【土鍋で無水調理】炊飯の違いを徹底比較!ごはんの美味しさに違いは?
ご飯を炊くなら炊飯器と考える人が多いと思いますが、最近では土鍋や無水鍋、圧力鍋などさまざまな調理機器で簡単に炊飯が出来るということが話題になっています。
しかし、土鍋や無水鍋などでご飯を炊くのは手間がかかり、むずかしいのでは?と敬遠している人も少なくないでしょう。
結論から言うと、炊飯器以外の調理機器でご飯を炊くことはそれほどむずかしいことではありません。
むしろ、炊飯器よりも簡単であっという間にご飯を炊き上げることが出来るのです。
ここでは、最近特に注目度の高い無水調理が出来る土鍋を紹介するとともに、炊飯器や圧力鍋でご飯を炊く場合との違いを比較してみたいと思います。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- 炊飯方法を徹底比較!ごはんの味や時間の違い
- 無水土鍋での炊飯の特徴や費用、作り方
- 炊飯器での炊飯の特徴や費用、作り方
- 圧力鍋での炊飯の特徴や費用、作り方
- 炊飯におすすめの土鍋を紹介
炊飯する時の調理機器による違いを味や作り方、安全性などあらゆる角度から徹底的に比較しますので、土鍋ごはんなどにチャレンジしてみたいという人はぜひチェックしてくださいね。
もくじ
炊飯方法を徹底比較!ごはんの味や時間の違い
比較①無水土鍋
無水土鍋の特徴やメリット・デメリット
土鍋で炊飯するとお米がふっくらとするなどと言われており、最近では“土鍋ごはん”の良さが見直されています。
その中でも無水調理が出来る土鍋で炊飯すると、その良さがより引き立つと考えられています。
無水調理が出来る土鍋は、鍋と本体のすき間がほとんどないため密閉性が高く、食材から出る水分を逃しにくい構造になっています。
食材が加熱されることで放出される水分や、調理によって出る蒸気を逃がさず料理に戻すことが出来るので水を加えることなく調理が可能になるのです。
また、その水分や蒸気には食材の栄養や旨味も含まれているので、素材本来のおいしさが際立つと考えられています。
無水料理が出来る土鍋は蓄熱性や保温性が高いので、火を止めた後も料理のあたたかさが保たれます。
無水土鍋には多くのメリットがありますが、デメリットとしては土鍋自体が重いことや割れてしまうことなどがあること。
また、土鍋にご飯が焦げついてしまうことも多いので、お手入れに時間や手間がかかる場合もあるでしょう。
土鍋の大きさにもよりますが、一度に大量にご飯を炊くのはむずかしく多くても3~4合程度になると思います。
味・栄養素について
土鍋では熱伝導率の低い素材が使われているため、炊飯調理をする場合にもお米に熱がじっくりと伝わります。
じっくりコトコトと熱を加えることで、お米が割れたり粒が潰れることが少なくなります。
また、土鍋から放出される遠赤外線による効果で食材の芯からしっかりと火が通り旨味が引き出されます。
そして、ふっくらもっちりとした香り高いご飯に炊き上がるのです。
無水調理でお米の栄養素や旨味を含んだ蒸気も逃さないので、素材そのもののおいしさを感じることが出来るでしょう。
また、土鍋でご飯を炊くと底部分におこげが出来ることも。
好みにもよりますが、香ばしいおこげがあることでよりおいしさを感じることが出来ると思います。
無水土鍋でご飯を炊く方法
土鍋でご飯を炊くのはむずかしいと思われがちですが、実はとても簡単です。
しかも、炊飯器などで炊くよりも短時間で出来ることが多いとされています。
<材料>
- 白米…2合
- 水…400cc
<作り方>
- 米を研いでザルに上げて20分程度置いておきます。
- 無水土鍋で米と水を入れて30分程度浸水させます。
- 鍋を強火にかけてふたの部分からプクプクと泡が立ってきたら弱火にします。10分経ったら火を止め、ふたをしたまま10分蒸らしたら完成です。
※蓄熱調理の出来る土鍋の場合、強火で沸騰させた後に火を止めてそのまま20分放置すれば出来上がります。
ガス代・電気代など光熱費
無水土鍋でご飯を炊く場合、火にかけている時間は20分前後です。(蓄熱土鍋の場合は10分程度)
その間だけガス代がかかることになります。
ガス会社によって単価の違いがありますが、中火で20分ガスを使用すると平均的に18円程度かかります。
ただし、都市ガスに比べてプロパンガスの方が値段が高いので倍程度かかることもあります。
比較②炊飯器
炊飯器の特徴やメリット・デメリット
ご飯を炊くと言えばやはり炊飯器を使っている人が多いでしょう。
炊飯器ではお米と水を入れてスイッチを押せば、後は放っておいても勝手に出来上がるのでとても簡単です。
自分で火加減をする必要などがないので、手順通りに行えば失敗も少なく仕上がりが安定的。
また、炊飯器の釜部分にはテフロン加工やフッ素加工などが施されていることが多いので、ご飯がこびりつきにくくお手入れもとても簡単。
シミやにおいもつきにくいので、炊き込みご飯などにも便利です。
さらに、炊飯器にはさまざまな便利機能がついていることも。
予約した時間に炊き上がるよう設定出来るタイマー機能や保温機能はほとんどの炊飯器についています。
対応容量もさまざまで、一度に一升炊くことが出来る炊飯器も。
家族の人数が多い場合や集団活動などで使う場合にはとても便利だと思います。
その他にも炊き上がりの固さ調整やお米の銘柄別の炊き方の変更をすることが出来るものなどもあります。
味・栄養素について
炊飯器はとても便利ですが、土鍋などで炊くご飯に比べるとやや味や食感が落ちると感じる人も多いようです。
ご飯が潰れやすかったり、少し時間が経つと黄ばんだりパサついてしまうなどという声も聞かれます。
また、近年の高機能な炊飯器は高温高圧でご飯を炊き上げることが多く、お米の持つ栄養素を破壊してしまうことがあるとも言われています。
炊飯器にはさまざまな種類があるため、炊き上げ方や温度などもそれぞれ異なるので機能や特徴をチェックしてみるといいでしょう。
炊飯器でご飯を炊く方法
<材料>
- 白米…2合
- 水…440cc
<作り方>
- 米を研いでザルに上げて20分程度置いておきます。
- 炊飯釜に米と水を入れて30分程度浸水させます。
- 浸水させておいた水を捨て、釜の目盛りに合わせて水を入れたら炊飯ボタンを押します。
- 炊き上がったらふたを開け、ご飯を切るように軽くほぐして表面の水分を飛ばします。
※内ぶたについた水滴が落ちることでご飯が水っぽくなってしまうので、炊き上がった時には一度水分を拭いておきましょう。
ガス代・電気代など光熱費
炊飯器の利用にかかる電気代は炊飯器ごとの定格消費電力によって異なります。
また、一度にどれだけの量のご飯を炊くかなどによっても異なり、当然炊く量が多い程使用する電気の量も多くなります。
平均的には5合で炊飯に1回3~6円程度、保温に1時間0.5~1円程度かかるとされています。
IH方式に比べてマイコン式の炊飯器が電気代が安い傾向にありますが、最近ではIH方式が主流となっており一人暮らし用など少量タイプのものが多く見られます。
比較③圧力鍋
圧力鍋の特徴やメリット・デメリット
ご飯は圧力などを使って炊くことも出来ます。
圧力鍋で炊飯するメリットは、短い時間で多くの量のご飯を炊き上げられることです。
圧力鍋で炊飯する場合は、浸水を行わなくてもお米がふっくらするのでより時短調理が出来ると思います。
圧力鍋では鍋内部に圧力をかけることで、通常の鍋などと比べて高温で調理することが可能になります。
高温・高圧で炊くため、つやが出てふっくらと仕上がるとされています。
圧力鍋であればご飯を炊くこと以外にも使えるので便利です。
ただし、炊飯に使用してしまうと他の調理に使えませんし、圧力鍋自体では保温が出来ないというデメリットもあります。
味・栄養素について
圧力鍋でご飯を炊くとふっくらとお米の粒が立ち、もっちりと炊き上がるとされています。
また、高圧で炊飯するとお米のでんぷん質が完全にα化されます。
それにより、ご飯の甘みが引き出されるだけでなく、消化吸収率も良くなると考えられています。
圧力鍋を使用して調理をすると、食材が持つ栄養素が破壊されると言われることもあります。
しかし、中には一般的な金属鍋に比べて、圧力鍋での調理の方がビタミンやミネラルの損失率が低いという研究データもあります。
穀物であるアマランサスやビタミンが流出しやすいほうれん草での実験でそのような結果が出されているため、適切な調理時間を守れば栄養面でも大きな問題ではないと考えられます。
圧力鍋でご飯を炊く方法
<材料>
- 米…1カップ
- 水…1カップ
<作り方>
- 米を研いでザルに上げる。
- 圧力鍋に米と水を入れてふたをします。
- 圧調整する重りを「高圧」にセットし、強火にかけて3分程待ちます。
- 圧力鍋のピンが上がり蒸気が噴き出したら弱火にします。
- 5分程弱火で加熱したら火を止めて10分放置します。
- ピンが下がったらふたを開けてご飯を切るように混ぜ合わせてください。
※よりもっちりとした仕上がりが好みの場合は、米を研いだ後30分程浸水させておきましょう。
ガス代・電気代など光熱費
圧力鍋はガスで使用する場合と電気で使用する場合があると思います。
ガスで使用する場合は、無水土鍋でも説明した通りガス会社などによって異なりますが5合で15円程度と考えられます。
電気圧力鍋の場合、消費電力によって異なりますが仮に800Wで使用する場合、1時間当たり25円程度が一般的。
5合炊いた場合の炊飯時間で考えると10~15円程度と考えられます。
炊飯におすすめの土鍋を紹介!
おすすめ土鍋①bestpot(ベストポット)
bestpot(ベストポット)は無水調理や蓄熱調理が可能な土鍋として注目を集めています。
一般的な土鍋に比べて火にかける時間は約半分程度で、後は放っておくだけでOKなので忙しい人にも大変おすすめです。
また、食材の旨味を含む水分を逃さない構造のため、ご飯を炊く場合を含めてよりおいしい料理が出来上がると評判。
bestpot(ベストポット)は航空宇宙産業の部品加工にも携わる高精度技術を持つ三重県四日市の中村製作所によって開発されています。
本体には伝統ある萬古焼を採用し、高精度な現合加工によって他にはない気密性を叶えています。
熱伝導率が低い土鍋の内部には、遠赤外線の放射率が高い阿蘇山の火山灰を釉薬として使用。
食材にじっくりと熱を加えることで、そのおいしさを引き出してくれます。
bestpot(ベストポット)は気密性が高いことで無水調理を実現していますが、ふたの構造にもそれをサポートする特徴が現れています。
ふた裏の中央部は隆起し、全体にはフィボナッチ数列で配置された突起物が見られます。
これらの加工によって土鍋の中で対流した、蒸気が水滴に変わって料理への戻されていくのです。
さらに、さまざまな食事シーンや献立をより楽しむことが出来るよう、デザインにもこだわっています。
「見て楽しい、使ってうれしい、食べて満足」をテーマとしたデザインで、5色のカラーバリエーションから選べるのもうれしいポイントです。
なお、bestpot(ベストポット)についてはこちらで詳しくご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒三重県四日市の土鍋|テレビ放映された今話題の無水鍋を徹底紹介!
おすすめ土鍋②HARIO(ハリオ)
1921年創業の老舗耐熱ガラスメーカーHARIO(ハリオ)からは、耐熱性・耐久性に優れたガラス製のふたがついた土鍋が販売されています。
ガラスふたは日本で唯一工場を持っている耐熱ガラスメーカーが作り上げ、保温性が高く古くから愛される萬古焼の本体と組み合わされています。
ふたがガラス製のため、土鍋でじっくりと加熱している間も内部が見えます。
ふたを開けることなく中の様子を確認することが出来るので、内部の熱や蒸気を逃さず、吹きこぼれや焦げつきなどの失敗を防ぐことが出来るというメリットがあります。
また、土鍋内部の表面はつるりとなめらかな加工が施されているので、料理が焦げつきにくくにおいやシミが残りにくいという特徴も。
長く使っても清潔を保つことが出来、お手入れも簡単なので土鍋の扱いに慣れていない人にもおすすめです。
コンロでの直火調理はもちろん、電子レンジでの調理にも対応しているので一人用や忙しい時の時短調理にも使えて大変便利です。
鍋料理や煮込み料理に便利な『フタがガラスの土鍋』だけでなく、炊飯専用の『フタがガラスのご飯釜』も販売されているのでぜひチェックしてみてください。
炊飯方法による違いの比較まとめ
ここでは無水調理が出来る土鍋と炊飯器、圧力鍋でご飯を炊く場合の特徴や仕上がりの違い、方法、費用などを比較してきました。
炊飯器では手軽で簡単にご飯を炊くことが出来てとても便利ですが、ご飯のおいしさという点ではやはり土鍋を好む人が多いようです。
土鍋から放出される遠赤外線によってお米が持つ本来の旨味が引き出され、無水調理することでさらにおいしさがアップすると考えられています。
土鍋での炊飯は一見むずかしそうですが、実はとっても簡単なので、多くの人に試してみて欲しいと思います。
炊飯器とは一味違うご飯の風味をぜひ楽しんでくださいね。