横向きで寝ると耳が痛い?横向き寝と耳痛の関係、原因、対策を解説
眠るときは横向き寝がクセになっているという方も多いと思います。
ですが、横向きで寝ると耳が痛いという経験のある方も、同じくらい多いのではないでしょうか。
なぜ、横向きに寝ると耳痛いと感じてしまうのでしょうか。
今回は、横向きで寝ると耳が痛い原因と理由について、調べてみましたので、ご紹介していきたいと思います。
また、予防・防止・改善対策はあるのかどうかも、お話ししますね。
ぜひ、最後までご覧になってください。
もくじ
横向きで寝ると右耳の奥が痛いことも?どうして痛みを感じるの?
どうして横寝をすると、耳が痛くなってしまうのか、気になりますよね。
答えは単純で、横向き寝は耳に負荷をかける寝姿勢だからです。
耳痛い状態を放置していると、めまいや耳鳴りなどの症状を引き起こす危険性もありますので、横向きで寝ると耳が痛いと感じている方は、注意が必要です。
耳の痛みを悪化させる原因・理由は?
横向きで寝ると右耳の奥が痛いなど、横寝が原因で耳痛いと感じる方は、少なくありません。
まずは、その原因や理由について、お話ししていきますね。
枕が合っていない
高さや硬さの合っていない枕を使っていると、耳が痛い原因となってしまいます。
例えば、枕の材質が高すぎる場合、耳のデコボコにフィットしないので、横向きで寝ると耳が痛いと感じてしまうのです。
反対に、柔らかすぎると寝返りを打ちにくく、横向き寝のときに寝姿勢を変えづらくなってしまいます。
高さが合っていない枕を使っていても、耳に負荷がかかってしまいますので、起床時に耳痛いと感じてしまうことも珍しくありません。
硬さや高さがいまいちフィットしていないと感じている方は、ぜひ、専門店でいくつかの枕を試してみてください。
また、店員さんに相談することも、失敗しないコツだと言えます。
イヤホンや耳栓を頻繁に使用している
耳栓やイヤホンを付けたまま、付けている耳を下にして寝ると、痛みを感じるケースもあります。
さらに、耳栓のお手入れをしないまま使い続けていると、横向きで寝ると右耳の奥が痛いと感じることも少なくありません。
耳栓を就寝時に使用したい場合は、耳栓を清潔に保つようにしてくださいね。
不衛生なまま使用し続けると、炎症を起こす危険性もありますので、注意が必要です。
横向き寝で耳痛いと感じない予防対策はできる?
頭にフィットする枕を購入する
上記でも触れましたが、横向きで寝ると耳が痛いと感じるのは、枕が合わないことが原因かもしれません。
それを改善するには、身体に合う枕を購入することが一番の対策方法だと言えますね。
枕には様々な素材がありますが、おすすめなのは耳を圧迫しにくいラテックス素材の枕です。
ラテックス素材は柔らかいのが特徴で、耳痛いと感じにくく、横向き寝でも質の良い睡眠をとることが出来ます。
また、横向きで寝ると耳が痛いと感じにくいだけでなく、高反発で寝返りも打ちやすい点が魅力ですよ。
天然の抗菌作用もありますから、清潔感を保ちたい寝具にはぴったりの素材です。
他にも、機能性枕が販売されるようになり、自然な仰向けを促すように、両端が少し高くなった枕もあります。
どんな枕が合うかは、実際に試してみることが一番です。
身体にフィットしているかどうかを、店員さんに見てもらいながら、検討するのをおすすめします。
自分の体型に合ったマットレスを購入する
横向きで寝ると耳が痛いのは、枕だけが原因ではありません。
サイズの小さすぎるマットレスを使用していると、横向き寝をしたとき、耳痛いと感じることもあるんですよ。
マットレスが小さいと、寝返りが打ちにくくなり、就寝中に耳が痛くなっても、スムーズに寝返りが打てなくなるのです。
ご自身の身長や体重に合ったマットレスを選ぶことは、快眠するためにもとても大切なんですね。
体型にフィットしたマットレスを選べば、耳に限らず、身体に負担をかけることなく就寝することが出来ます。
寝返りを打ちやすく、身体をしっかりと支えてくれるマットレスを選んでくださいね。
なお、当サイトでもおすすめの高反発マットレスをご紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒腰痛に良い敷布団おすすめランキング|高反発で選ぶ人気No.1は?
どんな枕がおすすめ?横向き寝用の枕の選び方
現在、横寝でも快適に眠れるように横向き用の枕が多く販売されています。
横向きで寝ると耳が痛いと感じる方におすすめですが、具体的にどんな点に気を付けて選べば良いのかわからないという方も多いと思います。
ここからは、横向き寝用の枕の選び方について、ご紹介していきます。
選び方1:頭から背骨が真っすぐになる高さの枕を選ぶ
横向きで寝る際、枕の理想の高さは、頭から背骨までのラインが真っすぐになる高さです。
身体のラインを一直線にするためには、仰向けで寝たときよりも、枕の高さが高くなるんですよ。
ですから、仰向け用の枕で横向きに寝ると、枕が低くて、頭が曲がってしまいます。
すると、首も曲がって呼吸がしにくくなりますし、耳痛いだけでなく、肩や腕など身体の局所に痛みが出る危険性もあります。
これがきっかけとなり、慢性的な首・肩こりの原因にも繋がりますので、横向き寝をすると肩や首が凝ってしまうと思われがちなのです。
横向きで寝ると耳が痛いのを防止するためにも、枕の高さはきちんと合わせる必要があるんですね。
枕の高さは、実際に寝てみないことには身体にフィットするかどうか、わかりません。
専門店などで店員さんと相談しながら、フィットする枕を選んでくださいね。
選び方2:横向き寝に適した形状の枕を選ぶ
横向きで寝ると、肩が下側になりますよね。
ですから、仰向け寝用の枕で寝ると、枕が肩に当たることがあります。
これでは、リラックスして眠ることは難しく、熟睡することが出来ません。
横向き用の枕として使用するならば、枕のラインが肩にフィットした形状のものを選ぶと良いでしょう。
また、横向き寝用の枕として抱き枕のような形状のものも販売されていますが、それはおすすめできません。
なぜなら、横向きで寝るからと言って、一晩中、一度の寝返りを打たないわけではないからです。
入眠しやすい姿勢が横向きでも、仰向けになったり、うつぶせになったりしますから、抱き枕のような形状の枕だと、寝返りを打った時に頭が落ちてしまいます。
私たちは睡眠中に寝返りを打たないと、腰を痛める危険性がありますから、寝返りを打つことを前提とした枕を選んでくださいね。
選び方3:自分に合った素材の枕を選ぶ
触り心地や柔らかさなど、ご自身の好みにあった枕を選ぶことも大切なポイントです。
枕で使用されている素材は様々あり、硬さや通気性、洗濯のしやすさなどの特徴があります。
ご自身の好みで選ぶことも大切ですが、柔らかすぎる枕を選んでしまうと、頭が沈み込み、横向き用の理想の高さを維持することが出来ないので、注意してくださいね。
ポリエチレンパイプやウレタンフォームなどの素材は、柔らかすぎず、頭や肩をしっかりと支えてくれるので、おすすめです。
横向き寝にメリット・デメリットはあるの?
私たちが就寝するとき、仰向けだったり横向きだったり、うつぶせだったりと、様々な寝姿勢がありますよね。
今回の記事では、横寝を中心にお話ししてきましたが、横向きに寝ることにメリットやデメリットはあるのか、気になりませんか?
横向き寝のメリットとデメリットについて、お話ししていきます。
横向き寝のメリット
その1:就寝中の呼吸が楽になる
横向きで寝ることのメリットの一つとして、気道が確保しやすいという点が挙げられます。
呼吸が楽になり、睡眠の質を高めることが出来るのです。
仰向けで寝ている場合、気道が狭くなり、いびきもかきやすくなります。
いびきは睡眠時無呼吸症候群に繋がる危険性もありますので、いびきをかきやすい方は、横向き寝がおすすめですよ。
「熟睡できない」「たくさん寝ているのに疲れが取れない」という方は、いびきをかいているのかもしれません。
睡眠の質が低下していると感じたら、横向きで眠ってみましょう。
その2:認知症の予防になる
あまり知られていませんが、横向きで寝ると認知症を防止する効果があるんですよ。
ニューヨーク州立大学ストニーブルック校が研究・発表したものです。
横向きで眠るだけで、アルツハイマーの原因物質であるアミロイドβというたんぱく質を除去できると考えられています。
アミロイドβは「脳のごみ」とも言われていますが、横寝をするだけで除去できるという研究結果には驚きですね。
その3:心臓を圧迫しない(右向きで寝るメリット)
横向きと言っても、左右どちらを下にするかで、得られるメリットが異なります。
右を下にして眠るメリットとしては、重い肝臓が下になることで、心臓を圧迫しないということです。
さらに、食べ物がスムーズに消化されますので、胃や腸の具合が悪いときや、食べ過ぎてしまったときは、右側を下にして眠ることを意識してください。
その4:リンパの流れが改善される(左向きで寝るメリット)
次に、左側を下にした場合のメリットをご紹介します。
私たちの身体のリンパ管は身体の左側にあります。
ですから、左側を下にすることで、リンパの流れを改善する効果が期待できるんですよ。
また、肝臓のデトックス機能を向上させるという働きもありますので、脾臓の機能も高まります。
胆汁が流れやすくなるという働きもあったり、左側を下にして眠っても様々な効果が得られるのです。
その5:腰痛予防になる
仰向けで眠ると、どうしても腰が反ってしまいます。
この状態で、身体にフィットしないマットレスなどを使っていると、腰が浮きやすくなり、常に腰に力が入った状態が続いてしまいます。
私たちの身体には抗重力筋というものがあり、常に姿勢を保てるように働きかけてくれています。
その抗重力筋は、背中側に多く存在しています。
しかし、抗重力筋は私たちが意識的に動かすことが出来るものではなく、無意識でも自然に動いてしまうものです。
仰向けに眠り、反り腰になってしまっても、その姿勢を維持しようと抗重力筋が動いてしまうのです。
すると、常に筋肉が緊張して、筋肉の疲労を取ることが出来ません。
そして、この状態が続くと、腰痛の原因や理由となってしまうんですね。
横向きで寝ると、マットレスと筋肉が接する身体の面が少なくすみますので、筋肉への負担が軽減し、腰痛の予防になるのです。
横向き寝のデメリット
その1:顔にシワがつきやすい
横寝をすると、顔が半分寝具に触れた状態が続いてしまいます。
起床時にシーツの跡が顔についてしまった、ということは、横向きで寝る人には良くあることではないでしょうか。
その2:逆流性食道炎になりやすくなる
横向きの中でも、右側を下にして眠ると逆流性食道炎になりやすいと言われています。
右側が下になると、胃の入り口が下を向き、胃の中にある食べ物や胃酸が食道へ戻りやすくなってしまいます。
これが逆流性食道炎の原因となってしまうんですね。
身体を横にしていて、なんだか食道が酸っぱいと感じたら、逆流性食道炎の危険性がありますので、注意してください。
その3:寝具によっては、肩が痛くなる可能性もある
左右どちらかを下にして眠る横寝では、どちらかの肩が必ず下になります。
肩を下に巻き込むので、どうしても圧迫された状態が続いてしまうのです。
ですから、合わない枕や寝具を使用していると、首や肩が痛くなってしまうケースも珍しくありません。
起床時に、身体のどこかが痛いと感じることが多い方は、一度寝具の見直しをしてみることをおすすめします。
なお、横寝した時の肩の痛みの予防・対策についてはこちらで詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
⇒横向き寝すると肩が痛い?脱臼の恐れも?原因と対策を徹底解説します
まとめ
ここまで横向きで寝ると耳が痛い原因や理由、その防止対策についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
横向き寝が原因で耳痛いとなってしまうというよりは、合わない寝具を使っているということが要因だということがわかりましたね。
「なんだか熟睡できない」「朝起きると身体のどこかが痛い」と感じる方は、寝具を見直してみてくださいね。