身の適正体重を把握し、生活習慣を正しく整えることが、改善への第一歩ですよ。
横向きに眠る
仰向けに眠ると気道がふさがりやすくなりますので、いびきを予防するためにも、横向きに眠ることをおすすめします。
横向き寝用の枕など、横向き用の寝具も販売されていますので、より質の高い睡眠を得るためにも、横向き寝用の寝具の購入を検討してみるのも良いでしょう。
しかし、注意しなければいけないのは、抱き枕と一体化したような横向き用の枕です。
寝返りを打った際に、頭が落ちてしまう場合があるので、出来るだけ避けた方が良いでしょう。
横寝が好き、と言っても、一晩中同じ姿勢で眠るのは良くありません。
私たちは就寝中に20回~30回の寝返りを打つと言われていますので、スムーズな寝返りをサポートしてくれるものが良いですよ。
就寝前のお酒を控える
飲酒をすることで、喉の筋肉が緩んでしまいます。
そのため気道がふさがりやすくなりますので、いびきの原因・理由に繋がってしまいます。
さらに、お酒を飲むと鼻詰まりしやすくなりますから、睡眠の質を低下させる危険性もあります。
寝酒はできるだけ控えるようにしてくださいね。
部屋の湿度を維持する
寝室が乾燥していると、いびきをかいて口呼吸になったとき、ほこりが侵入しやすくなり、喉が炎症を起こす危険性があります。
炎症が起きるとさらに気道が狭くなり、いびきをひどくしてしまいますので、寝室が乾燥しすぎないように注意してください。
部屋に加湿器を置くのも良いですし、濡れたバスタオルを干しておくだけでも、乾燥を予防することが出来ますよ。
息苦しさを緩和するだけじゃない?横向き寝をするメリットとは?
いびきの軽減
繰り返しになりますが、横寝をすることでいびきを軽減することが出来ます。
横向きで寝ると息苦しいということはなく、仰向け寝で感じる息苦しさを軽くしてくれるんですよ。
内臓の負担を軽減(右側を下にした場合)
横寝と言っても、右側を下にした場合と左側を下にした場合とでは、メリットも異なります。
まずは、右側を下にした場合のメリットについて、お話ししますね。
右側を下にすると、心臓の位置が上になり、臓器の中でも重い肝臓が下になります。
このことから、心臓にかかる負担を軽減することが出来るのです。
さらに、胃や腸の出口も右側にありますから、食べ過ぎたときなどは右側を下にすると楽になります。
消化器系の働きを活発にすることが出来るのです。
リンパの流れを促す(左側を下にした場合)
次に左側を下にした場合のメリットについてです。
左側を下にすることで、リンパ液の分泌を促す効果が期待できます。
リンパの分泌がスムーズになれば、身体に溜まった老廃物や毒素の排出をサポートしてくれますよ。
また、心臓が下になると血液が心臓に戻りやすくなるとも言われていますので、左側を下にすることで得られるメリットも様々あります。
お腹が苦しくならない
横向きに寝ると、お腹への負担を軽くすることが出来るので、妊娠中の方にもおすすめです。
お腹が大きくないうちは仰向け寝でも問題ありませんが、お腹が大きくなるにつれて、寝苦しさを感じるようになります。
妊娠が原因で腰や骨盤が痛いときも、横向き寝が良いと言われているんですよ。
シムス位と言われる、妊婦さんにおすすめの身体の緊張をほぐす体位も、横向き寝ですよ。
なお、妊婦が横向きに寝た時に骨盤が痛いと感じる理由や対策についてはこちらで詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒妊婦が横向きに寝るとお腹・骨盤・肩が痛い?【妊娠後期は要注意!】
アルツハイマーの予防になる
実は横向きに寝ると、アルツハイマーの予防対策になるということを、ご存知でしたか?
ニューヨークの州立大学であるストニーブルック校が行った研究で、明らかになりました。
横向きに寝ることで、アルツハイマーの原因物質が排出されやすく、予防に繋がるというものです。
横向き用枕の選び方を教えて!
横向きで眠るのなら、横向き寝用の枕の使用をおすすめします。
睡眠の質が向上しますし、身体にかかる負担を軽減する効果も期待できます。
しかし、どのように枕を選べばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、ここからは枕の選び方のポイントについて、お話ししていきますね。
ポイント1:仰向けでも横向きでも真っすぐに
どんな寝方をしていても、一度も寝返りをしない方はいらっしゃらないと思います。
ですから、横向き用の枕を購入しても、寝返りをすることを考えて購入しなければいけません。
仰向けになっても、横向きになっても、背骨が真っすぐになる枕が理想です。
また、仰向けなら拳一つ分、横向きなら拳二つ分が、枕の高さの目安となります。
横向き寝用の枕には、寝返りをサポートするため、両端が浅くなっているものや、両端だけ硬い素材を使っているものなど、様々なものが販売されています。
実際に寝具店へ行き、店員さんに相談しながら枕を購入するのが一番ですが、通販で購入するなら必ず使用感や口コミ、素材などもチェックしてくださいね。
ポイント2:清潔を保てるものが良い
私たちは眠っている間に、たくさんの汗をかきます。
汗以外にも、皮脂汚れや垢など、枕には思っている以上の汚れが付着してしまいます。
そのため、清潔に保てる枕を選びたいですよね。
ダニはアレルギーの元となりますし、汚れは臭いの元にもなります。
それらの対策をするには、丸洗いできる枕が良いでしょう。
もし、丸洗いできなくても陰干しをするだけでも、防止することが出来ますよ。
毎日使うものですから、衛生的に使用できるものかどうかも、確認してくださいね。
ポイント3:材質をチェックする
枕にどんな材質が使用されているかも、チェックするポイントの一つです。
硬さは個人の好みで選ぶのが一番良いのですが、柔らかすぎる枕だと、頭が沈み込んでしまい理想的な高さを維持することが出来ません。
反対に、硬すぎる枕も首や肩周りの血管を圧迫し、首・肩こりの原因となってしまいます。
使用する人の体型や体重によっても、どれだけ沈み込むのかが変わってきますので、やはり実際にお店で試してみるのが一番良いですね。
どんな素材を使用していて、どれくらい沈み込むのかを確認しながら選ぶと良いでしょう。
まとめ
ここまで横向きで寝ると息苦しいという噂は、本当かどうか、についてお話してきましたが、いかがでしたか?
結論から言うと、横向きで寝ると息苦しいということはありませんでしたね。
むしろ、仰向けで寝て息苦しいと感じる方にこそおすすめの寝姿勢だと言えました。
なぜ、いびきをかいている人は注意が必要なのか
→睡眠時無呼吸症候群の危険性があるから
息苦しさを感じないための予防・改善対策はあるのか
→横向きに寝る、寝酒を控える、適正体重に近付ける、寝室の湿度を維持する
横向き寝をすることにメリットはあるのか
→いびきの軽減、内臓への負担の軽減、リンパの分泌の促進、妊娠中にリラックスできる、アルツハイマーの予防
どんな枕が横向き寝用として適しているのか
→仰向けでも横寝でも背骨が真っすぐになるもの、清潔を保ちやすいもの、頭が沈み込みすぎないもの
などについて、お話ししてきました。
横向きで寝ると息苦しいということはありませんが、仰向けで寝ると息苦しい方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介した記事では、それらの原因・理由や改善方法についてお話しています。
お悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。
私も同じく仰向けで息苦しさを感じていましたが、こちらでご紹介したことを実践した結果、今ではぐっすり眠れています。