低温調理器で美味しいデザート・スイーツを作る!おすすめ温度・レシピ
超簡単なのに本格的な料理がつくれると話題の低温調理器。『ANOVA(アノーバ)』や『BONIQ(ボニーク)』などの人気商品を中心に、国内外でさまざまなブランドが低温調理器を販売するようになってますます注目度を高めています。
低温調理器では火を使わずにじっくり調理ができるので、焦げつきや生焼けなどの失敗が起こりにくいのが特徴。そのため、肉料理や魚料理だけでなくデザート・スイーツ作りにも大変おすすめです!
せっかく低温調理器を使い始めても、なかなかメニューのバリエーションが増えずいつも同じものばかり作っていたりと、何となく持て余してしまっている人もいるのではないでしょうか?そして、低温調理器ではデザート・スイーツまでは作っていないという人も多いようです。
ここでは低温調理器で作ることができるデザート・スイーツのレシピを厳選して紹介したいと思います。小さなお子さまから大人まで誰もが満足できるデザート・スイーツレシピばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
もくじ
低温調理器で作るデザート・スイーツレシピ5選
レシピ①お店の味を自宅で!なめらかプリン
材料(100ccカップ4~5個分)
- 卵(Mサイズ)…2個
- 牛乳…125cc
- 生クリーム(35%)…125cc
- グラニュー糖…大さじ3と1/2
- バニラエッセンス…4滴
<カラメル>
- グラニュー糖…60g
- 熱湯…20cc
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
78℃/50分
・手順
- 低温調理器をセット
低温調理器を78℃/50分にセットしておきます。卵を冷蔵庫から出して常温に戻します。 - カラメル作り
小鍋にグラニュー糖と水を入れて弱火にかけます。ブクブクと泡立ってきたらきつね色よりもう少し濃い茶色になるまで待ちます。色が濃くなった瞬間に一気に熱湯を入れます。出来上がったカラメルが熱いうちにプリン容器に注いで冷蔵庫で冷やします。 - 卵液作り①
常温になった卵をボウルに割り、白身を切るようにしっかりと混ぜます。さらにグラニュー糖を加えてボウルの底を擦るようにしてグラニュー糖の粒を溶かすように、よく混ぜ合わせます。 - 卵液作り②
3に牛乳と生クリームをゆっくりと入れて、なるべく泡立てないよう混ぜ合わせます。 - 2度濾す
作った卵液を目の細かい漉し器を使って2回濾します。急いで入れると泡立ってしまうのでゆっくりと流しいれましょう。濾した卵液にバニラエッセンスを振り入れてサッと混ぜ合わせます。 - 卵液を注ぐ
プリン容器に入れたカラメルがある程度固まっていることを確認したら、ゆっくりと卵液を注ぎ入れます。 - 低温調理器に投入
低温調理器が設定温度に達したら、プリン容器にアルミホイルを被せてそっと湯せんに入れます。このときプリン容器にお湯が入らないように注意し、低温調理器の下限水位よりも容器の高さが低い場合は耐熱容器などを使って底上げしてください。 - 冷やす
低温調理が完了したらプリン容器を取り出し粗熱を取ります。その後冷蔵庫で半日程度冷やして完成です。表面はふるふる、内部はとろけるようななめらかなプリンに仕上がります。
調理のポイントや注意点
卵液にムラがあると仕上がりの食感が悪くなったりす(空気の穴)ができる原因になるので、必ず2回濾すようにしてください。
また、冷えた卵を使うと牛乳や生クリームとの混ざりや火の入りが悪くなったりするので、必ず常温の卵を使用してください。
<参考>レシピ動画
レシピ②ふわふわ濃厚!口どけチーズスフレ
材料(100ccココット4個分)
- クリームチーズ…45g
- 卵…1個
- グラニュー糖…大さじ1(メレンゲ用)、大さじ1(クリームチーズ用)
- 生クリーム…大さじ2
- 薄力粉…大さじ1
- レモン汁…小さじ2
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
88℃/45分
・手順
- 材料の準備
クリームチーズを冷蔵庫から取り出し常温に戻します。 - 低温調理器をセット
低温調理器を88℃/45分にセットします。 - メレンゲ作り
卵を卵黄と卵白に分け、ブレンダーかハンドミキサーで卵白を8分立てにします。(卵黄は後で使うので捨てずに取っておいてください。)泡立て途中でグラニュー糖(大さじ1)を2~3回に分け入れて、メレンゲを作ります。出来上がったら冷蔵庫に入れて冷やしておきます。 - 材料を合わせる
メレンゲとは別のボウルにクリームチーズとグラニュー糖(大さじ1)、卵黄を入れてブレンダーかハンドミキサーで混ぜます。さらに生クリーム、レモン汁、薄力粉の順に加えてゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。 - メレンゲを合わせる
冷蔵庫から取り出したメレンゲを4のボウルに3回に分けて入れます。メレンゲを潰さないようにゴムベラでそっと混ぜ合わせます。 - 生地の流し込み
ココットの8分目あたりまで生地を流し込み、ナプキンなどの上で数回軽く落として生地に含まれている空気を抜きます。その後、ココットの上からアルミホイルをふんわりと被せます。 - 低温調理器に投入
低温調理器が設定温度に達したら、ココットを湯せんに入れます。ココットの口よりも水位が高い場合は、耐熱容器などを下に置いて高さを調整してお湯が入らないように注意してください。 - 仕上げ
低温調理器での湯せんが完了したらココットを取り出し、冷蔵庫で冷やして出来上がりです。
レシピ③しっとりほっこり♪極上スイートポテト
材料(約10~12個分)
- さつまいも…1本(約500g)
- バター…55g
- グラニュー糖…110g
- 生クリーム…40ml
- 卵黄…1個
<塗り用>
- 卵黄…1/2個分
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
80℃/1時間30分→95℃/15分
・手順
- 低温調理器をセット
低温調理器を80℃/1時間30分にセットします。バターを冷蔵庫から取り出して常温に戻しておきます。 - さつまいもの準備
さつまいもを皮ごとよく洗い、フリーザーバッグや保存袋に入れてしっかりと空気を抜いて密封します。 - 低温調理器に投入
低温調理が設定温度に達したら、袋を湯せんに入れます。 - 低温調理の追加
低温調理が終了したら、そのまま95℃/15分に設定し追加で低温調理を行います。 - さつまいもの裏ごし
2回目の低温調理が完了したら袋を取り出し、さつまいもの皮をむいて熱いうちにザルなどを使って裏ごしします。 - 生地作り①
裏ごししたさつまいもをボウルに入れ、常温に戻しておいたバターを加えて混ぜ合わせます。 - 生地を作る②
6のボウルにグラニュー糖を3~4回に分け入れて、その都度混ぜ合わせます。さらに生クリームと卵黄を加えて混ぜ合わせます。 - 成形する
作った生地を10~12等分にし、船形や丸形など好みの形に成形します。表面上部に卵黄を塗ってツヤを出します。 - 仕上げ
オーブンやトースター、バーナーを使って表面に焼き色をつけたら出来上がりです。
レシピ④簡単!濃厚リッチなグラスチョコケーキ
材料(150mlカップ4個分)
- ミルク、またはビターのクーベルチュールチョコレート…150g
- 生クリーム(乳脂肪35%)…200ml(130ml+70ml)
<トッピング>
- 生クリーム
- いちごやラズベリー、ドライフルーツ
- ミントの葉
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
44℃/10分
・手順
- 低温調理器をセット
低温調理器を44℃/10分にセットします。 - 袋に材料を入れる
フリーザーバッグや保存袋にチョコレートが重ならないように並べます。袋の中の空気をしっかり抜いて密封します。 - 生クリームを泡立てる
少し大きめのボウルに氷水を張ります。一回り小さなボウルに生クリーム(130ml)を入れて、七分立てにします。泡立て終わったら冷蔵庫に入れて冷やしておきます。 - 残りの生クリームを温める
残りの生クリーム(70ml)を電子レンジで温めます。(500wで40秒程度) - 低温調理器に投入
低温調理器が設定温度に達したら、チョコレートを入れた袋を湯せん調理します。袋が浮かび上がらないように完全に沈めます。 - 材料を合わせる(チョコ液+温めた生クリーム)
低温調理器での調理が完了したら袋を取り出します。4であたためた生クリームを袋の中に流し入れ、上から手でよくなじませます。 - 材料を合わせる(チョコ液+7分立ての生クリーム)
ゴムベラなどを使って袋の中のチョコレート液を袋下部の左右どちらかの一か所に寄せ集めます。その一角を1cm程度切って絞り袋にします。絞り袋から数回に分けてチョコレート液をボウルに出し、その都度3で泡立てた生クリームを加えてさっくりと混ぜ合わせます。 - 容器に流し込む
7のチョコレート液をレードルを使ってグラスやカップに流し込み、冷蔵庫で1~2時間冷やします。 - 仕上げ
8が冷えたら冷蔵庫から取り出し、生クリームやフルーツなどをお好みでトッピングして出来上がりです。
調理のポイントや注意点
ムースやプリンのように軽くなめらかな仕上がりにするためには、乳脂肪分35%の生クリームを使うことが大切です。
また、湯せんしたチョコレートに生クリームを加える際に水が入らないように注意してください。
レシピ⑤とろとろ甘~い♪桃のコンポートタルト
材料(7cmタルトレット6個分)
- 卵黄…2個
- グラニュー糖…50g
- 薄力粉…20g
- 牛乳…200ml
- バニラエッセンス…2~3滴
- 市販タルトレット(直径7cm程度)…6個
<桃のコンポート>
- 桃…2個
- 赤ワイン…1カップ
- グラニュー糖…大さじ3
- レモン汁…小さじ2
- 水…1/4カップ
<仕上げ用(お好みで>
- グランマニエなどのリキュール
- ピスタチオ
- アラザン
作り方
・低温調理器の温度と時間目安
94.5℃/30分(カスタードは15分で取り出す)
・手順
- 低温調理器をセット
低温調理器を94.5℃/30分にセットします。 - 桃の準備
桃は割れ目に沿って包丁を入れ、軽くねじって2つに割ります。種を取って皮をむいて、薄くくし切りにしておきます。 - 袋に材料を投入
桃のコンポートの材料(切った桃、赤ワイン、グラニュー糖(大さじ3)、レモン汁、水(1/4カップ))をフリーザーバッグや保存袋に入れて空気を抜いて密封します。
さらに別の袋にカスタードクリームの材料(卵黄、グラニュー糖(50g)、薄力粉、牛乳、バニラエッセンス)を入れて空気を抜いて密封します。 - 低温調理を開始
低温調理器の設定温度に達したら、3の袋を両方湯せんします。 - カスタードクリームの袋を取り出す
15分経ったらカスタードクリームの袋だけを取り出します。このとき、桃のコンポートの袋が浮かび上がらないように押さえてしっかりと沈めます。 - カスタードクリームを冷やす
5で取り出した袋からカスタードクリームをボウルに出して濾し、ボウルごと氷水に当てて急冷します。全体が冷えたらゴムベラや泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜます。 - 桃のコンポートを冷やす
低温調理器の設定時間が終了したら、桃のコンポート用の袋を取り出して袋のまま氷水に浸けて急冷します。 - 仕上げ
タルトレットにカスタードクリームをスプーンや絞り袋で入れ、その上から桃のコンポートを隙間なく並べます。最後に砕いたピスタチオやアラザンなどを散らして出来上がりです。
調理のポイントや注意点
低温調理器をした湯せん調理では赤ワインなどのアルコールを飛ばすことができないので、お子さま向けに作る場合やアルコール臭が苦手な場合などは小鍋で煮切ってから加えるようにしましょう。
低温調理器で作るデザート・スイーツレシピまとめ
低温調理は湯せんでじっくり熱を加える調理方法なので、どんなメニューも失敗なく簡単に作ることができます。煮る・焼くといった従来の調理方法ではできない、本格的なプロの味を自宅で再現できると言われるほどで、低温調理器を使用して作った料理はブログやインスタグラム、フェイスブックなどでも数多く紹介されています。
ここでは低温調理器で手軽に作れるデザート・スイーツのレシピを5つピックアップして紹介しました。子どもが喜ぶ定番メニューや大人がじっくり味わいたいごほうびスイーツを選りすぐっているので、たくさんの人に試してほしいものばかりです。ぜひレシピや調理の注意点をチェックしてチャレンジしてみてくださいね。